■───────────────────────────────■ ■───────────────────────────────■ ■─────  毎日ちょこっとリスニング特訓   ~クリアな英語音声付き~ http://blog.livedoor.jp/asahipress/           第42号 (2006.7.28) ──────■ ■───────────────────────────────■ ■───────────────────────────────■ こんにちは! 今年はヨーロッパは猛暑だと伝えられていますね。日本で も、今年はどんな暑い夏になるのでしょうか。 さて今回も、語源から意味を推測する<探れ! この単語、その意味! >の コーナーから。英単語は、語根、接頭語、接尾語から成り立っています。 これらを学ぶと、初めて出会った単語でもその意味を想像できるようにな ってきます! 今回は語源のなかでも、特に語根(単語の意味の基本とな るもの)に注目して、単語の意味を考えてみましょう! ┌────────────────────┐ 探れ! この単語、その意味! : provoke └────────────────────┘ ◇ He's going to try to you. Don't lose it. ─── provoke を解くカギ ──── ◆ -voke  意味  「呼ぶ、声(=voice)」(語根) 変化形  voc-, vocat      語根 ラテン語 vocare、vox からきた。 ────── つまり!? ────── pro- は、「前へ」という意味の接頭語ですので、provoke は「前へ ・呼び出す」と分解できます。つまり、心の中にある感情を前面に 呼び起こすこと、また、その感情に伴う行動を呼び起こすこと、を意味し ます。特に、相手を意図的に挑発するときによく使われます。 provoke :「挑発する、誘発する」 例文の訳:彼はきみを挑発しようとするからな。冷静さを失うなよ。 ──── 一緒に覚えよう ───── evoke   (<記憶などを>外へ・呼ぶ) → 想起させる advocate (<仲間>に向かって・呼ぶ)  → 擁護する、支持する vocation (神の声が命じた・もの)  → 天職 vocabulary(声の・集合体)    → 語彙、語集 vowel (声となるもの)       → 母音、母音字 朝日出版社 CNN ENGLISH EXPRESS 編集部 ……………………………………………………………………………………… 日本語と英語でそっくりな慣用表現を集めた「日米そっくり!慣用表現」 というシリーズをお届けしていますが、今週は、特別編として、日本語と 英語でそっくりではない、直訳してはいけない表現を紹介していきます! なお、ここで紹介する英語表現は↓のブログで音声を聞くことができます。 http://blog.livedoor.jp/asahipress/ ネイティブによるスタジオ録音なので、ぐんときれいな発音で楽しめます。 こちらにも、ぜひ訪れてくださいね。ポッドキャスティング対応型ですよ。 ------------------------------------------------------------------- ■━━━━━━━━┓ ┃ 話半分 ┃ × half story ┗━━━━━━━━┛ ○ take...with a grain of salt half story では英語としてまったく意味をなさないので注意。 take... with a grain of salt で 「…を話半分に聞く、疑って聞く」という意味 になる。take...with a pinch of salt と言ってもいい。 --------------------------------------- △△ A: David said he's going to quit. ▽####▽ デービットが辞めちゃうって言ってたけど。 <######> B: Just take it with a grain of salt. △####△   He's always saying that. ▽▽   話半分に聞いておいたほうがいいよ。 ∥ /⌒ゝ 彼はいつもそう言っているからね。 ノ⌒ヽ ∥/ー´ `ー"\∥ ∥ ■━━━━━━━━┓ ┃ 水に流す  ┃ × flush into the water ┗━━━━━━━━┛ ○ let bygones be bygones let bygones be bygones は 「過去のことは過去のこととして置いておこ う」というニュアンス。なお、water under the bridge(過ぎ去った過去) という表現もある。 --------------------------------------- A: Why don't we let bygones be bygones? 過去のことは水に流そうじゃないか。 B: It's very generous of you to say that. Thank you so much. 寛大なんですね。ありがとうございます。 A: We need to look ahead, you know. 前向きに考えなくちゃね。 ■━━━━━━━━┓ ┃ 犬猿の仲である ┃ × fight like dogs and monkeys ┗━━━━━━━━┛ ○ fight like cats and dogs 仲の悪い組み合わせの代表例として、英語では「犬と猿」ではなく、この ように「犬と猫」が思い起こされる。「~とは犬猿の仲である」は be on cat-and-dog terms with となる。 --------------------------------------- A: Tom and Josie are such good friends. トムとジョージーはとても仲がいいよね。 B: Yes, they are now. But they used to fight like cats and dogs. ええ、今はそうね。でも前は犬猿の仲だったのよ。 A: Really? I didn't know that. 本当に? 知らなかったな。 ◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆ CNN ENGLISH EXPRESS 8月号 絶賛発売中!          http://ee.asahipress.com/ ☆ 冠詞使いこなし 12の秘訣 ☆ interview 橘・フクシマ・咲江 ☆ 出産で解雇される米国の女性たち ☆ 不動産王ドナルド・トランプ 「エゴのないやつは成功しない!」 ☆ 女性の“真の幸せ”を追求し続ける サラ・ジェシカ・パーカー  韓国、クウェート、イラン、フランス…などなど、世界中から届いた、 ちょっと意外で面白いニュースが満載です!                    (その他、多数の記事掲載) ◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆ ■━━━━━━━━┓ ┃ 足を引っ張る ┃ × pull someone's leg ┗━━━━━━━━┛ ○ get in someone's way pull someone's leg は「からかう」という意味のイディオムだ。 「じゃ まする」という意味の get in someone's way や obstruct が最も近い意 味を表している。 --------------------------------------- A: Whatever you do, just don't get in my way. 何をしてもいいけど、足を引っ張るのだけはやめて。 B: OK, OK. I won't. はいはい、しないってば。 ■━━━━━━━━┓ ┃ 舌を巻く ┃ × roll one's tongue ┗━━━━━━━━┛ ○ be amazed / be impressed 英語の roll one's tongue には文字どおり「舌を実際に巻く」の意味し かない。 日本語の「舌を巻く」は、「驚く、驚嘆する」ということなの で、英語では be amazed や be impressed で表す。 --------------------------------------- ─┬─ ⊥ A: I was pretty impressed by his intelligence. (ゝ) 彼の知性にはまったく舌を巻いたよ。 7 ~♪ B: After all, he graduated from Harvard. /~7 何と言ったって、彼はハーバード出身だもの。 ノ /z/  ̄ ノ ■━━━━━━━━┓ ┃ 絵に描いたモチ ┃ × a drawing of a rice cake ┗━━━━━━━━┛ ○ pie in the sky 「モチ」自体が英語では一般的ではないので、直訳しても、意味は通じな い。しかし、同じような発想の pie in the sky とすれば通じる。また、 like wax fruit も似たような意味の表現である。この wax fruit とは、 「ろう細工の果物」。つまり、食べられないということ。 --------------------------------------- A: All those measures to help the economy turned out to be pie in the sky. 経済再生の方策は、結局すべて絵に描いたモチだったね。 B: Yeah, it looks like the economic recession will never end. ええ、ずっと不況が続くようね。 ………………………………………………………………………………………… ☆                              ☆   \ これらの会話例は、下記 URL で音声が聞けます!! / http://blog.livedoor.jp/asahipress/       話題のポッドキャスティングにも対応していますよ。 ………………………………………………………………………………………… - 暑い夏になると、冷たいものと辛いものが食べたくなります。冷たいも  の、と分類していいのかわかりませんが、この前、変わった刺身を食べ  ました。鯨の刺身と熊の肉の刺身です。鯨は赤身で、ちょっとクセがあ  りますが、軟らかくておいしかったです。熊は白い脂身のような部位で  した。日本には、まだまだ未知の食文化がたくさんありそうです! - さて、今週でこのシリーズももう終わり! 次週は総集編となります。  次回、第43号は8月4日配信予定ですので、お楽しみに! ◆◆━━━━━ 大好評シリーズ、待望の特別巻 発売中!━━━━━◆◆   フランクリン・D・ルーズベルトから、現ジョージ・W・ブッシュ        まで、12人の大統領の名演説を肉声で収録! リスニング/シャドーイングに「本物」の迫力と感動を! 格調高く語られる英語の中に、現代史の息づかいが聞こえる! ~ 100 万語[聴破] CD シリーズ 特別巻 ~ ☆――――『歴代アメリカ大統領ベスト・スピーチ集』――――☆    ◎詳しい情報はこちら    ⇒http://www.asahipress.com/2006/speech.html ◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆ ────────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、(オプション)-(読み取り)-(フォント)で [MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。 Mac や他のメーラーをお使いの場合 Osaka等倍など「等倍フォント」をお勧 めします。 ────────────────────────────────── ◆当メルマガに関する感想やご意見をお寄せください。  → hotta@asahipress.com ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に配信して おります。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインしていただき、 「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━