┏┓ ┗■ 笑える英語の実践講座 vol.34 2006/01/31  └──────────────────────── _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 当メルマガは、英語および英米文化のツボを、ジョークを 通じてモノにしようというものです。「へ~」と思わずう なってしまうウンチクもてんこ盛り。しらずしらずのうち に英語力がつく、ちょっとエンタな英語講座です。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ http://www.asahipress.com/ ===[PR]===================== ◆好評既刊:『パソコンとITに強くなる英会話』  これであなたもオフィスの主役!  英語とIT知識同時習得、待望の英会話学習書! http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4255002886/ ========================== ■□ 第34回 □■ 本日のお題:どちらがすごいか ★【さあ、笑えますか】 FBI(米連邦捜査局)、CIA(中央情報局)、NYPD(ニュー ヨーク市警察)といえば、犯人の捜査、逮捕にかけてはそ の凄さにおいて、互いに一歩も譲りません。 そこで、ある大統領が、最も優れているのはどこか決着を つけようと、一計を案じました。その方法とは、1羽のウ サギを森に放ち、それを捕らえてこいというものでした。 The FBI goes in. They place animal informants throughout the forest. They place hidden microphones on all of the trees and motion detectors behind each rock. After three months of extensive investigations, they conclude the rabbit does not exist. The CIA goes in. After two weeks with no leads, they burn the forest, killing everything in it, including the rabbit, and they make no apologies -- the rabbit had it coming. The NYPD goes in. A mere two hours later they come out leading a badly beaten bear by the ear. The bear is yelling: "Okay, okay, I'm a rabbit, I'm a rabbit." ★【語句と和訳】 informant 「情報提供者」 motion detector 「検知器」「動体探知機」 with no leads 「手がかり無く」 the rabbit had it coming 「ウサギが悪い」 ※ have it coming は「(罰などを)受けて当然である」という意味。 leading a badly beaten bear by the ear 「叩きのめしたクマの耳を引っ張って」 (FBI が森の中へ。森じゅうに動物の情報提供者を配置し、 木の上にはすべて隠しマイクをしかけ、岩陰という岩陰に 検知器を設置します。3カ月のあいだ徹底的に捜査して、 ウサギは存在しないと結論します。 次いで CIA。手がかりがないまま2週間が過ぎると、森を 焼き払い、ウサギもろとも皆殺しにしてしまいます。謝罪 は一切なしで、ウサギが悪いと言います。 最後は NYPD。ほんの2時間もすると、叩きのめしたクマの 耳を引っ張って戻ってきます。クマは大声で叫んでいます。 「分かった、分かった。オレはウサギだ、オレはウサギだ」 ★【笑いのツボ】 さすが音に聞こえた FBI、CIA、NYPD です。たかがウサ ギ1匹捕まえるのに、それぞれのお家芸を駆使しますが、 クマを拷問にかけてウサギだと認めさせた NYPD こそ、 最もスグレモノでしょう。 普段の捜査で、いかにでっち上げが多いかという痛烈な皮 肉でもあるのです。 ★【ちょっとウンチク】 NYPD Blue というテレビ番組が最近まで 12 年間米国で大 ヒットを続けました。blue は制服の色から「警官」のこと です。"Stop crime. Back the Blue"という標語がありまし たが、これは「犯罪を抑止せよ。警官を支援しよう」とい う意味です。 この番組が 1993 年の prime time(ゴールデン・アワー) にデビューしたときは、ヌードはあるわ、暴力はものすご いわ、神を冒涜する言葉は連発するわで、非難の声が巻き 起こりました。 しかし、刑事と被害者、凶悪犯罪者たちの繰り広げる奥深 い人間ドラマが次第に聴視者をひきつけ、超人気番組にの し上がって、TV 界のアカデミー賞「エミー賞」の常連に なりました。 こうして刑事ドラマの最高傑作のひとつといわれながらも、 さすがにマンネリになり、制作費も高騰しているところか ら、2005 年春にとうとう打ち切りになりました。 ☆.:*:・''・:*:.☆.:*:・''・:*:.☆.:*:・''・:*:.☆.: ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆ 談 話 室 ◆ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 先週に続き、言葉はなかなか理屈どおりに行かないという 例を。 相手に向かって "crazy man" といえば、「気は確かか」と いう侮辱した表現になりますが、"Crazy, man!" とコンマ が一つ入れば、「あんた、素晴らしいぞ!」という、ほめ 言葉になります。 man と guy は同じような意味ですが、wise man と wise guy では反対の意味になります。wise man は文字通り「賢 い男」ですが、wise guy は皮肉で「知ったかぶりをする 男」「自惚れ屋」を指します。 sweetmeat は meat(肉)には無関係で「砂糖菓子」、 sweet bread は sweet(甘い) でも bread(パン)でも なく、食用になる「子牛、子羊のすい臓」です。 そう言えば、boxing ring は ring(丸い輪)ではなく、 square(正方形)ですね。またguinea pig(モルモット) は Guinea 産でもなければ pig(豚)でもありません。 「言葉は理屈抜きに覚えるしかない」ということでしょう。 ---------------------------------------------------- ■□ 笑えるバックナンバーを公開中! □■ http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html **************************************************** 筆者:宮本倫好(みやもと・のりよし) 略歴:神戸外国語大学卒業。コロンビア大学大学院修了。 産経新聞ロンドン、ニューヨーク特派員などを経て文教大 学教授。国際学部長、副学長を経て現在名誉教授。元日本 時事英語学会長。英語関連著書多数。 **************************************************** ◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆   「新 TOEIC テスト」対策に早くも決定版が登場!    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 米国・英国・カナダ・オーストラリアのネイティブが録音 したCD2枚付き。(新 TOEIC テストでは4種類の発音が 採用されます)現行テストと両対応の本書は今後、すべて の TOEIC 受験者必読! ■ TOEIC TEST 攻略の王道 [リスニング編]   ~邪道よ、退け! 詳しい情報はこちら ⇒ http://www.asahipress.com/2005/toeic_test.html EE Club 優待会員の方には特別割引価格でご提供! ⇒ https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html ◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆◆ ────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、(オプション)-(読み取 り)-(フォント)で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して 下さい。Mac や他のメーラーをお使いの場合Osaka等倍など 「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────── ◆当メルマガに関する感想やご意見を寄せください。 相互紹介も募集しています。 murakami@asahipress.com ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望さ れた方に配信しております。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログ インしていただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━