vol.05 2005/06/28 ┏┓ ┗■ EE Club mail magazine 笑える英語の実践講座  └──────────────────────── _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 当メルマガは、英語および英米文化のツボを、ジョークを 通じてモノにしようというものです。「へ~」と思わずう なってしまうウンチクもてんこ盛り。しらずしらずのうち に英語力がつく、ちょっとエンタな英語講座です。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ http://www.asahipress.com/ ===[PR]===================== ◆新世代ディクショナリー 『E-DIC 英和|和英(イーディック)』( CD-ROM 版)  価格 3,990 円(税込)  総見出し72万。例文10万単語・熟語はもちろん、 会話から専門語までひける超大型英語辞書。  http://www.asahipress.com/e-dic/index.html ========================== ■□ 第5回             □■ 今週のお題:「弁護士は長生き?」 ★【さあ、笑えますか】 弁護士の Nathan Birnbaum が死んで天国への入り口 Pearly Gates(真珠の門)に着きました。ここで聖人ペテロの審査 を受けるのですが、その前に生前の記録をチェックする天使 の予備審査があります。 天使は「あなたは 1,028 年も生きた記録保持者です」と祝福 します。Birnbaum 弁護士は「そんなはずはない。私は 58 歳 で死んだのです」と言い張ります。以下は英文で... “Something must be wrong,” said the Recording Angel. “Let me study the book.” He did so and suddenly clapped his hand to his forehead. “Ah, I see where we made our mistake. We added up the hours you charged your clients.” ★【語句と和訳】 the Recording Angel 「記録天使」(人の善行・悪行を記録する) clap his hand to his forehead 「手でおでこをぴしゃりと打つ」 add up 「加算する」 (「何か間違っているにちがいない。記録簿を調べてみまし ょう」と記録係の天使は言った。調べてみて、天使は自分 のおでこを片手でぴしゃりとたたいた。「ああ、分かりま したよ、どこで間違ったか。当方は、あなたが依頼人に請 求した時間を全部足してしまったのです」) ★【笑いのツボ】 弁護士はがめついというのがアメリカでは定評で、そのがめ つさを笑いの種にするのがジョークの定番です。 ふつう、弁護士は時間当たりで料金を請求します。ここでは、 顧客に請求した料金を合計すると、とんでもない時間数にな り、千年以上も生きたことになるという痛烈な皮肉です。 ★【ちょっとウンチク】 Birnbaum という名前から見ると、この弁護士はユダヤ人でし ょう。アメリカのユダヤ人には医者、弁護士、ジャーナリス ト、テレビ・映画関係者などが多いことはよく知られていま すが、ユダヤ人差別を逆手にとって、自分たちを茶化すのも ユダヤ人は得意です。このジョークもユダヤ人の作です。 ===[PR]===================== ◆新刊:『聴くための英文法』  本当にリスニング力をつけたいあなたに贈る脳科学に  基づいた画期的学習法!  http://www.asahipress.com/2005/eibunpo.html ========================== ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◆ 談話室1 ◇ スペルは同じでも ◆ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 英語には同じスペルでも、まったくちがった意味に使われる 単語があります。次の例文で見てみましょう。 例1) The bandage was wound around the wound. (傷の周りに包帯を巻いた) →はじめの wound は wind(包む、巻く)の過去分詞。次の  wound は名詞(傷)。 例2) The firm was used to produce produce. (その農場は農産物を作るのに使われた) →最初の produce は動詞(産出する)で、アクセントは  2番目のシラブルに。次の produce は名詞(農産物)で、  アクセントは1番目にあります。 例3) The dump was so full it had to refuse more refuse. (ゴミ捨て場は一杯で、これ以上の廃棄物は受け入れられ なかった) →最初の refuse は動詞(拒絶する)、次の refuse は名  詞(廃棄物)。アクセントも発音もちがうので、辞書で  確認してみてください。 例4) We must polish the Polish furniture. (私たちはポーランド製の家具を磨かなくてはならない) →前の polish は動詞(磨く)、後の Polish は形容詞 (ポーランドの)。 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ ◆ 談話室2 ◇ バンパー・ステッカー ◆ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ アメリカでは、車のバンパーに、色んな面白い文句のステッ カーを貼る人がよくあります。思わずにやり、という傑作に 時々出くわしますが、次の例など、その傑作の一つでしょう。 ========================== Caution! I drive like you. (ご用心!私はあなたソックリの運転です) ========================== **************************************************** 筆者:宮本倫好(みやもと・のりよし) 略歴:神戸外国語大学卒業。コロンビア大学大学院終了。 産経新聞ロンドン、ニューヨーク特派員などを経て文教大 学教授。国際学部長、副学長を経て現在名誉教授。元日本 時事英語学会長。英語関連著書多数。 **************************************************** ◆当メルマガに関する感想やご意見を寄せください。 murakami@asahipress.com ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望さ れた方に配信しております。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記URLよりログイン していただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━