┏┓ ┗■ 笑える英語の実践講座 vol.65 2006/12/26  └──────────────────────── _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 当メルマガは、英語および英米文化のツボを、ジョークを 通じてモノにしようというものです。「へ~」と思わずう なってしまうウンチクもてんこ盛り。しらずしらずのうち に英語力がつく、ちょっとエンタな英語講座です。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ http://www.asahipress.com/  ★━━━━★ ☆――――――――――――――――☆  ┃ 新刊 ┃ |  このメルマガが本になった!  |  ★━━━━★ ☆――――――――――――――――☆      『笑うネイティブ』 1,260円(税込)      ジョークでおさえる英語のツボ!      爆笑ネタをたっぷり紹介しながら    飛躍的な英語力のアップをお手伝いします。    http://www.asahipress.com/2006/warau.html ◎EE Club 特別割引はこちら◎ ▼   ▼ https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html ■□ 第65回 □■ 本日のテーマ:Capitalism, many styles(1) (資本主義の国別スタイル:その1) 共通のテーマで「お国柄の違い」を探るのは国際ジョーク の常道です。 今回は「two cows(2頭の牛)をどう育てるか」がテーマ です。同じ資本主義でも、国によってこうも違うとは…… AN AMERICAN CORPORATION You have two cows. You sell one, and force the other to produce the milk of four cows. You are surprised when the cow drops dead. AN ITALIAN CORPORATION You have two cows, but you don't know where they are. You break for lunch. A RUSSIAN CORPORATION You have two cows. You count them and learn you have five cows. You count them again and learn you have 42 cows. You count them again and learn you have 12 cows. You stop counting cows and open another bottle of vodka. A JAPANESE CORPORATION You have two cows. You redesign them so they are one- tenth the size of an ordinary cow and produce twenty times the milk. You then create clever cow cartoon images called Cowkimon and market them world-wide. ★【語句と和訳】 drop dead 「急死する」 break for lunch 「仕事をやめて昼食にする」 open another bottle of vodka 「ウォッカをもう一瓶あける」 redesign 「つくり変える」 cow cartoon images 「ウシのアニメ映像」 (アメリカの会社:ウシを2頭所有しています。1頭を売 り、残る1頭から4頭分のミルクを無理やり搾り、そのウ シが急死すると大慌て) (イタリアの会社:ウシを2頭所有していますが、行方が 分かりません。それでも仕事をやめて昼食にします) (ロシアの会社:ウシを2頭所有しています。数えると5 頭だと分かります。もう一度数えると、42頭になっていま す。また数えると、今度は12頭です。もう数えるのをやめ て、もう一瓶、ウォッカを開けます) (日本の会社:ウシを2頭所有しています。それらをつく り直して、普通のウシの10分の1の大きさにし、20倍のミ ルクを搾れるようにします。カウキモンという名の利口な ウシのアニメ・キャラクターを創り出し、世界中で売りま くります) ★【笑いのポイント】 アメリカの場合は、効率万能で、1頭は売り払い、残る1 頭から容赦なく乳を搾り、とうとう死なせてしまいます。 イタリアはちゃらんぽらんな放漫経営ですが、食事の時間 だけはきっちり取ります。 ロシアはウォッカを飲みながらの仕事ですから、数もまっ たく合いません。そこで、ウォッカをもう1本、というわ けです。 日本は小型化と効率化が得意。その上、ポケモンならぬカ ウキモンというアニメのキャラクターを創り出し、これで も世界中で一儲けします。 ★【ちょっとウンチク】 Pikachu など、世界的にヒットした Pokemon characters は pop-culture icons(大衆文化の象徴)となっています。 character goods がバカ売れしたのは、もちろんのこと、 ニューヨークの有名百貨店 Macy's(メイシーズ)の感謝 祭の呼び物パレードに Pikachu が登場したり、Boeing 747- 400の機体に Pokemon characters が描かれたり、 その人 気ぶりは留まるところを知らない状況でした。 それだけに、輸入国によっては思わぬ障害が生じることも ありました。例えば、登場人物のひとり Jynx は黒い顔で、 日本で流行ったガングロやヤマンバの parody か homage (敬意)といわれましたが、人種問題に敏感なアメリカで は「差別主義者が描く典型」などという非難が起こり、任 天堂では Jynx の顔色を black から purple に、手を blue から purple に変えました。 また、モンスター同士を戦わせるのが非合法の闘鶏に似て いるという批判が出て、戦いの内容がやわらかく修正され たりもしました。 ┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ ┃▼┃┃余┃┃談┃┃▼┃ ┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ finger と thumb の idioms の続きです。 ● stick out like a sore thumb 「(良くないものが)目立つ」 [例文] He stuck out like a sore thumb at the wedding because     he was wearing jeans.    (彼は結婚式にジーンズをはいていたから、ひどく目立った)    (注)sore thumb「腫れた親指」 ● be under one's thumb 「~の言いなりになっている」 [例文] She is completely under his thumb.    (彼女は彼の言いなりだ) ● be all fingers and thumbs = one's fingers are all thumbs  「全部親指だ → 実に不器用だ」 [例文] He's all fingers and thumbs. Don't give him that plate to carry.   (彼はすごく不器用だから、あの皿を運ばせないように) ● get the [a] thumbs up 「承認される、よいと評価される」  「承認する」場合は、give the [a] thumb up [例文] I'm really pleased the idea I put forward got the thumbs up from the boss.   (私の提案したアイデアが上司に認められて、本当に嬉しい) ● twiddle one's thumbs  「退屈で親指をくるくる回す → 無為に時を過ごす」 [例文] Don't sit there twiddling your thumbs. Help me tidy up!    (そこにボケーっと坐ってないで、片付けるのを手伝いなさい) ★━━━━★ ☆――――――――――――――――☆ ┃ 新刊 ┃ |   英語は楽しく使うもの!   | ★━━━━★ ☆――――――――――――――――☆      『英語は楽しく使うもの』 ~インターネットが可能にした最新英語習得法~        定価1,260円(本体1,200円+税) The Japan Times、BBC、VOA、CNN などを通して 「楽習」すれば、毎日飽きずに英語が使えるようになる! http://www.asahipress.com/2006/enjoy.html        ◎EE Club 特別割引はこちら https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html --------------------------------------------------- ■□ 笑えるバックナンバーを公開中! □■ http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html **************************************************** 筆者:宮本倫好(みやもと・のりよし) 略歴:神戸外国語大学卒業。コロンビア大学大学院修了。 産経新聞ロンドン、ニューヨーク特派員などを経て文教大 学教授。国際学部長、副学長を経て現在名誉教授。元日本 時事英語学会長。英語関連著書多数。 **************************************************** ────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、(オプション)-(読み取 り)-(フォント)で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して 下さい。Mac や他のメーラーをお使いの場合Osaka等倍など 「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────── ◆当メルマガに関する感想やご意見を寄せください。 相互紹介も募集しています。 murakami@asahipress.com ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望さ れた方に配信しております。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログ インしていただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━