┏┓ ┗■ 笑える英語の実践講座 vol.66 2007/01/17  └──────────────────────── _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 当メルマガは、英語および英米文化のツボを、ジョークを 通じてモノにしようというものです。「へ~」と思わずう なってしまうウンチクもてんこ盛り。しらずしらずのうち に英語力がつく、ちょっとエンタな英語講座です。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ http://www.asahipress.com/  ★━━━━★ ☆――――――――――――――――☆  ┃ 新刊 ┃ |  このメルマガが本になった!  |  ★━━━━★ ☆――――――――――――――――☆      『笑うネイティブ』 1,260円(税込)      ジョークでおさえる英語のツボ!      爆笑ネタをたっぷり紹介しながら    飛躍的な英語力のアップをお手伝いします。    http://www.asahipress.com/2006/warau.html ◎EE Club 特別割引はこちら◎ ▼   ▼ https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html ■□ 第66回 □■ 本日のテーマ:Capitalism, many styles(2)          (資本主義の国別スタイル:その2) 前回は、「two cows(2頭の牛)」をどう育てるかで、同じ 資本主義でも、国によって違いがあることを見てきました。 今回はその続きです。 A SWISS CORPORATION You have 5000 cows, none of which belong to you. You charge others for storing them. AN INDIAN CORPORATION You have two cows. You worship both of them. A CHINESE CORPORATION You have two cows. You have 300 people milking them. You claim full employment, high bovine productivity, and arrest the newsman who reported on them. AN ISRAELI CORPORATION There are these two Jewish cows. They open a milk factory, an ice cream store, and then sell the movie rights. They send their calves to Harvard to become doctors. So, who needs people? ★【語句と和訳】 for storing them 「保管料として」 worship 「崇拝する」 bovine 「牛の、鈍重な」 calves  calf(子牛)の複数形 who needs people? 「人間なんて要りますか?」 (スイスの会社:5千頭の牛がいますが、一頭たりとも自 社のものではありません。保管料をせしめるのです。 インドの会社:牛を2頭、所有しています。その牛たちに 祈りをささげます。 中国の会社:牛を2頭、所有しています。乳しぼりの人間 が300人います。 完全雇用で、牛のような高い生産性があ ると主張します。そのことを記事にした記者を逮捕します。 イスラエルの会社:2頭のユダヤ牛を所有しています。牛 たちはミルク工場、アイスクリーム店を開き、それから映 画の権利を売却します。牛たちは子牛をハーバード大学に 進学させ、医者にします。だから、人間なんて必要ないで しょう?) ★【笑いのポイント】 スイスの場合、自分の牛は持たず、銀行預金のごとく世界 中の牛を預かり、保管料を稼ぎます。インドでは牛は神聖。 中国は人海戦術で、完全雇用、高い生産性をうたっても、 その実はきわめて非能率的。しかし、その真相を報道する と、たちまち逮捕。 イスラエルの場合、ユダヤ牛は賢く、牛が自ら色んな事業 をやり、子牛を有名校に行かせて医者にする。人間など出 る幕はありません。 ★【ちょっとウンチク】 インドで盛んなヒンズー教では、cow は sacred(神聖)で す。昔から牛は酪農、農耕に不可欠であったばかりか、cow dug(牛糞)は家庭の燃料や消毒薬として用いられてきまし た。小便も宗教的儀式や医薬として役立ててきました。 牛はこのように、何ら見返りを求めないまま、「母のような 存在」として敬われてきたのです。 インドが英国の植民地であった1857年、インド兵は cow fat(牛脂)が新式銃の紙製の薬莢(やっきょう)に塗られ ているという理由で、英国兵に対し反乱を起こしました。 当時は紙製の薬莢の端を食いちぎる必要がありましたから、 口にしてはいけない神聖な牛を口にすることにつながりま す。それで反乱が起きたのです。 牛の屠殺は厳しく制限され、牛をみだりに殺傷した者は懲 役刑に処される可能性があります。 一方、死んだ牛は pariah(最下層民)にかぎり、食用にし、 皮革用に処理することも許されます。また、土地を持たな い百姓たちは牛を放し飼いにし、牛が地主の土地に入って も、追い出されることはありません。 こうしたことから牛は、社会的、経済的な格差を緩和する 役目も担っていると言われています。 ┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ ┃▼┃┃余┃┃談┃┃▼┃ ┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ secrecy(秘密)に関する idioms を紹介しましょう。 ● a skeleton in the cupboard or closet   「家庭内(内輪)の秘密、外聞をはばかる恥」 この起源には様々な説があります。英国で解剖用の死体が 貴重だった頃、ある外科医が死体を処分せずにミイラにし て隠していたという説。 妻の愛人を夫が殺害し、その死体を押入れに隠していたが、 夫が毎夜、その骸骨にキスをするよう妻に強いたため、た まりかねた妻が当局に密告したという説など。 [例文] No one knows exactly the origin of a skeleton     in the closet, a shameful secret which a family     tries to hide.    (家族が隠したがる恥ずかしい秘密、という意味の     「押入れの骸骨」の起源を正確に知っている人はい     ない) ● have something up one's sleeve 「何か企みがある」 カードゲームからきているもので、文字通りの意味は「袖 にカードを隠し持っている」。 [例文] I could tell by his sly look that he had     something up his sleeve.    (彼の意味ありげな顔付きから、何か企んでいるこ     とが分かった) ● A little bird told me.  「誰かさんに聞いた」 → 「出所はいえない」 聖書から出た表現。 [例文] A little bird told me that today is your birthday.    (誰かさんから聞いたけど、今日はあんたの誕生日     だってね) ★━━━━★ ☆――――――――――――――――☆ ┃ 発売中 ┃ |   英語は楽しく使うもの!   | ★━━━━★ ☆――――――――――――――――☆      『英語は楽しく使うもの』 ~インターネットが可能にした最新英語習得法~        定価1,260円(本体1,200円+税) The Japan Times、BBC、VOA、CNN などを通して 「楽習」すれば、毎日飽きずに英語が使えるようになる! http://www.asahipress.com/2006/enjoy.html        ◎EE Club 特別割引はこちら https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html --------------------------------------------------- ■□ 笑えるバックナンバーを公開中! □■ http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html **************************************************** 筆者:宮本倫好(みやもと・のりよし) 略歴:神戸外国語大学卒業。コロンビア大学大学院修了。 産経新聞ロンドン、ニューヨーク特派員などを経て文教大 学教授。国際学部長、副学長を経て現在名誉教授。元日本 時事英語学会長。英語関連著書多数。 **************************************************** ────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、(オプション)-(読み取 り)-(フォント)で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して 下さい。Mac や他のメーラーをお使いの場合Osaka等倍など 「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────── ◆当メルマガに関する感想やご意見を寄せください。 相互紹介も募集しています。 murakami@asahipress.com ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望さ れた方に配信しております。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログ インしていただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━