**** 2006/07/05 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第36号!***** 蒸し暑い日々がつづきますね。外回りが厳しい季節です。 今年こそクールビズを実践したいものです。 http://www.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 本田美和子さんトーク・セッション開催のお知らせ 【2】 EE8月号紹介 【3】 連載=日本人英語につける薬 【4】 あとがき ♯みんなの誤解 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 本田美和子さんトーク・セッション開催のお知らせ 5月末に朝日出版社より刊行された、『エイズ感染爆発とSAFE SEX について話します』(http://www.asahipress.com/2006/safesex/) の著者、本田美和子さんのトーク・セッションを開催します。 「第15回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」のイベントです。 市村友一さん(AERA 編集長)、永井美保子さん(資生堂)をお迎え して、リラックスした雰囲気の中、「日本の HIV/ エイズの今」を お話します。入場は無料ですので、お気軽にご参加ください。  □7月17日(祝)16:30~(40min.)   スパイラルホール前ロビー・ホワイエにて開催   ⇒http://www.asahipress.com/2006/safesex/info.html  □第15回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭   7月8日・9日    青山ウィメンズプラザホール      13日~17日  青山スパイラルホール   ⇒http://www.tokyo-lgff.org/2006/index.html ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 EE8月号紹介 ◆ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ 『これでモヤモヤが解消!英語学習の壁を乗り越える!  冠詞使いこなし12の秘訣』 日本語にはない不定冠詞(a/an)、 定冠詞(the)と無冠詞を適切 に使いこなすことは、 実は相当難しく、a と the を間違えただけ で、思わぬ誤解を生んでしまうこともあります。シンプルでありな がら、むしろシンプルであるがために、英語の冠詞はなかなか奥が 深く、英語学習の1つの壁ともいえます。今月の特集では冠詞と名 詞の数(単数・複数)に関して、理解しておきたい重要なポイント を取り上げました。1つ1つ、確実に自分のものにすれば、冠詞の 正しい使い方に関する疑問・モヤモヤが解消できるはずです。 ◆ 特別企画  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ブラッド・ピットやジョニー・デップなど多くの俳優から熱烈に支 持されているテリー・ギリアム監督です。最新作『ローズ・イン・ タイドランド』で少女の幻想的な世界観を描き話題になっています。 『不思議の国のアリス』をモチーフにしたこの作品は、少女の幻想 的な想像力を遊び心いっぱいに映像化されています。ギリアム監督 に映画製作のきっかけや映画に込めた想いを語ってもらいました。 ◆ CNN特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「出産で解雇される米国の女性たち」についてのリポートです。 米国には、出産しても女性が望めば仕事を続けられるイメージがあ りますが、実際には出産したために解雇されるケースが増加してお り、それに伴って、雇用差別訴訟もこの 10 年間で急増していると いうことです。雇用者側には、仕事と子育ての両立は難しく、出産 前のようには仕事に打ち込めないだろうとの固定観念があるのです。 解雇された女性たちは、それが経歴に響き、新しい仕事を求めても、 なかなかフルタイムでは雇ってもらえないのが現状のようです。 ◆ ショウビズ・トゥデイ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『幸せのポートレート』に主演のサラ・ジェシカ・パーカーが登場。 日本でも大変人気を博しているドラマ・シリーズ「セックス・アン ド・ザ・シティ(SATC)」のキャリー・ブラッドショー役がすっか り定着している彼女ですが、本作ではまったく違った役柄にチャレ ンジしています。新たな役柄や SATC への思い入れ、また、映画界 に復帰するにあたっての心境などを語っています。 ◆ ラリー・キング・ライブ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ アメリカの不動産王として名高いドナルド・トランプがゲストとし て登場します。'90 年代に不動産バブルがはじけた時、手がけてい たビジネスのいくつかが倒産の憂き目を見たものの、今ではすっか り持ち直し、自身がホストを務めるリアリティ番組が大人気だった り、講演にひっぱりだこだったりと、自身そのものを「売り」とす るビジネスを大成功させています。当番組のホストであるキングが、 マーサ・スチュワートとの確執や、彼の自己顕示欲についてズバリ 直撃します! $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$  EEを友達にすすめてアフィリエイト報酬をゲットしよう!     ◎詳しくはこちら ⇒ http://ee.asahipress.com/ $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載=日本人英語につける薬 〔 第33回 ● コミットメントの時代へ 〕 小泉首相が、アメリカ訪問を終えて帰国した。 ブッシュ大統領は、わが首相を、 “a man of vision, a man of integrity”(ビジョンのある硬骨漢) と呼び、大歓迎。2日目には、大統領専用機(Air Force One)に乗っ てメンフィスにあるエルビス・プレスリーの博物館「グレイスランド (Graceland)」を訪れる、プライベート・ツアーまで用意された。 ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)では “Mr. Koizumi is a die- hard Elvis fan”と紹介されている。この“die-hard”は、もともと は「簡単には死なない」という意味の言葉だが、「根っからの、筋金 入りの」という意味でよく使われる。ドイツまで応援に行ったサポー ターは当然、サッカー・ファンとして“die-hard”といえるだろう。 なお、“die-hard”よりは「熱さ」の度合いが少し下がるが、それで も「熱心な」人たちに対しては、“avid”という語を使うとよい。ド イツまで行かなくても夜中にテレビで応援している人は“avid”だ。 小泉首相への“both a farewell gift and a thank you...”(お別れ の贈り物であり、感謝の気持ち……)と言われた、 この“a private presidential tour of Graceland”(大統領自らの個人的な案内によ るグレイスランド訪問)。 これは、現役大統領としては初めてのこと らしい。しかし、“the first ever”(前代未聞)とはならない。 な ぜかというと、アメリカの大統領は退任後も終身 “Mr.President” と呼ばれるが、カーター元大統領が退任後にここを訪問した事実があ るからだ。 ところで、この特別機の中では、エルビスの音楽がかかり、ピーナッ ツ・バターとバナナのサンドイッチ(エルビスの好物であった)が朝 食に振る舞われた。 前夜の“Official Dinner”(公式晩餐会)では、“Texas Kobe beef” がメイン料理で出されている。へんな名前だ。この食べ物については 後述する。 今回、ブッシュ大統領は、挨拶の中で “And we share a commitment to meet the challenge of our time....”(日米両国は、この時代が もたらすチャレンジに対するコミットメントを共有します……)と述 べている。 この“commitment”は「本気で取り組むこと」であり、動詞形である “commit”とともに、大変頻繁に使われる。政治だけでなく、ビジネ スはもちろん、スポーツの分野でもしょっちゅうである。 私の予言(おおげさ?)では、この言葉がまもなく外来語として日本 語に取り入れられる。理由は簡単、日本語にちょうどいい同意の言葉 がないからである。実際、日産自動車では、すでに公用単語である。 英語では犯罪(crime)や自殺(suicide)にも動詞として“commit” を使うので、日本語に取り入れてもビジネス・シーンなどでは使いに くいと思う人もいるかもしれない。だが、巷の経営者が社員に向かっ て、「コミットメントだよ、君!」などと言い出すのは、もし今すで にそうでなければ、限りなく近い将来に起きる。 “I am committed to my prediction!” (私のこの予言、本気です!) ◆ Shawn's Trivia (ショーンのトリビア)◆ 大統領専用機で出された上述のサンドイッチは “peanut butter and banana sandwich”と呼ばれています。 食パンにピーナッツ・バター を塗ってスライスしたバナナを乗せてはさむだけのものですが、おい しいし栄養もあります。70年代には大人にも子供にも大人気で、子供 にランチとして持たせることもなされていました。 ところが、近年になってピーナッツに対するアレルギーの問題が取り 上げられ、なんと今では、学校などではピーナッツ製品の持込みが禁 止(子供同士で食べ物をシェアすることがあるため)になっています。 ということで、スーパーからも、ピーナッツ・バターはほとんど姿を 消しました。“Chunky”という硬い粒の入ったのが好きだったのです が……。 もうひとつ、“Texas Kobe beef”について。 日本がアメリカ牛肉の再輸入を開始する前に、アメリカの牛肉の良さ を、ブッシュ大統領は強調したかったようです。 神戸の人たちでなくとも「これは一体どんな肉だ?」と思うでしょう が、神戸牛の品種をテキサスで育てているということらしいのです。 カナダには、カナダ産の「和牛」まであります。 カリフォルニアのシャンパンのようなもの? ◆ George's Kick (ブッシュの快感)◆ 今回の小泉首相のプレスリー博物館でのはしゃぎっぷりは、まるで、 “a kid in a candy store”(駄菓子屋の中の子供)でしたが、ブッ シュ大統領と小泉首相の仲の良さが表されていました。 彼らの仲の良さを示す例としては、ブッシュの側近たちの言葉も報じ られています(またもニューヨーク・タイムズ紙ですが)。 側近のひ とりは、フランスのシラク大統領を引き合いに出して、 “Chirac is gloomy.”(シラク氏は暗い)と述べています。それに対し、小泉首相 のことは、別の側近が、 “I think he just gets a total kick out of the guy.” と言っています。“kick”は「快感」という意味ですが、この文章に ついては、日本語訳なしでかみしめてほしいと思います。 英語的な表現、そして今風の表現です(特に、気取らないところが)。 ◆ Aussies' Commitment (オージーたちのコミットメント)◆ ワールドカップ・サッカーで、オーストラリアはイタリアに準々決勝 で負けました。オージーのメディア・レポートから、気になった表現 をいくつかご紹介します。 “devastated but proud”は、「がっかりだが、誇りに思う」の意。 この“devastated”は、「本当に悔しい」ときに使います。 “We are overachievers.”は、 「予想よりもずっと良い結果を出し た」ということ。 ここで面白いのは、いつのまにか主語が“We”(オ レたちは)という一人称になっていることです。この辺は、日本のサ ポーターと似ているでしょうか? ただし、日本チームについては、 “underachievers”といえるかもしれませんね。 そして、選手たちには“The boys have done us proud.”(彼らはわ れわれに誇りを感じさせてくれたよ)と賛辞を送っています。こうい う“boys”の使い方は、少し年配の人のものです。 そして、当然のコメントがこれ、“They were so committed”(とて も頑張ってくれた)です。 ◆ All American Excuse (アメリカ式の言い訳)◆ 今回のワールドカップで、アメリカも日本と同じく早々と姿を消しま したが、私と同じ建物に住んでいるアメリカ人の発言を紹介します。 “We want it black-and-white.”(アメリカ人にははっきりしたのが いいんだ)というのは、引き分けの多いサッカーの試合結果に関して です。さらに“Maybe Europeans understand nuances.”(ヨーロッパ 人は、微妙さがわかるみたいだ)という皮肉(または、ねたみ)を付 け加えていました。 ◆ Tiger Is Pissed? (タイガーがムカついた?)◆ ゴルフのタイガー・ウッズが、全米オープンで予選落ち(missed the cut)をしました。プロ転向してから初めてのことです。 インタビューで気持ち(emotional state)を聞かれると、“Pissed. That pretty much sums it up right there.” (ムカついてるよ。こ れだけで説明は十分さ)と言っています。 ここでは最初に“I am”が省略されているのですが、前回述べたよう に、“pissed”はアメリカではオーストラリアのように「酔っ払って いる」という意味ではありません。「ムカつく」ということです。 どっちにしろ、もともと“piss”は「小便(をする)」という意味な のですから、“pissed”もあまり品のある語とはいえません。昔は、 たとえばジャック・二クラウスなどは、少なくとも記者会見では使い ませんでした(使うわけにいかないものでした)し、今でも公の場で 使われるのは、正直、これまで聞いたことがありませんでした。 しかし、タイガーの言い方はまったく自然で、言い得て妙の表現でし た。“disappointed”よりもずっと気持ちが伝わります。周りからも なんの抵抗もありませんでした。すべてを理解したうえで、タイガー は平然と言い放ったようなのです。公然でのこの語の使用は、大いに 注目に値します。 “This IS current ENGLISH.”(これぞ、まさにイマの英語です) ◆ Classified: Position Wanted ◆ Seeking an interpreting (E/J)and/or teaching (English) position. Well experienced with solid track records in both fields. Japanese male, age 50, in excellent health. Based in Tokyo but will travel. If interested, please contact Shawn at number or address below. == 執筆者プロフィル Shawn Seki (ショーン・セキ) 30 年を北米で、20 年を日本で過ごす。和洋を行ったり来たりの人 生。自称「本邦初の現代口語英語評論家」。持論は、「英語は生き ている」、「英語はからだにイイ」。 現在、フリー通訳・翻訳者として活動中。 TOEIC 講師、外国人社員のための日本語講師としても実績がある。 本人へのご意見・ご連絡は下記まで。 ご意見お待ちしております。 PHONE : 090-9291-4085 E-MAIL : skiskiski2000@hotmail.com ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥☆SBS ELT NEWS☆    ~ 最新の輸入英語教材をご紹介 ~ http://www.schoolbookservice.com/ ☆SBS ELT NEWS☆‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 冒頭でイベント紹介をした本田美和子さんは、国立国際医療 センターのエイズ治療・研究開発センターで内科医として勤 務されています。 5月末に、朝日出版社から刊行された、『エイズ感染爆発と SAFE SEX について話します』では、HIV やエイズについて、 ごく普通の 20 代の女性たちと話した内容が読みやすくまと められています。 「HIV / エイズ」というと、ひと昔前の病気だと思っている 人が多いかもしれませんが、実際のところは毎年 1000 人以 上もの人が新たに HIV に感染しているそうです。 健康志向が強い日本。 にもかかわらずこの問題への関心は極端に薄く感じます。 「きっと自分は大丈夫」。そんな漠然とした考えではなく、 その実態と見つめ合うきっかけとなれば幸いです。(橋) □■『みんなの誤解』小冊子ダウンロード実施!・・・ http://www.asahipress.com/2006/safesex/safesex_dll.html --------------------- ◆次号は7月19日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、(オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等倍など「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━