**** 2007/09/05 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第64号!***** まだまだ残暑厳しいですが、先月の酷暑と比べればだいぶ過ごし やすくなりました。気持ちを新たに、英語楽習しましょう♪ http://www.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 新 TOEIC TEST に特化したeラーニング! 【2】 EE10月号紹介 【3】 連載= Express Yourself 【4】 あとがき ♯200本と2000本 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 新 TOEIC TEST に特化したeラーニング! 2007年4月に始まりました「u-CAT(ゆーきゃっと)」。 あなただけに「効く」問題を出すeラーニングです。 あなたの英語力を分析、弱みも分析、 あなたが「解くべき」問題を厳選。まずはプラス100点が目標です。 ◎u-CAT ご紹介動画 → http://www.youtube.com/watch?v=nGjtpH4fWwg 『eラーニングによる新 TOEIC TEST 徹底レッスン』 日本語版 Windows 2000 、XP、Vista 対応 定価2,940円(税込) ◎EE Club 特別割引販売 https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 EE10月号紹介 ◆ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ネイティブは、さまざまな場面で「基本動詞」を巧みに使いこなし ています。基本動詞に短い語を加えるだけで、ほとんどの用が足り てしまうと言っても過言ではないほどです。オフィスや電話、デー トをはじめ日常会話で頻繁に登場する基本動詞表現ですが、日本人 学習者は大の苦手としており、基本動詞が多用される映画を難しく 感じてしまう大きな原因にもなっています。 そこで今月は、get、 give、go、have、meke、take の6つの基本動詞を取り上げ、 日ご ろよく遭遇する場面別にネイティブ流の基本動詞活用術を学びます。 ◆ ラリー・キング・ライブ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 待望の最新作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』に出演したダ ニエル・ラドクリフが登場。シリーズの完結編となる第7巻『ハリ ー・ポッターと死の秘宝』も発売され、世界じゅうにハリポタ旋風 が巻き起こっているなか、ダニエル・ラドクリフが映画の魅力や見 どころについて語ります。 ◆ カッティング・エッジ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 携帯電話の驚くべき実体についてお伝えします。今や生活する上で 欠かすことのできない携帯電話ですが、実はこの携帯電話、バイ菌 の温床となっていて、何と靴や便器よりも汚いというのです! 米 大学の研究者は、携帯電話には風邪やインフルエンザのウイルス、 さらには皮膚感染症を引き起こす細菌などが付着している可能性が あり、電話を誰かと共有することで伝染病にかかりかねないと警告 しています。 ◆ CNN特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「世界に広まる中国『毒』製品騒動」と題してリポートをお届けし ます。米国で、中国産小麦を原料にしたペットフードを食べた犬や 猫が次々に死亡したのを発端に、世界各地で中国産品に対する不安 が高まっています。たしかに、魚介類や歯磨き粉、おもちゃからも 有毒物質が検出されたりと、中国産食品・製品の安全性には問題が ありますが、今年に入ってからの一連の騒動は、急成長を遂げる中 国経済に脅威を感じてのことでもあるようです。リポートでは、米 国で輸入禁止や回収にいたった食品・製品について、また、気がつ けば中国などからの輸入食品に占められていた米国の食卓事情につ いてお伝えします。 ◆ ショウビズ・トゥデイ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 3年ぶりの新作『シッコ』を発表したマイケル・ムーア監督がゲス トです。彼は、本作でアメリカの医療制度を痛烈に批判し、本国で 4700万人もの人々が医療保険に加入しておらず、毎年1万8000人も の人々が治療を受けられずに死んでいくと語っています。『ボーリ ング・フォー・コロンバイ』『華氏911』と、 常に議論を巻き起こ してきた彼ですが、愛国心ゆえの批判であるということ、アメリカ と他国の医療に対する考え方の違い、そして、本作に込めた想いを 語ってくれました。 $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$  EEを友達にすすめてアフィリエイト報酬をゲットしよう!     ◎詳しくはこちら ⇒ http://ee.asahipress.com/ $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself   <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第25回 ★「しがらみ」から、お気に召すまま“feel free”?       「自由」と“free”のすれちがい 〕 夏休みが終わる頃になって、日本の人々をぐったりさせた酷暑もや っと一段落しました。急に秋の風を感じる今日この頃、子供たちは 一抹の悲しさを覚えていることでしょう。 その悲しさとは、「自由」だった夏休みから、さまざまな「制約」 が待っている学校生活に戻らなくてはいけないことの悲しさもある のではないでしょうか。 今まさに「自由」を論じた一冊の本を今読んでいます。 ジョン・スチュアート・ミルの『自由論』(光文社、山岡洋一訳)。 「自由とは何か」を論じたこの本の冒頭にこんな一説が出てきます。 「国を愛し、国民の自由を大切にする人たちは、支配者が国民に対 して行使できる権力を制限しようとつとめてきた。そしてこの制限 が、自由という言葉の意味であった」(p12『自由論』)。 「制限」こそが「自由」なのだ、という逆説的な考え方に面食らい ました。そして西洋、特にアメリカ合衆国で使われている“free” という言葉が実にいろいろな使われ方をしていることに気がついた のです。 たとえば、アメリカに留学中の日本人学生が教授の自宅を訪ね、リ ビングに通されたとします。教授は留学生にこんなことを言いまし た: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ “I'll fetch you something to drink.  Feel free to look around. Make yourself at home.” (なにか飲み物を持ってくるから。自由に見てまわっていいよ。  くつろいでくれたまえ) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ “Feel free to look around.”は、 自分が「外部」である場所を 訪れたときに、「内部」の人からよく言われます。 “feel free to ~”は「お気に召すままに、どうぞ~してくださ い」とも訳されますが、なにかどうもしっくりこない。 “free”を辞書で引くと、まず最初に「自由のみの、監禁されてい ない、解放(釈放)された」(ジーニアス英和辞典)と出てきます。 つまり、英語の「自由」とは、「拘束されていない」というのがも ともとの意味で、ただのんべんだらりと「自由」なわけではなく、 なんらかの「制約からの自由」なのです。 この緊張感が日本語の「自由」にはありません。  アメリカの“Bill of Rights”(「権利章典」)では、警察が令状 なしに個人宅を所有者の意思に逆らって捜索することを禁じていま すが、これはそもそも、 “A man is the king of his own house.” つまり、自分の家の中では自分が「王」である、絶対的権限を持っ ている、という考え方が根底にあるものなのです。先に引用したミ ルの言葉にあるように、支配者による権力の濫用を制限し、その濫 用から身を守るために、個人の「家」がある。 英米法では“house”というのは不可侵の、神聖な領域。 だから、教授が言っていた“feel free”とは、 「ここはわたしの王国だ。すべては私の所有物で、君が勝手に手を 触れたら罪に問われるぞ」という厳しい現実がある- というのが前提にあって、その上で、 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ “I do not perceive you as an ‘enemy.’  As my expression of hospitality, I exceptionally grant you the right to act freely within my kingdom.” (私はあなたを<敵>とはみなしません。おもてなしの気持ちを表  すために、私の王国の中で<自由>にふるまえる権限を例外的に  与えますよ) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ということを言っているんです。 “free”はよく“of”や“from”といった前置詞ををともなって使 われます。たとえば、「無料」は“free of charge”。日本人がい ちばん勘違いしやすいこの用法では“alcohol free”がありますね。 この意味は「お酒飲み放題」ではなく、まったく逆です。 たとえば、 “Keep high school students alcohol free.” (高校生を酒類から遠ざける、飲酒をさせないようにする) 女性なら、外国の化粧水に“alcohol free”や“oil free”と書か れているのを一度は目にしたことがあるでしょう。これは「アルコ ールやオイル類が入っていない」化粧水だということです。 日本人の“free”という英語へのイメージだとまるでじゃぶじゃぶ アルコール類が入ってそうに思ってしまいます。 この“free”の使い方には他にも皆さんよくご存知の“Duty Free” =「免税の」、など、たくさんあります。 これは「自由」=“free”という言葉への社会的・文化的な背景が 違うことによる思い違いです。“from”がくっつく場合は、 “I'm at last free from that annoying boss. He was a tyrant.” (やっとあのムカつく上司から解放されたよ。ヤツは独裁者だった) なにかの悩みの種「からの」解放、つまり「自由」。 このように、英語の“free”=「自由」とは、常に「なにか」「か らの」(of, from)「自由」です。 「自由」という概念が何者にも干渉されることなく存在しているの ではありません。このコラムだってそうです。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ “So is this column, which is not free from the restriction  of the number of words either.” (このコラムが「字数」という「制限」「から」は 「自由」ではないように、ね) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ アメリカではよくこう言われます: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ “Freedom is something which must always be won  by fighting against oppression.” (自由とは常に圧制と戦い、勝ち取られなければ  ならないものである) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 別にもっと字数をくれ!と言っているわけではないですよ(笑)。 すでに今回のコラムは字数をオーバーしていますが、担当編集者は いつも大目に見てくれています。結構「自由」なんです(笑)。 でも、字数制限には意味があります。メルマガ全体のバランス、メ ールという媒体でみんなが集中力を維持して読める限界、わかりや すさ、など。だらだら書いている文章がいい文章ではありません。 そう、「制約」が常に悪いことだとは限りません。 なぜなら「公共の利益」=“The Public Benefit”があるからです。 「公共の利益」と「個人の自由」、そのどちらに重きを置くかは、 歴史上常に議論の的でありつづけてきました。 今、この日本における、「郵政民有化」賛成か反対か? 「市場自由化」か、あるいは農業などの「保護政策」か、といった 対立も、根っこには「自由」をどう捉えるか? という衝突がある のではないでしょうか。 こうして書いてみると、一見正反対に見えますが、英語の“free” は意外に「しがらみ」という日本語と近いものがあるのかもしれま せん(それとも、もしかすると尾崎豊の『卒業』? この支配から の! そつぎょう~♪)。 ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ コラムニスト(得意分野は国際関係&文学)。 東京大学教養学部地域文化研究科アメリカ文化卒業。 1978年5月26日 アメリカ合衆国ワシントンD.C.生まれ。 幼少期から大学までの11年間を日本の他、ジュネーブ、ソウル、 サンフランシスコなどで過ごす。 東京大学在学中には、交換留学生としてチリのカトリカ大学へ留学。 2003年4月より3年半、TOKYO FM 朝の番組でパーソナリティ。 現在は、日本テレビ夜の報道番組『NEWS ZERO』(月-金)にて フィールドキャスターとして活躍中。 七尾藍佳公式HP→ http://www.blooming-net.com/ (リンク先ページ右【七尾藍佳】アイコンより) ウェブコラム「Salut!」→ http://www.bloomingmarket.com/ (リンク先ページ左下【Salut! Nana's Fashion Tribute】より) ブログ→ http://nanaoaika.com/ ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → yonezawa@asahipress.com ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 昨日、イチロー選手が200安打を達成しました。 本塁打で 飾った7年連続の偉業達成には、恐れ入るほかありません。 どんなに記録を更新しても「イチローなら当たり前」と見 られてしまう、そのプレッシャーはどれほどでしょうか。 未知の領域を歩み続ける姿を、ただただ眺めるばかりです。 一方、日本では広島の前田選手がプロ通算2000安打を達成。 イチロー選手をして「天才」と言わしめた打撃技術を持ち ながら、度重なるケガに泣かされてきただけに、プロ18年 目での大記録には、一ファンとして胸が震える思いでした。 寡黙なイメージの前田選手が、お立ち台で見せた涙。 男泣きってのはこういうものか…。テレビ前で一人もらい 泣きでした。(橋) □■今号の一冊・・・ 『調理場という戦場』 http://www.amazon.co.jp/dp/4255001537/ --------------------- ◆次号は9月19日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等倍など「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━