**** 2012/03/21 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************* 第172号!**** この間の日曜日は TOEIC 公開テストが行われましたね。僕の周り でも受験した人が多かったです。春、英語学習に励みましょう! http://ee.asahipress.com/?uiaid=easy1 ─[PR]───────────────────────────    春学期受講申込 受付中! << ELEC 英語研修所 >>  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 創立56年の財団法人、ELEC英語研修所で英語力に磨きをかけません か? 春学期は4月9日(月)から開講。 ただ今、お申込受付中! ビジネス英会話・リスニング・ディスカッション等のスキル別コー ス・プライベートレッスンなど多様なコースをご用意しています。 ぜひお問い合わせください! ◎体験レッスンのお申込はこちら⇒ https://www.elec.or.jp/ad/ ◎ELEC 英語研修所 HP⇒ http://www.elec.or.jp/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 語学書2点新刊のご案内 【2】 大門小百合さん、インタビュー裏話 【3】 連載= Empire State of Mind ―― NYから英語小話 【4】 あとがき ♯センバツ開幕 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 語学書2点新刊のご案内 □『世界のトップ経営者に聞く!』   CNN English Express 編集部=編 定価 1,365円(税込) http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255006352/?uiaid=e11 ― 世界最大のニュース専門テレビ局 CNN の放送から、 著名な経営者たちへのインタビューを10本選りすぐって収録。 「20世紀最高の経営者」ジャック・ウェルチや、 Google・Twitter など21世紀型企業を率いる伝説的起業家・CEO たちの“生の声”が 聞けるCD付き。 ………………………………… □『世界10大ニュース・リスニング from CNN 2011』   CNN English Express 編集部=編 定価 1,050円(税込) http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255006369/?uiaid=e12 ― 2011年を代表するような英語ニュースを10本選りすぐって収録。 「アラブの春」「東日本大震災」「福島原発事故」「英国ロイヤル ウエディング」「ビンラディン殺害」「なでしこジャパン」「ノル ウェー連続テロ事件」「イギリス暴動」 「ウォール街を占拠せよ」 「北朝鮮・金正恩体制へ」 臨場感あふれるニュースをお聞き逃しなく! ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 大門小百合さん、インタビュー裏話 EE4月号の巻頭インタビューは、英字新聞ジャパンタイムズの編集 局次長兼報道部長を務める大門小百合さん。上智大学を卒業後ジャ パンタイムズに入社。記者として政治、経済など様々な分野を担当 し、今は報道部長としてニュースにかかわっています。 大門さんは人生で幾度も留学を経験しており、特に記者として経験 を積んでから行ったハーバード大学のジャーナリストプログラム・ 「ニーマンフェローシップ」は、選ばれること自体がジャーナリス トとして非常なステイタスであると評価されているプログラムです。 本誌では留学体験話や英字新聞記者としての仕事について詳しく掲 載しています。そして、メルマガ会員の皆様には、大門さんが長期 取材をして書き上げたという印象深い仕事についてご紹介します。 …………………………… (以下、大門小百合さんインタビュー) 自分が企画して報道部で始めた連載「Witness to War」は特に印象 に残る仕事です。戦争体験者から直接話を聞いて、それを英語で伝 えるシリーズなんですが、戦争体験者の中で飯田進さんという方と は長い付き合いになりました。飯田さんの姿を追ったドキュメンタ リー映画 『昭和八十四年 1億3千万分の1の覚え書き』(2009年 上映)にもなった方です。 飯田さんは戦争でパプアニューギニアに送られて、上官から捕虜を 殺せと命令されます。飯田さんは捕虜を切りそびれ、捕虜が痛がっ ているのを見るに見かねて切ったのですが、そのために終戦後BC 級戦犯としてスガモプリズンに収容されたのです。 このシリーズでは、ジャパンタイムズの記者が戦争体験者に直接会 って取材した話を英語にし、同時にアメリカ人で戦争を経験してい た人の声も交えて、「戦争は何だったのか」「戦闘機に乗っていた 人々は何を考えていたのか」といった生の声を、海外に向かって英 語で伝えられたという点で、とても印象に残る仕事でした。 ★…---…---…---…---…---…---…---…---…---☆ CNN ENGLISH EXPRESS のホームページ! 英語上達に効果抜群のコンテンツが盛りだくさん! http://ee.asahipress.com/?uiaid=easy1 ☆…---…---…---…---…---…---…---…---…---★ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Empire State of Mind ―― NYから英語小話                        執筆/大原ケイ [#11] NYの「シリコンアレー化」計画 1.NYの島に、エンジニアを育てる学校を 日本でも、大阪の教育制度を抜本的に改革しようという動きがあり ますが、ここニューヨークでもマイケル・ブルームバーグ市長が牽 引(けんいん)して、ニューヨークをシリコンバレーに負けないテ クノロジー産業都市にしようという構想があり、着々とさまざまな プロジェクトが動き出しています。 そのひとつが、ルーズベルト島に科学者やエンジニアを育てる高等 教育機関を作ろうというものです。ルーズベルト島を地図で見ると、 マンハッタンとロングアイランドの間のイースト川に中州のように 浮かぶ細長い島であることが分かります。全長約3キロ、幅はわず か数百メートル、面積0.59平方キロメートルの島です。 ▽────────────────────────────▽  The days when Roosevelt Island served as New York City's  depository for the gravely sick, the mentally ill, the  criminally sentenced or the exiled are long gone. Also  long gone are the days when the island would struggle to  find a stable owner to care and fight for it.  Before the City of New York bought the two-mile-long  island for $32,000 in 1828, this stretch of land passed  through many hands. Dutch Gov. Wouter Van Twiller first  purchased it from the Canarsie Indians in 1637 and called  it Hog Island.  ルーズベルト島がニューヨーク市の重病人、精神障害者、受刑  者あるいは流刑者たちの集積所としての機能を果たしていた時  代はとっくに過ぎ去った。同じように、この島が島を世話して  島のために戦ってくれる持ち主を必死で探していた時代も、と  っくに過去のこととなっている。  ニューヨーク市が1828年に、この長さ2マイルの島を3万  2000ドルで買う以前には、この島一帯は幾人もの所有者の  手を経てきた。1637年にオランダ人の総督、ワウター・ヴ  ァン・トゥイラーがこの島を初めて先住民のカナーシー族から  購入し、島を「ホッグ・アイランド(ブタの島)」と呼んだ。 △────────────────────────────△  ・ serve as: ~としての機能を果たす、~として役立つ  ・ depository: 保管場所、倉庫  ・ gravely: 重症に、重大に  ・ sick: 病気の  ・ mentally ill: 精神障害の、心の病を患った  ・ criminally: 法を犯して、刑法で  ・ sentence:(人に)判決を下す  ・ exile: (人を)国外に追放する  ・ be long gone: なくなって久しい、とっくになくなっている  ・ struggle to: ~しようと骨折る、必死で~しようとする  ・ stable: 厩(きゅう)舎  ・ care for: ~の世話をする、~の面倒を見る  ・ fight for: ~のために戦う  ・ stretch of land: ひと続きの土地、一帯  ・ pass through: ~を通り過ぎる、~を経験する  ・ many hands: 幾人もの所有  ・ Dutch: オランダ人の、オランダの  ・ Gov.: 総督、統治者(governor の略)  ・ purchase: ~を購入する  ・ hog: ブタ、イノシシ  [出典] ニューヨーク市ホームページ         http://bit.ly/wKX0VK 【depository】は、【deposit】する(集積する、留め置く)場所、 という意味。島なので、勝手に出られなくできるわけですね。 【the gravely sick】 は【grave】(墓)のように【sick】(病気 の)、つまり死にそうな人たちということになります。 【the criminally sentenced】は犯罪による刑期のついた人たち、 つまり服役者のこと。 【the exiled】は、何らかの理由で追い出された人たち。 ここでは「the + 形容詞」または「the + 動詞の受動態」で「~な 人たち」と言い表しています。 【stable owner】は「厩舎の所有者」という意味ですが、ここでは 政府の都市計画で移り住む人以外に積極的にこの島に住み、コミュ ニティーを形成しようという人がいなかったことを、厩舎という比 喩で言い表しているようです。 なんだかこう書くと、まるでルーズベルト島が須磨(すま)やアル バ島のような流刑地みたいですが、今では【tram】と呼ばれるロー プウェイですぐに着き、誰でも行くことができます。島の南端には 桜の木が多く、毎年春になると花見に出かける日本人グループもい ます。ロープウェイには、地下鉄やバスと共通のメトロカードを使 って乗れますが、島内を走る赤いバスは別のシステムです。ここは 昔から新しい都市計画の実験場に使われることが多く、独特の街づ くりが見られます。 2.ブルームバーグ市長の「夢」 ブルームバーグ市長のこの構想については、次のような報道がなさ れていました。   ▽────────────────────────────▽  Positioning New York for 21st-century global supremacy  has been a preoccupation of the Bloomberg administration,  and one central to the mayor's vision of greatly expanding the technology sector by ratcheting up elite  science education. The city is reviewing seven proposals  from 17 universities and research institutions (Stanford  and Cornell are among those that have forged alliances)  bidding to create an applied sciences and engineering  campus here ― one that could spring up on Roosevelt  Island or at the Brooklyn Navy Yard, among other  potential locations. The city is offering land and up to  $100 million in capital to achieve all this.  ニューヨークを21世紀の世界最高の都市に位置付けることは  ブルームバーグ市政にとっての最優先事項であり、これはエリ  ート科学教育を推進することで技術部門を大きく伸ばしていく  という市長の構想の中枢を成す項目のひとつである。ニューヨ  ーク市は、ここに応用科学と工学のキャンパスを造るのに入札  している、17の大学および研究機関(スタンフォード大学や  コーネル大学も協力関係を結んだ相手に含まれている)から出  された7つの提案を検討している――そのキャンパスは、他の  候補地の中から選ばれてルーズベルト島あるいはブルックリン  海軍工廠(こうしょう)に突然姿を現す可能性がある。これら  すべてを達成するために、市は土地と最大1億ドルの資本金を  提示している。  △────────────────────────────△  ・ position: ~を位置付ける  ・ global supremacy: 世界的優位  ・ preoccupation: 最大の関心事、優先事項  ・ administration: 行政、施政  ・ mayor: 市長  ・ ratchet up: ~を(徐々に)上げる、増やす  ・ review: ~を精査する、検討する  ・ proposal: 提案、企画  ・ among: ~の中から  ・ forge alliance: 協力関係を築く  ・ bid: 入札する  ・ applied science: 応用科学  ・ engineering: 工学、エンジニアリング  ・ spring up: 生じる  ・ potential: 潜在的な、可能性のある  ・ location: 場所  ・ in capital: 資本金で  ・ achieve: ~を獲得する  [出典] The New York Times. November 18, 2011         http://nyti.ms/vjlCsO 【central to the mayor's vision】 は「市長のビジョンの中枢と なる」という意味です。 ちなみに市長に呼びかける尊称として 【his (her) honer】という 表現があります。尊称の最たるものは、国王、女王に対する【his/ her royal highness】でしょうか。イギリスでも、故ダイアナ妃を その尊称で呼ぶかどうかでもめていたのを思い出します。この辺は イギリスの谷本さんにお任せするとして、アメリカでも時々使われ る尊称(style/manner of address)を紹介しましょう。 【his honor】 は市長以外の州議員や裁判官にも使われます。昔は 州知事レベルの人には【his excellency】も使われていました。大 学の先生には、○○教授という感覚で【Professor ○○】と呼びか けます。軍人に対しては【Admiral ○○】(将軍)から【Sergeant ○○】(軍曹)まで階級別の言い方があり、退役してからも同様に 呼びます。ケンタッキーおじさんの場合は元軍人ではなく、地元の 名士に与えられる名誉大佐ということで「カーネル・サンダース」 らしいですが。 アメリカにはこのくらいしか残っていませんが、イギリスやカナダ、 オーストラリアではもう少しいろいろと今も使っているようです。 3.理系の学校が不足するニューヨーク ニューヨークにテクノロジーエリート養成のためのキャンパスを作 ろうという話は結局、コーネル大学がイスラエルのテクニオン工科 大学とパートナーになって、話がまとまりました。 キャンパスだけでなく、すでに始動したIT系のトップ企業も本拠 地シリコンバレーからニューヨークに進出し、次々とオフィススペ ースを設けています。この1年だけで、フェイスブック、ツイッタ ー、スカイプ、ゲームメーカーの ジンガ(Zynga)などが参画し、 都会で働きたいIT戦士を大募集中です。一方で、不況だというの にそんなことに市の財政を使うべきではないという意見もあるよう です。 ▽────────────────────────────▽  Critics have deplored the city's willingness to offer  incentives at a time of economic distress. And the mayor  has angered local university leaders with his suggestion  that New York lacked a top-tier engineering school. They  argue that the city should instead use its resources to  help expand existing programs.  “In a period of economic crisis, when we are so tight  with our budget, we should not be giving incentives to  private institutions,”City Councilman Ydanis Rodriguez  of Manhattan said.“We have great programs here.”  批判者たちは、市が経済危機の時に意欲的に奨励金を提供しよ  うとしていることについて非難してきた。そして市長による、  ニューヨークに一流のエンジニア養成学校がないという示唆は、  地元の大学指導者たちを怒らせてきた。彼らは、市はむしろ既  存のプログラムを拡大するのを助けるために、市の財源を使う  べきだと主張する。  「経済危機の時期には、われわれの予算は逼迫(ひっぱく)し  ており、民間の団体に奨励金を払うべきではない」とマンハッ  タン選出の市会議員、イダニス・ロドリゲスは言う。「われわ  れはここに素晴らしいプログラムを持っている」 △────────────────────────────△  ・ critic: 批判する人  ・ deplore: ~を非難する、遺憾に思う  ・ willingness: 意欲、やる気  ・ incentives: 奨励金  ・ economic distress: 経済危機  ・ anger: ~を怒らせる  ・ lack: ~を欠く  ・ top-tier: 一流の  ・ argue: ~を主張する  ・ resources: 資力、財源  ・ existing: 既存の、従来の  ・ crisis: 危機、難局  ・ tight: (金融が)逼迫した  ・ city councilman: 市会議員  [出典] The New York Times. April 26, 2011         http://nyti.ms/dPESVW 【critics】 は「評論家」と訳される場合が多いですが、ここでは 反対意見を唱える人なら皆含まれます。【offer incentives】は、 いろいろと特典を与えて奨励すること。【top-tier engineering school】は「一流のエンジニア養成校」です。 ニューヨーク市長はもちろん、あのブルームバーグ [注] の創設者 で、超お金持ち。市の予算が足りないのなら自腹を切ればいいじゃ ない、と何度も揶揄(やゆ)されてきましたが、経済界でも顔が利 く重鎮なので、ビジネスの話は得意。お金のためにやっているので はないと言わんばかりで、今第2期目を務めていますが、市長とし てのお給料は1年に1ドルしか受け取っていません。肝いりのお役 人と対立することもしばしばありましたが、今は誰にも認められる 存在となっています。そんなところも、大阪の橋下市長と似ている かもしれません。 ------------------- [注] ブルームバーグ: 経済・金融情報の配信や通信・放送事業を 手がける総合情報サービス会社。本社はニューヨークに置く。 ------------------- 2008年9月のリーマン・ショックまでは、住宅ローンのバブル に大いにあやかって、ニューヨーク市はウォール街の金融エリート が落とす税金と、雇用に頼っていた部分がありましたが、これから は当てにならないといち早く悟ったのがブルームバーグです。同じ 東海岸の都市ボストンは、マサチューセッツ工科大学をはじめとす る理系のエリート大学が集中し、そこから生まれるハイテク企業が 雇用を生み、地方税を落としてくれているのを見て、おそらくニュ ーヨークもそうなりたいと思ったことでしょう。 ▽────────────────────────────▽   Compared with Boston, a hub of higher education,  New York lags far behind in engineering, with nearly half  the number of professors and a small fraction of the  research money per faculty member. None of the city's  graduate engineering schools are listed in the top 10 in  the U.S. News & World Report rankings; the closest is  Columbia, at No. 16. Each year, a steady tide of  engineering graduates flows from New York schools to  start-ups in California.  高等教育の中心地であるボストンと比べると、ニューヨークは  工学でかなり大きな後れを取っており、教授の数は約半分で、  教職員1人当たりの研究費もほんのわずかである。ニューヨー  ク市にある工学系の大学院で『USニューズ&ワールド・レポ  ート』誌のトップ10にランキングされている学校はなく、最  も近いのが、16位のコロンビア大学だ。毎年、工学系の卒業  生たちの中から一定の数がニューヨークの学校からカリフォル  ニアの新興企業へと流れていく。 △────────────────────────────△  ・ compared with: ~と比べると、~と比較して  ・ hub: 中心地、拠点  ・ higher education: 高等教育  ・ lag: 遅れる  ・ a fraction of: ほんのわずかの~  ・ per: ~につき  ・ faculty: (大学の学部の)教授陣、教員陣  ・ gruaduate engineering school: 工学系の大学院  ・ U.S. News & World Report: アメリカの時事解説誌  ・ steady: 一定の  ・ tide: 流れ、潮  ・ graduate: 卒業生  ・ start-up: 新興企業、新規事業  [出典] The New York Times. April 26, 2011         http://nyti.ms/dPESVW 4.「シリコンアレー」を再び目指して ニューヨーク市には世界中から留学生も集まり、いい学校がたくさ んあるのですが、ファッション、金融、ビジネス、ジャーナリズム など、いずれも文系の学校が大半で、大学院以降の学位を取ろうと するとコロンビア大学ぐらいしかなく、どうしてもスタンフォード 大学を中心とする西海岸の学校に優秀な学生を取られ、卒業後も西 海岸で起業する人が多くなっているのが実状です。 ▽────────────────────────────▽  New York City's technology sector has sometimes been called“Silicon Alley,”in deference to its Western big brother, which sprawls across the San Francisco Bay Area. Now, a decade after the dot-com crash stopped the rapid growth of the city's booming Internet sector, a high-tech corridor has developed in the Flatiron district and neighboring Chelsea.  ニューヨーク市の技術部門は時折、サンフランシスコ湾岸地帯  に不規則に広がる西の兄貴分に敬意を表して「シリコンアレー」  と呼ばれてきた。ドットコムバブルの崩壊が、市の成長著しい  インターネット部門の急激な発展を止めてから10年経った現  在、フラットアイアン地区とチェルシー近隣地域でハイテク回  廊地帯が発展してきた。 △────────────────────────────△  ・ sector:(産業・経済などの)部門、セクター  ・ alley: 裏通り、路地  ・ in deference to: ~に敬意を表して  ・ sprawl: 不規則に広がる  ・ decade: 10年  ・ dot-com: ドットコム企業(インターネットビジネスを手が    けるベンチャー企業の総称)  ・ crash: 破産  ・ booming: 好景気の、成長著しい  ・ corridor: (複数の都市を結ぶ)回廊地帯、細長い地域  ・ district: 地区  ・ neighboring: 近隣の、隣接した  [出典] The New York Times. April 19, 2011         http://nyti.ms/xDc58a かつて90年代にも、サンフランシスコ湾を囲む「シリコンバレー」 に対抗してニューヨーク市にも「シリコンアレー」を作ろうという 計画がありましたが、起業して株価が上がった後、バブルとともに 弾けてすべてポシャってしまったという苦い経験があります。だか ら企業を誘致するだけではダメで、今度はハイテクや技術に明るい 学生から育てようというわけです。 コーネル大学の新キャンパスだけでなく、既存の大学が理系の学部 を強化するのに出資したり、中学や高校も成績の上がらない学校は いったん廃校にして、技術系の専門学校にしようという動きもあり ます。 個人的には、日本からニューヨークに留学しようという人には、こ の街では食べる、遊ぶなどの誘惑が多く、また英語を学ぼうにも地 元の人がしゃべる言葉にお国なまりが強く、ネイティブはしゃべる のが速いので、よっぽどの覚悟がないと厳しい場所だということを アドバイスするのですが、市長の思惑通りにこの街が生まれ変われ るなら、プログラミングやバイオテクノロジーなど、理系の勉強を するにはいいかもしれませんね。ただし、今のところは円が強いか らいいものの、家賃などの物価は高いし、厳しい競争世界であると ころは変わらないでしょう。 日本でも就職は氷河期が続いていますし、今英語を勉強し始めた若 い人なら、2015年頃から開校するニューヨークの理系校に申し 込み、その後はニューヨークで起業という道にぜひチャレンジして 欲しいものです。 |||--□■ 大原ケイ・OHARA Kay ■□--||| NYはマンハッタン在住の文芸エージェント。自称・元祖帰国子女。 アメリカの書籍出版業界の裏表に通じるが、特に電子書籍事情に詳 しく、各種メディアに寄稿。NYのローカルネタ、ネコ画像、全米 の馬鹿ニュース、日米文化比較、ネイティブの英語などにも日々、 関心を払っている。 近著は『ルポ 電子書籍大国アメリカ』 (アスキー新書) 。 ツイッター→ http://twitter.com/Lingualina ブログ→ http://oharakay.com ☆ CNN.co.jp ☆‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥☆ CNN.co.jp ☆ CNNの最新ニュース、話題の事件、こぼれ話などを配信中! http://www.cnn.co.jp ☆ CNN.co.jp ☆‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥☆ CNN.co.jp ☆ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 本日、選抜高校野球大会が開幕となりました。 抽選によって決まる選手宣誓は、21世紀枠出場の石巻工の阿部 翔人主将になりました。帰宅してビデオ録画を見るのが今から 楽しみです。 センバツ、夏の甲子園ともに選手宣誓は毎年必ず見ていますが、 昨春の創志学園・野山慎介主将による、静かな語り口ながらも 力強さに満ちた宣誓は今も胸に刻まれています。 選出された32校による、2週間弱の熱戦。球児たちの「今」を 目に焼きつけたいと思います。 □■今号の一冊・・・ 『マンガでみるスポーツ科学 速く走るコツ 』 http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255005683/?uiaid=easy5 --------------------- ◆次号は4月4日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は以下アドレスにお寄せください。 → eeclub@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://ee.asahipress.com/eeclub/easy.html?uiaid=easy4 ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等幅など「等幅フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/?uiaid=easy0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━