**** 2008/06/04 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第82号!***** 各地で梅雨入りが発表され、連日雨模様ですね。明後日は、EE 7月号の発売日です。その日くらいは晴れますように…。 ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 朝日出版社HP、リニューアルオープン! 【2】 EE7月号紹介 ~CD2枚付き特大号~ 【3】 連載= Express Yourself <スマート>は諸刃の剣? 【4】 あとがき ♯増刊号を試して ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 朝日出版社HP、リニューアルオープン! 朝日出版社のホームページがリニューアルされました。学習法から リスニングまで、朝日出版社ならではのコンテンツがより充実。 今後、各種プレゼントも予定しています。楽しい広場に、ぜひアク セスしてください!⇒ http://www.asahipress.com/ お買い上げ合計金額 1,000円(税込)以上のご注文は、国内配送料 無料です。オンラインでクレジットカード決済も可能になりました。 トップページには、いつも口にしている“ひとこと”を、日本語の ニュアンスをそのまま生かして英語で表現する、「今日の一言」を 掲載。日替わりで更新しています!⇒ http://www.asahipress.com/ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 EE7月号紹介 ~CD2枚付き特大号~ ◆ 特別巻末企画  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『これで CNN が聞ける! 読める! CNN 重要頻出フレーズ'07』 5月号で読者の皆様から大好評をいただいた「CNN 重要頻出単語」 に続き、今号は '07年1月号 ~'07年12月号の1年間に本誌「今月 のボキャビル」に登場した延べ7105語の中から、重要頻出フレーズ 190語を掲載し、さらに全フレーズに例文を付けて CD に収録。CNN のニュースを理解するために欠かせないフレーズの使い方と発音が、 確実に身につきます。 ◆ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ TOEIC 受験者の多くがリスニングセクションで苦手としているのが、 天気予報、コマーシャル、ニュース、アナウンスなどのナレーショ ンを聴いて設問に答える形式の Part4「説明文問題」です。 すべ ての音声を聞き取ろうと必死になるあまり、キーポイントとなる内 容の理解がおろそかになってしまうことがよくあるからです。そこ で今月はこうしたトピックで頻出する表現で、ネイティブが聴くと きに特に注意しているものに注目し、リスニングにおける情報収集 力を強化しましょう。TOEIC の Part4攻略にも必ず役立つはずです。 ◆ ショウビズ・トゥデイ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 世界で2億枚の売り上げ記録を誇る世界一の歌姫、セリーヌ・ディ オンが登場します。 '03年から5年間続けてきた大盛況のラスベガ ス公演を終えたときの心境や、ワールド・ツアー前の意気込みを語 ってくれました。しばらくの間、音楽シーンから遠ざかっていた彼 女ですが、新作『Taking Chances』でまたみんなの前に戻ってこれ て最高の気分だと話してくれました。 ◆ カッティング・エッジ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「米大学生の4人に1人が服用!集中力を高める合法『覚せい剤』」 と題しお届けします。米国では多くの人が、仕事や勉強を効率的に 進めるために「アデロール」や「リタリン」と呼ばれる薬を飲んで います。これらの薬は本来、「注意欠陥障害」などの治療薬ですが、 集中力や記憶力を高める効果があり、特に大学生では4人に1人が 服用しているということです。しかしこれらの薬には覚せい作用が あり、常用すると依存症を引き起こすなど危険な副作用があります。 ◆ CNN特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「国連が世界自閉症啓発デーを制定 自閉症――患者と、家族と、 社会と」と題してリポートをお送りします。国連は、自閉症に対す る認識を高めるため、今年から4月2日を「世界自閉症啓発デー」 に制定しました。CNN は、この日に合わせて世界の自閉症者やその 家族、患者たちの社会とのかかわりなどについての特別番組を放送 しました。その中から、自閉症への理解を高める運動に取り組む夫 婦と、高機能自閉症といわれるアスペルガー症候群と診断された、 ある女性についてのリポートをお届けします。 ◆ アンダーソン・クーパー360°  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「アルコール依存の医者がメスを握り続ける恐怖」と題してリポー トをお送りします。米国ではほとんどの州に、アルコール依存症や 麻薬中毒の医師が、医療行為を続けながら極秘に治療を受けられる プログラムがあります。しかし、患者にはそのことを知らされない ため、そうした医師の手術を受けた結果、悪化してしまった人もい ます。被害に遭った患者たちの訴えは、証拠がないため棄却される ことが多く、アルコール依存や麻薬中毒が完治していない医師が、 今日もどこかでメスを握っているのです。 ★…---…---…---…---…---…---…---…---…---☆ CNN ENGLISH EXPRESS のホームページ! 英語上達に効果抜群のコンテンツが盛りだくさん! http://ee.asahipress.com/ ☆…---…---…---…---…---…---…---…---…---★ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself      <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第43回 ★ <スマート>は諸刃の剣?     オバマはスマート、でもヒラリーは…      〕 最近CNNなどアメリカのニュース番組を見ていると、 民主党大統領 候補の指名争いでヒラリー・ロダム・クリントン候補がいつ「幕引 き」をするのかが、連日取りざたされています。 そのクリントン上院議員に関するコラムで、こんな文章を見つけま した: ┌──────────────────────────── We know Hillary Clinton is smart, and so can we assume that… she has known, as well as anyone, that it is virtually impossible for her to become the Democratic nominee for President in 2008. So what could explain her continuing to battle…? (私たちはヒラリー・クリントンが賢い(=smart)ことは知って いますから、彼女は自分が2008年の民主党の大統領候補になるのは ほぼ不可能であることを誰よりもよくわかっていると踏んでよい でしょう。では彼女が選挙戦を続けていることはどう説明がつくの でしょうか?) ※本文を一部変えてあります。 →http://www.huffingtonpost.com/frances-moore-lappe/is-clintons-2012-campaign_b_104159.html) └──────────────────────────── ここに出てきた形容詞の smart は、日本人がよく知っている「ス マート」というカタカナ英語どおりの意味合いで使われています: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃● smart(ランダムハウス英和大辞典) ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃頭の回転の速い、頭の切れる、賢い、利口な ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 他に、類語としては wise や sharp があります。 「シャープ」は日本語でも「シャープな人」のように使います: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃● sharp(ランダムハウス英和大辞典) ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃<人が>頭の切れる(よい)、鋭い、聡明な ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ という意味です。特に、議論の運び方、発言、論法などが「的を射 た・機知に富む」という場合によく使われます。この場合、日本語 では「鋭い・賢い」がまさに smart/sharp にあたります。 この smart と sharp にはある共通点があります。 それは、<痛み>です。 sharp はかみそりの刃が「シャープ」、要するに<鋭い>と言うと きに用いられますから、次の例文を見れば一目瞭然です: ┌──────────────────────────── He was taken over by 【sharp】 pain when he accidentally cut himself with a knife. (彼はあやまってナイフで自分を切ってしまったときに 鋭い痛みに襲われた) └──────────────────────────── では smart はどうでしょう? smart は形容詞として用いられるほうが一般的ですが、実は、動詞 としての使い方もあるのです。たとえばこんなふうに: ┌──────────────────────────── This wound will 【smart】 for a few days. (この傷の痛みは数日続くでしょう) └──────────────────────────── 前述の例文では、あやまってナイフで切ってしまったときの「傷」 = wound が「痛む」という動詞で smart が使われています。動詞 としての smart の意味はこちら: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃●smart (ランダムハウス英和大辞典) ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ (v.i.) <傷などが>(鋭く)痛む、うずく、ずきずきする ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ちょっと意外な感じがしませんか? 日本人がよく使う「スマート」 には、「痛さ」はありませんよね? 「鈴木さんはスマートな人だ」 と言ったとき、「鈴木さん」はきっと人間関係のトラブルなどもさ らっとかわしてゆく、とってもさわやかな人だろうという印象を与 えます。先述のヒラリー・ロダム・クリントン氏は、「頭の回転の 速い、頭の切れる、賢い、利口な」人であることには間違いはあり ません。 が、果たしてクリントン氏にカタカナ英語の「スマート」は当ては まるのでしょうか? 「ヒラリー・ロダム・クリントンは<スマートな>政治家だ」。 う~ん…? なんだかどうもしっくりこないような気がしませんか? というのも、日本人がイメージする「スマートな人」というのは、 人間関係において確執などをあまり起こさず、トラブルが発生して も適切に、あまり波風を立てずに、それこそ「スマートに」処理を する人だからなのです。 クリントン氏は、選挙戦中に対立候補のオバマ上院議員に対して “Shame on you!”  (恥を知れ!) と声を荒げて言ったりしたことが批判され、有権者に悪印象を与え たりした言動を見ると、到底「スマート」だとは言えないように思 うのです。クリントン氏に関しては、たしかに経験もあるし、高い 理想も持っているけれど、だからこそ頑張り過ぎて空回りしてしま い、有権者に「引かれて」しまっている、ということがよく言われ ます。 言ってみれば、少し「不器用」なのかもしれません。 一方、クリントン氏の「頑張り過ぎ」のように、英語の smart は 過剰になってしまうとかえって毒になってしまうことがあります: ┌──────────────────────────── Why do you always have to make 【smart】 remarks when meeting with our customers? It's a wrong place to show how 【smart】 you are. (なんで君は顧客との会議でいつもこざかしいことを 言わなきゃいけないんだね? 自分の頭のよさを誇示する場所ではないんだよ) └──────────────────────────── smart remarks は直訳すれば「利口な発言」ですが、「こざかしい」 「生意気な」というネガティブなニュアンスが入ることが多々あり ます: ┌──────────────────────────── I'll teach you what happens when you try to get 【smart】 with me. (俺に生意気なことをいうとどうなるかわからせてやる) └──────────────────────────── get smart with~ が人物にかかっているときは、 「生意気なこと を言う」だけでなく、「だまそうとする」という意味まで含むこと もあります。この smart のちょっと「ネガティブな頭のよさ」= 「こざかしさ」を端的にあらわす言葉がこちら: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃●outsmart(ランダムハウス英和大辞典) ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃ (v.t.) 負かす、だます、裏をかく ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ まだどうなるかはわかりませんが、もしヒラリー氏が選挙戦から退 くことを表明した場合は、オバマ氏はこんなふうに言われるかもし れません: ┌──────────────────────────── In the end Senator Obama 【outsmarted】 Senator Clinton by showing the voters that he is the one who always keeps composure, in turn making her look like someone who always overdoes on every occasion. (オバマ上院議員は、常に落ち着きを失わないのは自分である ことを有権者に見せることによって、クリントン上院議員は どんな状況でも常に何かを「やりすぎ」てしまう人のように 思わせたことで、最後にはクリントン候補を出し抜いた) └──────────────────────────── <オバマ候補は、クリントン候補を「負かした」>と訳してもいい のですが、ヒラリーがどれだけ smart であっても、結果的により 「賢かった」、あるいは「聡明」だった、ということで、あえて 「出し抜いた」としたほうがより outsmart された、やりこめられ てしまった、というニュアンスが出るので「出し抜いた」としまし た。 「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」と言いますが、 “Sometimes it's smarter not to be too smart.” 利口過ぎないほうがより利口だということもある、ということでし ょうか。 クリントン候補は、いたずらに選挙戦を長引かせると11月の本選挙 で民主党にマイナスになってしまうため、オバマ候補に対して潔く 負けを認めるべきだ、とかなり前から言われている中、いったいど うすれば「スマートな幕引き」を演じることができるのか、難しい 選択を迫られていると言えるでしょう。 ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ 日本テレビ系列、『NEWS ZERO』フィールドキャスター。 東京大学教養学部卒。 ワシントンDC生まれ。 東京大学在学中には、チリ、カトリカ大学へ交換留学。 公式ブログ→ http://ameblo.jp/nanao-aika/ ウェブコラム「Salut!」→ http://www.bloomingmarket.com/ (リンク先ページ左下【Salut! Nana's Fashion Tribute】より) 公式ホームページ→ http://www.blooming-net.com/ ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → yonezawa@asahipress.com ◇『Express Youself』WEB 版はこちら【★ URLが変わりました!】  → http://blog.asahipress.com/express_yourself/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 前号でもお知らせしたとおり、EE増刊号が発売されました。 今回の目玉はこれから英語を始めよう!という方にピッタリの 学習法。さまざまな工夫を練ったリスニング学習法が満載です。 僕自身試してみておもしろく、かつ効果があったのは、ゴマと ちくわを使った発音法。“w”や“r”など、教わってもなか なか難しい発音ですが、この方法ならすっと体得できます。 みなさんも、お試しを。大きい本屋さんに並んでいますので、 ぜひ一読ください。(橋) □■今号の一冊・・・ 『CNN で基礎から学ぶ! 英語リスニング速習法』 http://ee.asahipress.com/zoukan/index.html --------------------- ◆次号は6月18日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等幅など「等幅フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━