【EE Club mail magazine】 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★   辞書にない英語で世界がわかる  第118号 2007/02/08 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ http://www.asahipress.com/ 流行語から必須の時事英語まで、世界の動きを理解するうえで欠か せない英語。手持ちの辞書には載っていない最新でホットな、すぐ に使える英語をお届けします。英字新聞や映画を倍楽しめるように なること請け合いです。 ※ [意味の追加] という表記がある語彙は、もともとある意味に加 えて、新しい意味を追加する、また、意味が変わってきているため 訳語をつけたす必要がある語彙を指します。  ★━━━━★ ☆――――――――――――――――――――☆  ┃ 発売中 ┃ |    カリスマ講師・待望の新刊!!   |  ★━━━━★ ☆――――――――――――――――――――☆ 『 新 TOEIC TEST キム・デギュンの究極厳選400問 』      http://www.asahipress.com/2006/toeic_k.html       CD 2枚付き 2色刷  B5判・288ページ 定価2,100円(本体2,000円+税) *カリスマ講師がついに完成させた「的中」する予想問題集!*         ◎EE Club 特別割引はこちら https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html  ■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆  □■ ★教育・メディア・アートに登場した新しい英語  ■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ ────────────────────────────── ● clip culture 「クリップ文化」 ────────────────────────────── 動画共有サイト YouTube の出現により、 オンライン上で動画(ビ デオクリップ)を自由に閲覧できるようになりました。アクセス数 は一気に増え、一つの文化を形成するにいたっています。 [例文] This "clip culture", as Mr Hurley calls it, is quite     different from the "lean-back" experience of enjoying     a half-hour show while reclining on the sofa.    (Hurley 氏命名の 「クリップ文化」(clip culture)は、 これまでのような30分番組をソファーに寄りかかって楽し むものとは、まったく別物である) ────────────────────────────── ● device art 「デバイス芸術」 ────────────────────────────── テクノロジーを見える形でアート作品にしたもの。 フランスの Laval で開かれたバーチャルリアリティのイベント、 「Laval Virtual Exhibition」で、日本のテクノロジーはまさに 「デバイス芸術」(device art)であると好評を博しました。 [例文] Device art reflects the importance of aesthetics in     daily life, or "beauty in the tools".    (「デバイス芸術」は、日常生活における美の重要性、「モ ノに内包された美しさ」の重要性を反映するものである) ────────────────────────────── ● chick lit 「チック・リット」 ────────────────────────────── 女性作家による、 若い女性(chick)向けの気楽に読める文学のこ とです(lit=literature)。 これに似た母親向けの文学「マム・リット」(mom lit) も注目され ています。 [例文] But many of the books described as mom lit seem indebted     to the themes and tone of chick lit.    (しかし「母親向け文学」と言われる本の多くは、「若い女 性向け文学」のテーマと雰囲気を受け継いでいるようだ) [参考] lad lit 「若い男性向け文学」 ────────────────────────────── ● lad mag 「男性誌、男性向けの雑誌」 ────────────────────────────── =lad magazine。 "Esquire" や "Maxim" のような男性向け雑誌の略称。 ────────────────────────────── ● orihon 「折本」 ────────────────────────────── 日本語の「折り」+「本」。 ────────────────────────────── ● Intertainer 「インターテイナー」 ────────────────────────────── Internet + entertainer。VOD(video on demand)方式で映画をネ ット配信している会社名。 intertainment(=internet entertainment:ネット上のエンタテ インメント)という言葉も登場しています。 ────────────────────────────── ● mixtape 「ミックステープ」 ────────────────────────────── DJ やラッパーが、 他のアーティストの楽曲を自由につないだり、 アレンジしたりして作ったテープや CD のことです。mixCD と言う こともあります。 [例文] Mixtapes have long been part of hip-hop's culture.    (ミックステープは長らくヒップホップ文化の一部として続     いてきた) ────────────────────────────── ● budding artist 「芸術家の卵、未来の芸術家」 ────────────────────────────── budding は「才能を開花させようとしている」「新進の」といった 意味です。 お絵かきの上手な子供を "my little budding artist" (我が家の 未来の芸術家)と言ったりします。 ────────────────────────────── ● folksonomy 「フォークソノミー、みんなの分類、草の根分類法」 ────────────────────────────── folks(人々、大衆)+taxonomy(分類学)。 インターネット上の情報の分類を、従来のように制作者や管理者が 既成のカテゴリーにそって行うのではなく、ユーザー個人の、その 人ならではの価値観によって分類(タグ付け)し、それを共有しよ うというものです。新しい検索の世界が開けると言われています。 [例文] These new collaborative processes even have a name ―     "folksonomies"―to distinguish them from the top-down     "taxonomies" that human editors traditionally create.    (これら新しい合作的なやり方は、編集者が伝統的に作り上     げてきた上意下達の「分類法」と区別するために「フォー クソノミー(草の根分類法)」と呼ばれる) ・:*☆---────・:*☆---────・:*☆---───・:*☆----         ■アメリカの教育問題をのぞく■          The Washington Post 紙より ────────────────────────────── ● the boy crisis 「男子の危機」 ────────────────────────────── 男子が学業面で女子に劣っているという状況を「男子の危機」と言 ったものですが、以下の The Washington Post(2006年4月12日)の 一節をお読み下さい。 [例文] The media have been hyping America's new "boy crisis"     in magazine cover stories and countless newspaper articles.     Boys, these reports lament, are falling behind in academic     achievement, graduating from high school at lower rates     than girls, occupying fewer seats in college classrooms,     displaying poorer verbal skills.    (メディアは、雑誌の特集や新聞記事で、アメリカの男子学 生の新たな危機的状況を煽っている。これらの記事による と、男子は女子と比べると学業成績も高校の卒業率も劣っ ており、大学入学者も女子より少なく、言語能力も劣って いると嘆いている) ────────────────────────────── ● biologically disrespectful model of education  「男子の生物学的特質に配慮していない教育の見本」 ────────────────────────────── [例文] Some people are advocating boys-only classrooms. One     researcher described today's co-ed classes as a     "biologically disrespectful model of education."    (男子校が良いと主張する人もいる。ある研究者は、今日の     共学クラスは、男子の生物学的特質に配慮していない教育 の見本だと言った) ────────────────────────────── ● a "verbally drenched curriculum"  「言語教育が欠陥だらけ(ずぶぬれ状態の)のカリキュラム」 ────────────────────────────── [例文] One researcher wrote of a "verbally drenched curriculum"     that is "leaving boys in the dust."   (ある研究者は、言語的に欠陥だらけのカリキュラムが男子     学生の学業状況を混乱に追い込んでいると書いている) ────────────────────────────── ● boy-friendly 「男子にやさしい、男子が理解できるような」 ────────────────────────────── [例文] Many boys would be bored to tears in the kind of     classroom that is now being described as "boy-friendly"―     a classroom that would de-emphasize reading and verbal     skills and would rely on rote learning and discipline ―     because it is really a remedial program in disguise.    (「男子学生にやさしい、理解できる授業」といわれている     ものでは、多くの男子が死ぬほど退屈してしまうだろう。 それは、読書力や言語能力をあまり重視せず、暗記学習や しつけに依存する授業になり、補習授業の変形にすぎない ) ・:*☆---────・:*☆---────・:*☆---───・:*☆---- ■「産む機械」を訳してみよう 柳沢厚生労働大臣の、女性は「産む機械」との発言が問題となりま した。この「産む機械」をあなたらどう訳しますか? 英字新聞がどう訳したか、参考までに見てみましょう。 birth-giving machines:New York Times, Asahi Shimbun birthing machines:Daily Yomiuri  breeding machines:日本外国特派員協会 [例文] Japan's health minister described women as "birth-giving     machines" in a speech on the country's falling birthrate,     but later retracted the remarks.    (日本の厚生大臣が出産率低下に関する演説で女性を「産む 機械」と言ったが、その後、発言を撤回した)  ★━━━━★ ☆――――――――――――――――――――☆  ┃ 発売中 ┃ |   このメルマガが本になりました!   |  ★━━━━★ ☆――――――――――――――――――――☆   『情報通になるための英語 新語・流行語ハンドブック』 辞書に載っていないホットな英語が満載! とびきり新鮮な言い回しから、世相を映し出す 時事・科学・経済用語など、徹底収録!      http://www.asahipress.com/2006/trendy.html         ◎EE Club 特別割引はこちら https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html  ■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆  □■ ★お便りをお待ちしています!  ■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆ 新しい英語を見つけた方は是非、情報をお寄せください。その際、 引用例を付していただき、出典を明示してくださるようお願い申 し上げます。また、相互紹介も募集しています。 メールはこちらまで↓ 担当:村上 murakami@asahipress.com ▼執筆者 宮本倫好・石橋千鶴子・伊藤典子・小川四朗・小池 温・鈴木審平・ 田中満佐人・濱屋徳郎・藤村雄伍・渡辺敦子・渡邊(金)泉 ▼執筆者略歴 http://www.asahipress.com/eeclub/dic/author.html ▼バックナンバー公開中。英語学習にぜひお役立てください! http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メールマガジンの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・・ Outlook Express をお使いの場合(オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS 明朝]や[MS ゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメーラー をお使いの場合 Osaka 等倍など「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しております。当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインしていただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 発行:株式会社 朝日出版社 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━