**** 2005/05/15 *********************************************      ☆★ EE Club mail magazine ★☆      ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第11号!****** 連休が終わり、一週間ほどたちますが、5月病にかかったりして いませんか? 気持ちを入れかえて、がんばりましょう!                https://club.asahipress.com/ ─ [news] ────────────────────────── ┏━━━━━┓●「iPod shuffle」「Dr.VOICE neo SV-E1100」● ┃☆★☆★☆┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃ 当選者 ┃ 2005年4月にEE年間定期購読をお申し込み頂いた ┃ 発表 ┃ 方の中から、厳正なる抽選の結果、7名の方が当選 ┃☆★☆★☆┃ されました。おめでとうございます! ┗━━━━━┛ ↓ 発表はいちばん下で ↓ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━━  【1】 ヨーコ&ポールのスラング・ア・ゴーゴー ~ 第2話 乾杯  【2】 鴻上尚史さん、インタビュー裏話  【3】 短期連載=日本人英語につける薬 ~ 第9回 聞き取りと発音の関連性  【4】 あとがき ♯キャンパスを訪れて       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】◆ヨーコ&ポールのスラング・ア・ゴーゴー◆ 〔 第2話 乾杯 〕 教科書通りの模範的な英語を話すことはもちろん大切。 しかし、英語はコミュニケーションの道具ですから、 くだけた表現(=スラング)を交えることも時には必要です。 このコーナーでは、ストーリーに沿ってスラングを紹介していきます。 なお、取り上げるスラングは、特に断りのない限り英・米両国で日常会話に よく出てくるもの、すなわち安心して使ってよいものばかりですよ! …………………………… ( 前回のあらすじ) アメリカ人のポールに東京案内をしていたヨーコは、東京ドームで K-1が開催されているのを知ります。魔娑斗の大ファンのヨーコは、 これを見逃す手はないとポールの手を引っ張って入口へと向かいます。 scene ♯4.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ チケットもないのに大丈夫なのか、と尋ねるポールに対し、私に合わ せるのよ、と耳打ちするヨーコ。2人の前に警備員が立ちはだかりま した。ヨーコは開口一番、 Yoko: He's one of the K-1 organizers.    Let us in or it'll be the boot for you! (この方はK-1の主催者側の人よ。    ここを通さないとクビになるわよ、あなた!) Paul: Right! I'm an organizer...sort of.    You'd better let us in, that is... if you can... (その通り! 僕は主催者側の人間・・・かな。    通らせた方がいいよ、つまり…できればだけど・・・) 【スラング・チェック!】  boot 「解雇」 【解説】 “boot”は「(片方の)ブーツ」がもともとの意味ですが、“give...the boot” 「…を解雇する、クビにする」というイディオムから派生して、「解雇」の 意味にも用いられるようになりました。 このイディオムは「ブーツで蹴飛ばして追い出す」→「クビにする」という ことですが、蹴るのは片足で蹴るのが普通なので、“boots”ではなく単数の “boot”を用います。 なお、“give...the boot”という表現はややコミカルなニュアンスがあるた め、上の例文のような「脅し」の状況にはふさわしくありません。 “After going to work late three days in a row, they finally gave  him the boot.” (3日連続で会社に遅刻して、とうとう彼は会社をクビになった) のような文で使われます。 scene ♯5.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 関係者になりすまし、うまく潜り込んだヨーコとポール。 空いている席にちゃっかり座り込み、試合を観戦します。 Paul: Masato fights next. Do you think he'll win? (次はいよいよ魔娑斗の番だよ。勝てるかな?) Yoko: No problem. He won't even have to work up a sweat. (大丈夫。楽勝よ) 【スラング・チェック!】  work up a sweat 「一汗かく」 【解説】 このスラングはもともと「うっすらと汗をかく程度に運動する」 という意味ですが、ここでは“not even have to work up a sweat” の形で、「汗をかく必要すらない」→「楽勝する」となっています。 なお、“work up a sweat”は、 “Don't work up a sweat now. We're all ready to leave for the party.” (汗をかくほど運動しちゃだめだよ。もうすぐパーティーに行くのだから) のように使われることもあります。 scene ♯6.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 魔娑斗の左フックが決まり、対戦相手はマットに沈みました。 魔娑斗のKO勝ちです! 良い気分でドームを後にした2人は、お酒を飲むことにしました。 Yoko: Well, here's to Masato! (魔娑斗に乾杯!) Paul: Ahhh! A beer really hits the spot! (いやあ、ビールは最高だね!) 【スラング・チェック!】  hit the spot 「最高だ」 【解説】 夏の暑い日に、冷たいビールを飲んで「ああっ、美味い!」 冬の寒い日に、あったかいおでんを食べて「ああっ、おいしい!」 そんなときに“Ahhh, that hits the spot!”と、このスラングを 使ってみましょう。飲み物や食べ物に関して使われるこのスラング、 “hit”は「的中する」、“spot”は「体と気持ちの両方が求めてい る物」という意味で、直訳すると「それ(冷たいビール、またはおでん) は、まさに求めていた物にピッタリだ」ということになります。 …………………………… 東京見物、K-1観戦、そして冷たいビール。 こうして2人のゴールデン・ウィークは幕を閉じたのでした。   次回、アメリカへ帰ったポールに電話をかけたヨーコは、 彼の口から驚くべき一言をきくことに。 第3話「招かれざる(?)客」 ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】鴻上尚史さん、インタビュー裏話 EE6月号の巻頭インタビューに登場していただいた鴻上尚史さん。 劇団『第三舞台』の劇作家・演出家として、紀伊國屋演劇賞、岸田 國士戯曲賞を受賞するなど、まさに脂が乗っていた時期に、1年間 すっぱりと仕事を投げ打ち、ロンドンの演劇学校、ギルドホールへ 入学された鴻上さんに、本誌ではそのユニークな英語上達法をお聞 きしましたが、誌面では掲載できなかった部分を、メルマガ読者に ご紹介します! …………………………… (以下、鴻上さんインタビュー) 留学したギルドホールでは、英語を覚えるのが目的ではなくて、そ の場で生き残るための英語を身につけていかなくてはならなかった んです。 つまり英語学校では、英語が先にあって、それをなんとか自分のも のにしようという練習なんですが、ギルドホールでは、まずやらな きゃならないことがあり、何をやらなきゃいけないかこちらはわか っているし、どういう感情を込めるのかもわかっているわけですよ、 言語を介さなくても。「ここはアドリブだ」とか「恋人同士だから 愛をささやく」とか。 そうしたことにどのように英語の言葉を乗っけていくかという、英 語学校の勉強とは逆のことをやらなきゃいけない。しかも、授業が 始まるまで何をするのかわからないから、予習のしようもなく、結 局、その前の日までにどれだけ英語を勉強したかの勝負なんです。 たまたま勉強したことが、授業で使える英語だったときには、その 偶然に感謝して、「ああ、よかった、今日もとりあえず生き延びた」 と思えるわけなんですよ。 語学の練習というのは本当に終わりがなくて、覚えて忘れて覚えて 忘れての繰り返しで、「これでもういい」というレベルはないわけ です。だから今でも英語のテープを聞いて練習していますよ。 ┏┓ ┗■『 CNN ENGLISH EXPRESS 』定期購読キャンペーン実施中!  └─────────────────────────── 5 月 31 日までのキャンペーン詳細はこちら    http://fmv.asahipress.com/asahi/ee/subscriptioncam.htm ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】短期連載=日本人英語につける薬 〔 第9回 ●聞き取りと発音の関連性 〕 朝日出版社の担当編集者は、文章で発音を説明するのは難しいと おっしゃるが、今回は、あえて挑戦してみようと思う。 (“I will give it a try.”) 発音に関する知識は、日本人英語にぜひつけたい薬のひとつだ。 まず最初に訴えたいのは、人間は一般に自分の発音できる音は聞 き取れる、ということだ。逆にいえば、できない発音の言葉は聞 き取れない。または、その音に近い、自分で発音できる音と認識 して聞き取ってしまう。 たとえば、ほとんどの日本人には、“ban”(禁止)も“van”(ワ ゴン車)も“bang”(バンとたたくこと)もすべて「バン」と聞 こえる。だが、これは、それぞれの発音を練習して声に出せるよ うになれば聞き分けられるようになる。がんばってやってみてほ しい。ちなみに、“mini-van”と呼ばれる種類が北米でいちばん 売れている車だ。 次は、英語のスピーカーの例。彼らの発音のヘタクソぶりを知っ て自信をつけよう。 京都は“Kyoto”だが、英語圏の人々は「キオート」的な発音をす る。私の友人の子供で「りょう」という名の子供がカナダに住んで いるが、カナダ人の友達は「リオ」といった感じの発音で呼ぶ。 英語には「きょう」「りょう」という感じの発音はないからだ。 “Tokyo”もしかり。“Tokio”とスペルしてもよいのである。 昨年のスマトラ沖地震で有名になった“tsunami”(津波)は、ほと んどの人が“sunami”と発音する。「つ」的な発音が頭にある言葉 は、実は英語には他にないのだ。 以上は、英語圏の人たちにとっての外国語もしくは外国語由来の言 葉だが、英語の言葉でありながら彼らがうまく発音できないものも 紹介しておこう。 “February”は、ご存じのとおり、「2月」。だれでも知っている この言葉の発音が、本当に難しいのである。そう、アメリカ人でも 難しい。 最初の“r”の発音がとてもじゃまっけなのだ。それで、現在ではほ とんどの人が“Febyuary”または“Febuary”というふうに、最初の “r”を完全に無視した発音をしている。 今度アメリカ人に会ったら、この言葉で発音ごっこをしてみてはい かが? いい勝負になると思うよ。 いずれにしろ、これらの発音はすべて“Standard English”(標準英語) として認められている。 もうひとつ、“raspberry”と言う果物。これは、日本では「ラズベ リー」と言われているが、向こうでも同様の発音になるのが普通で、 書くときに“rasberry”とスペルする人もいるほど。“raspberry”の “p”の発音は、次に“b”がくるから難しいのだ。自分でやってみれば、 すぐにわかるはず。 現在では、本来のつづり通りの発音は辞書にも載っていない。 しかし、“rasp-berry”と“p”をちゃんと入れて発音する人、または そうしようとする人は、今でもたくさんいる。 “By the way, have you ever tried wild raspberries?” (ところで、野生のキイチゴを食べたことありますか?) “Yes, they are real yummy.” (うん、本当においしいよ) == 執筆者プロフィル 関 新介 SEKI Shinsuke 1956年、新潟県長岡市生まれ。大学を中退して単身、北米へ。 現地で通訳などの仕事に携わりながら約30年を過ごす。 現在は東京を拠点に、通訳者として、また企業英語研修や TOEIC 講座の講師として活躍している。 スポーツを愛し、長野オリンピック公式通訳(メディア担当)なども 務めた。スキーに関してはカナダ最高資格(レベル4)を所有。 P┃R┃ ━┛━┛ お薦めしたいメルマガがあります。 日常生活でよく使われるボキャブラリーなどを、クイズ形式で 楽しく紹介する「とっとと英会話」。発行者の竹下薫さんは、 以前EEを定期購読してくれていたそうです。 留学経験なしで TOEIC スコアを 920 にしたという、竹下さんの 英語スキルアップのノウハウが満載。 レイアウトもきれいで、とても読みやすいです。ぜひご一読を。  ◎「とっとと英会話」 http://tottotoenglish.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】あとがき ここのところ、新刊の販売促進をするべく、各大学を歩 き回っています。 何十校もの大学を訪問しましたが、キャンパスそれぞれ に独自のカラーがあって興味深いです。 特に印象的だったのが、慶応大学。 1、2年生が在籍する日吉キャンパスは、活気あふれ、 若々しいエネルギーに満ちた感じがしますし、三田キャ ンパスは少し大人びた雰囲気で、慶應義塾の歴史をかぎ とれるような気がします。 また、総合政策学部がある湘南藤沢キャンパス(SFC)は、 敷地内に近未来的な校舎と自然が共生していて、まさに 知の探求所という印象を受けました。 池のほとりの芝生に寝そべりながら、本を読んでいる学生 が多くいて、こういう場所から多くの人材が生み出されて いくんだろうなと思いました。 一つの大学をとってみても、キャンパスによって雰囲気が 全く異なる、やはり大学というところは独特の空間なんだ と、改めて思いました。 僕もこないだまで大学生だったのになぁ…。 遠い昔に感じます。負けないように、仕事がんばらなきゃ。                     (橋) *** 慶應義塾ニューヨーク学院生が受けた衝撃の講義 *** http://www.asahipress.com/shinka/shinka.html ★…---…---…---…---…---…-☆ ★…---…---…---…---…---…---☆ 「iPod shuffle」(512MB)当選者 「Dr.VOICE neo SV-E1100」当選者 ☆…---…---…---…---…---…-★ ☆…---…---…---…---…---…---★   ・川崎一成 様 (山口県) ・井出裕史 様 (東京都)   ・和田清淳 様 (大阪府)     ・上杉三陽子 様(福井県) ・杉山由紀 様 (北海道) ・犬塚誠 様 (東京都) ・平子美紀子 様(愛知県)  上記7名様を当選とさせて頂きます。おめでとうございます! --------------------- ◆次号は 6 月 1 日配信予定です。 ◆EE Club mail magazine へのご意見・ご感想は担当の橋本まで お寄せください。 hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記URLよりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━