┏┓ ┗■ 笑える英語の実践講座 vol.01 2005/05/31  └───────────────────────      EE Club mail magazine、新タイトルの創刊です!  当メルマガは、英語および英米文化のツボを、ジョークを  通じてモノにしようというものです。 「へ~」と思わずうなってしまうウンチクもてんこ盛り。 しらずしらずのうちに英語力がつく、ちょっとエンタな 英語講座です。 ======================================================== ●英語のユーモアのポイント ユーモア、ジョーク、あるいはそれに派生する言葉遊びは、文化と密接な 関係があるだけに、英語力だけでは読み解けないことがあります。 しかし、英語国民はジョークを日常的に発するし、「ユーモア感覚」とし て、これを理解する能力に大きな価値を置いていますから、英語学習者に は避けて通れない関門です。 さらに、語呂合わせから頭韻転換までさまざまな変形があり、それぞれに 奥が深いものです。英語の持つこうした「ふくらみ」や「ひだ」を具体的 に紹介しつつ、その読み取り方のポイントを説明してまいります。 ■□ 第1回 □■ 本日のお題:アーミッシュ、町へ行く ★【さあ、笑えますか】 アーミッシュの親子が町のショッピング街にはじめて出かけた。見るもの 聞くものすべてが驚きの種だったが、中でもビルのエレベーターには息を 呑んだ。「父ちゃん、これはいったい何だ?」と聞く息子に、「さっぱり 分からん」と答える父親。 ちょうどそこに、すごく太った中年の婦人がやってきて、エレベーターに 乗り込んだ。ドアが閉まり、階を示すランプが次々と変わっていった。や がて数字が逆の順番になるのを2人は真剣に見つめる。エレベーターは1 階にもどってきた。 Finally the door opened again and a gorgeous, voluptuous blonde woman stepped out. Without taking his eyes off the young woman, the father said quietly : “Son, go get your mother.” ★【語句と和訳】 voluptuous 色っぽい、なまめかしい without taking his eyes off ~ ~から目を離さないで go get = go and get 行って連れてくる (ついにドアがまた開いた。すると、魅力的でなまめかしい金髪の女性が 出てきた。その若い女性に目を釘付けにしたまま、父親はそっと言った。 「息子よ、さあ、お母さんを連れてくるんだ」) ★【笑いのツボ】 この親子にとっては、エレベーターは「魔法の箱」に見えたに違いありま せん。何しろ、乗るときは太っちょおばさんだったのに、降りてきたのは 若くてグラマーな女性だったのですから。 そこで父親が「お母さんを連れてこい」と息子に命じたのは、妻にもエレ ベーターを見せてやろうというのではありません。妻がこの「箱」に乗れ ば、降りてきたグラマーな女性のように、すばらしく生まれ変わることを 父親は期待したのです。 ★【ちょっとウンチク】 アーミッシュは、18 世紀に Pennsylvania 州を中心に米国中西部へ、ドイツ などから移住したプロテスタントのメノー派。厳しい信仰で近代的文明を 拒否し、農業を中心に独自の生活スタイルを持っています。 言語も Pennsylvania Dutch と呼ばれる独特のものです。繁華街に出かける ことは滅多にありませんが、交通には車でなく馬車を使います。この親子も 馬車で出かけました。 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ◆ 談 話 室 ◆ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ★なぞなぞ(1) Q: What's the tallest building in the city? A: The library, because it has the most stories. (^o^)story には「階」と「物語」の意味があり、ここでは両方に かけています。 (問:市内で一番高い建物は?) (答:図書館。そのココロは、いちばん多くの stories があるから) ★なぞなぞ(2) Q: Why did the turtle cross the road? A: To get to the shell station. (^o^)shell には「亀の甲ら」という意味と、「Shell 石油」の 意味があります。シェル石油のガソリン・スタンドという ことですね。 (問:亀はなぜ道路を横断したのか) (答:shell station に行くため) *************************************************************** 筆者:宮本倫好(みやもと・のりよし) 略歴:神戸外国語大学卒業。コロンビア大学大学院終了。産経新聞ロン ドン、ニューヨーク特派員などを経て文教大学教授。国際学部長、副学 長を経て現在名誉教授。元日本時事英語学会長。英語関連著書多数。 **************************************************************** ◆さあ、第1回はいかがでしたか。こんな調子で週1~2回の配信をめ ざして頑張ります。当メルマガに関する感想やご意見は下記メールアド レスまでお寄せください。 murakami@asahipress.com ==== PR ================================================== 見出し70万、例文10万のデータ量を誇る新世代ディクショナリー CD-ROM『E-DIC 英和|和英(イーディック)』 ☆6月13日リリース  価格 3,990 円(税込)    ご注文は会員ページよりどうぞ! https://club.asahipress.com/member/index.html ============================================================ ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記URLよりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━