**** 2006/01/18 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第26号!***** 前号のお年玉プレゼント企画にたくさんのご応募をいただき、 ありがとうございました。 読者の皆さんのご意見に背筋が のびる思いでした。気持ちをひき締めてがんばります! http://www.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 EEキャンペーン、当選者発表 【2】 鏡リュウジさん、インタビュー裏話 【3】 連載=日本人英語につける薬 【4】 あとがき ♯問題な日本語? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】EEキャンペーン、当選者発表 2005 年 10 月~ 12 月の CNN ENGLISH EXPRESS 年間定期購読キャ ンペーン商品、電子辞書付リスニングプレーヤー「Dr.VOICE neo SV-E1100CE」の当選者を発表します♪ 12 月にお申込み頂いた方の中から、厳正なる抽選の結果、1名の 方が当選されました。 おめでとうございます! ★…---…---…---…---…---…---…☆ 「Dr.VOICE neo SV-E1100CE」当選者 ☆…---…---…---…---…---…---…★ ・田中順子様(山口県) …………………………… ■「Dr.VOICE neo SV-E1100CE」(セイコーインスツル) 「学習テキスト+音声再生+電子辞書」が1台になった画期的な英 語学習ツール。小社刊『100万語聴破CDシリーズ』全10巻の 音声とテキストを1枚に収めたコンテンツカード付きなので、リス ニング学習にも最適。 ⇒ http://www.sii.co.jp/cp/listening/ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】鏡リュウジさん、インタビュー裏話 EE2月号の巻頭インタビューは、カリスマ占星術家であり、翻訳 家の鏡リュウジさん。 女性誌で圧倒的人気を誇る鏡氏の占いに、 人生を託しているファンも多いはず。でもその人気の秘密は、鏡流 翻訳のワザがあってこそ。単に星座に関する英語を訳しているわけ ではないのです。 そのワザの仕組みは本誌に譲り、ここでは誌面で紹介できなかった 部分をメルマガ読者に紹介しましょう。 …………………………… ―― 鏡さんは占星術関係以外に、英語の小説の翻訳はおやりになら ないのですか。 鏡: 僕は英語の小説が読めないんですよ。例えばノンフィクショ ンとか論文のようなものなら、論理展開が予測できるので読めるん です。ところが小説はそれができない。この単語は逆接なのか順接 なのかと考えちゃったりするので。 だから心理学の本などのほうが全然ラクですね。頭の思考回路がわ りと論理的なので、日本語でも小説はとても読みにくいんです。 でも英語が完全にわかればそんなことはないと思うので、やっぱり 英語がちゃんとできないからだと思います。 毎月の星占いのようなものはライターの方と一緒にやっているので そうでもないんですが、純然たる著書でエッセイみたいなものの文 章は翻訳調だとよく言われます。自分でもそう思いますね。 $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$  EEを友達にすすめてアフィリエイト報酬をゲットしよう! ●詳しくはこちら ⇒ http://ee.asahipress.com/ $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】連載=日本人英語につける薬 〔 第23回 ● ささやかなお年玉 〕 Happy New Year! How is the new year treating you? I am grateful to you for reading my column and your continuing support! 昨年はご愛読をいただき、またご意見や励ましなどのサポートもいただき、 ありがとうございました。本年も引き続きご愛顧いただけますようお願いい たします。 さて、お正月といえば、お年玉(New Year's Allowence)であるが、予算の 関係で皆様全員には差し上げられない。そこで、代わりに本(のご紹介)を プレゼントしよう。 タイトル: Practical English Usage 発行元:  Oxford Univesity Press 英語の参考書である。最新改訂版が 2005 年。賢明なる読者の皆様の中には 所有されている方もあるかと思うが、私なりの紹介(review)を記してみる (朝日出版社の利益にはならないかもしれないが……)。 まず、発行元について。オックスフォード大学は 12 世紀に創立され、その 出版局は 1478 年に始まったとされる。つまり、老舗である。なんと英語を 900 年近くも研究しているのだ。ちなみに、老舗という言葉からは築地や銀 座の寿司店などを思い起こす向きもあるだろうが、江戸前寿司の歴史は 200 年にも満たない。 次に、この本の内容を引用しながら推薦する。 《国際語としての英語の将来について》現状の“Standard English”を超え た“Super-Standard”を予想して、“It will be interesting to see what happens.”(今後の展開が楽しみだ)とおおらかに構えている。 《“taboo word”(禁句) /“swear word”(ののしり語) について》「20 年 前には印刷できなかった言葉が多い」などと言いながら、かなり突っ込んだ 言葉がぽんぽん出てくる。 これは少し驚きだが、現実と向かい合っているということだろう。 “perhaps”と“maybe”は同じ(the same)だと明記している。 私は初めて聞いた。 《“dialect”(非標準語) について》“I ain't done nothing.” のような 二重否定(double negative)は間違いだとする(二重否定は肯定になるとす る)学校の先生たちの考えについては、それでは、“I ain't done nothing to noboby.”と三重否定にすれば、“negative”になるんだから文句はない だろう、とまさに理屈でやっつけている。 “standard”と“dialect”は優 劣の問題ではない、とたしなめているようだ。 Michael Swan という人が著者であるが、彼は学習者に、“They should not become obsessed with correctness.”(正確でなくてはならないという思い にとらわれすぎないこと)と警告してもいる。 また、“formal”/“informal”に関しては、 オックスフォードの町にある ガソリンスタンドのトイレの場所を示した張り紙(印刷と手書き)まで紹介 して、まさに“practical”、実践の英語を伝えてくれる。 私は、この本は相談役(consultant)だと考えている。すごーく頼りになる。 しかし、私が本書を推薦する一番の理由は、読んで面白いもの(a fun-read) だからだ。アルファベット順に書かれてはいるが、順番に読む必要はない。 暇なときに適当に開けばよい。随所に目からうろこの情報(an eye-opener) があること請け合いである。そして、わかりやすい!----これ以上わかりや すい解説は見たことがないくらいだ。 “You will enjoy it! I can assure you.” (この本、面白いよ! 請け合います) ◆ Shawn's Confession(ショーンの打ち明け話)◆ レッスンで、アメリカの新聞を教材に使っていたのですが、新年は気分を変 えてアメリカの女性雑誌“Cosmopolitan”を使ってみました。生徒にはウケ ました。いや、大ウケでした(特に女性には)。面白いですよ。 今月号(2006 年1月号)には、“convo”という言葉が出てきました。意味 は“conversation”なのですが、 短縮するときには“o”で終わりにする傾 向があるようです。 また、“Cosmopolitan”には現代的な言葉遣いが多いのですが、最近頻繁に 目に入ってくるのが“chill out”です。基本的には“relax”と同じで「く つろぐ」という意味ですが、「頭を冷やす」とか「一息入れる」という意味 にも使われます。10 代の若いサブ・カルチャーの言葉が広まったようです。 ◆ 今回のワンポイント・アドバイス ◆ 英語で「何かをしたい」と言うときには、“I'd like to do...” という表 現を用いるべきです。よほど親しい間柄でない限り、“I want to do...”/ “I wanna do...”とは言わないし、また言うべきでもありません。 今回ご 紹介した本でも述べられていますが、 “'d”すなわち“would”が表現をソ フトにするからです。 この表現を用いることができるかどうかが、英語スピーカーとしてのレベル の分かれ目と言ってもよいでしょう。 ところが、ひとつ問題があります。この一見なんともない言い出し方の発音 が、日本人にはむずかしいのです。そこで、ショーンの作戦です。それは、 “dlike”という言葉があると想像すること。それだけでいいのです。 “I dlike to do...”とやってみてください。数回の練習で、できるように なります。ヒントは歌からきているのですが、実験・実証済みです。 “I dlike to chill out now. See you in a bit.” (そろそろ、執筆を切り上げて一息入れようかな。じゃあ、またね) ◆ Classified: Position Wanted ◆ Seeking an interpreting (E/J)and/or teaching (English) position. Well experienced with solid track records in both fields. Japanese male, age 49, in excellent health. Based in Tokyo but will travel. If interested, please contact Shawn at number or address below. == 執筆者プロフィル Shawn Seki (ショーン・セキ) 30 年を北米で、20 年を日本で過ごす。和洋を行ったり来たりの人生。 自称「本邦初の現代口語英語評論家」。 持論は、「英語は生きている」、「英語はからだにイイ」。 現在、通訳・翻訳者として自動車業界の英国系コンサルティング会社に 勤務のほか、英語講師として活動中。 最近、外資系企業で、外国人社員のための日本語講師も始めた。 本人へのご意見・ご連絡は下記まで。 ご意見お待ちしております。 PHONE : 090-9291-4085 E-MAIL : skiskiski2000@hotmail.com ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥☆SBS ELT NEWS☆    ~ 最新の輸入英語教材をご紹介 ~ http://www.schoolbookservice.com/ ☆SBS ELT NEWS☆‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】あとがき 昨日、「タモリのジャポニカロゴス」というテレビ番組を みました。 金田一秀穂教授が監修で、敬語の使い方から 普段なんの気なしに口にしている言い回しの語源まで、日 本語について笑いながら学ぶことができるような構成にな っていました。 ここ数年、“日本語ブーム”といわれ、この番組のほかに も、テレビや出版物で日本語にまつわるものをとても多く 目にします。それだけ注目されているテーマなんですね。 ただ、よく問題とされる「日本語の乱れ」ということには なんとなく引っかかりを覚えます。 語源を理解し、それにのっとった言葉を使うことは大事な ことなのでしょうが、その時どきに生まれてくる言葉には 生き生きとしたリズムや面白みがあると思うので、あまり 否定するのはどうなのかなと。 日本語はもちろんのことですが、英語にもこれくらい熱を もって取り組みたいものです。 自戒の念をこめて。 (橋) □■今号のおすすめ・・・ 『文体練習』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4255960291/ --------------------- ◆次号は2月1日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、(オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等倍など「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━