タイトル 【EE Club mail magazine】~英語を“楽習”しましょ~ vol.8 **** 2005/04/01 *********************************************      ☆★ EE Club mail magazine ★☆      ~英語を“楽習”しましょ~ ********************************************* 第8号!******* 4月になりましたね。ここのところ寒かったせいか、桜の開花は少 し遅れているようですが。満開の桜の下、花見をしたいものです。                 https://club.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━━  【1】 英語で言える? 好感度アップのこのひと言       ~「細かい話は後にしましょう」は英語では …  【2】 EE5月号紹介  【3】 短期連載=日本人英語につける薬 ~ 第7回 ●ブッシュの英語  ★ アートショップ NADiff “洋書のススメ”  【4】 あとがき ♯エイプリルフールにちなんで       ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】◆英語で言える? 好感度アップのこのひと言◆ タイミングよく褒めたり謝ったりすることは、世界中どこでも良好な 人間関係を築くための基本。しかし日本語では簡単なひと言も、いざ 英語で言おうとすると、適切な表現が思い浮かばなかったりしません か? そこで、さっと言えればあなたに対する外国人の好感度アップ間違い なし! という表現を、[日→英]変換方式で紹介。 今回は、交渉のひと言。 …………………………… ● 商談を始めるにあたって 「前向きに話し合いたいですね」→ I know we can reach an agreement. 【解説】 交渉事を始めるときには、まず I know we can reach an agreement. と述べると、話し合いが建設的になりやすいでしょう。この表現は、 「合意に達することが可能なことはわかっている」というのが直訳 ですが、「だから、合意に向けて前向きに話し合いたいですね」と いうことがうまく伝わりますよ。 【会話例】 A: Let's get started. (始めましょうか) B: Okay. I know we can reach an agreement. (ええ。前向きに話し合いたいですね) A: I think so too. (こちらもそのつもりです) …………………………… ● 交渉決裂が明らかな問題に見切りをつけて 「それはそれとして」→ Let's agree to disagree. 【解説】 交渉がまとまらないことがはっきりしたら、ぐずぐず話し合わず、 次の話題にさっと移ることも必要ですね。そんなときに用いると よいのが、この Let's agree to disagree.(合意できないことに 合意しましょう → それはそれとして)というひと言です。 【会話例】 A: I'm afraid I can't lower the price on Model 37 any more. (これ以上、37型の価格は下げられそうにありません) B: Well, I can't pay that much for it. (うーん、こちらはそんなに出せないなあ) A: Let's agree to disagree. Let me tell you about Model 38. (じゃあ、それはそれとして、今度は38型についてご説明させてください) …………………………… ● まず大筋での合意を取り付けようとして 「細かい話は後にしましょう」→ Let's not worry about those details now. 【解説】 商談では、「まず大筋での合意を取り付け、詳細については後から 決めていく」という方法を取ったほうがよい場合も少なくありません。 そんなときには、Let's not worry about those details now. (今は、そういう細かいことをあれこれ考えるのはやめておきましょう) という表現が有効ですよ。 【会話例】 A: Now, you wanted the order delivered on the 16th, but... (さて、ご注文の品は16日の配送をご希望だったわけですが……) B: The 15th or the 16th. (15日、そうでなければ16日ということです) A: Let's not worry about those details now. We have other things to discuss first. (細かい話は後にしましょう。それより先に話し合うべきことがありますから) ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】EE5月号紹介 ★ 特別巻末付録  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『弱点克服!特訓講座 英語リスニング耳をつくる! Part1』 ―― 英語学習者の多くが、リスニング力のアップを第一の目標に置いて います。リスニングの上達なくしては、スピーキングの上達もあり得ず、 リスニングの訓練は英語を習得するための必須トレーニングといえます。 今号から2号連続でリスニング力アップに絶対役立つ特訓講座をお届け します。 ★ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ 『1分間200語で読む!リスニング上達の近道 効果絶大!快適速読術』 ―― リーディングは英語の総合力を支える、いわば“体力”づくりに 最適です。今回はリーディング、リスニングの両方を同時に鍛えられる 速読のトレーニングをご紹介します。 ★ 芸能インタビュー:ジム・キャリー登場!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 現在公開中の映画『エターナル・サンシャイン』に主演しているジム ですが、彼のコミカルな一面とは違った、シリアスな魅力に迫ります。 ★ CNN特集『瀬戸際外交を続ける北朝鮮のドン』  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 北朝鮮の金正日総書記にフォーカス。今年2月、「核兵器の保有」と 6カ国協議への無期限の参加中断を表明した北朝鮮。その後、中国 の特使と会談した金正日総書記は、米国の譲歩を求め、条件が整え ば6カ国協議に復帰すると述べました。こうした危険な挑発を続け る金正日氏の素顔に迫ります。 ***** EEのホームページ ***** http://fmv.asahipress.com/asahi/ee/ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】短期連載=日本人英語につける薬 〔 第7回 ●ブッシュの英語 〕 今回は、まず、ジョークからいってみよう。 “President Bush just got back from Europe. He brought along a team of interpreters with him. It's the same guys he uses when he travels around America.” これは、先日『ザ・トゥナイト・ショー』というテレビ番組で、 司会者(show host)のジェイ・レノが放ったもの。 彼は、『レイト・ショー』のデビッド・レターマンと 人気を二分している名物ホストである。 さて、上のジョークを読んで「ブフッ」となったあなた… あなたはかなり英語ができる人のはず!  これは、「ブッシュ大統領が、つい先ごろヨーロッパから戻ってきまし たね。彼は通訳者の一団を連れていっていました。で、その通訳の連中 というのは、大統領が全米を回るときと同じ連中なんですよ」というこ とで、ブッシュ大統領の英語のヘタさを皮肉っているのだから。 実は、夜のテレビのトークショーでは、こういう皮肉(sarcasm)が 基本なのだ。まあ、大人の話ということだろうか。 ところで、ブッシュ大統領は、自ら “She (his wife) speaks English a lot better than I do.” (妻のほうが僕よりも英語がずっとうまいよ) という発言もしているほどで、英語があまり得意ではないというのは 自他共に認める事実だ。彼の発言には文法的におかしい個所がよく見 られるが、それだけでなく、意味自体が不明な場合も時々ある。 最近の例では、 “This notion that the United States is getting ready to attack Iran is simply ridiculous. And having said that, all options are on the table.” というのがそれだ。 「米国がイラン攻撃の準備をしているなどという考えは、実にばかげ たことだ」と言っておきながら、「どんな選択肢もありうる」と続け ているのは、どこか矛盾しているように聞こえないだろうか? また、ブッシュ大統領には、こんな発言もある。 “It's time of sorrow and sadness when we lose a loss of life.” 「人命が失われることがあれば、残念であり悲しい」ということを言 いたかったのだろうが、いくらなんでも“lose a loss”はないだろう。 慌ててしゃべったからこうなってしまったのか、それとも単に文法の 知識が足りないのか、果たして真相はどちらだろう? ちなみに、この“lose”を適切な動詞に置き換えるとしたら、 “suffer”がよいと思う。 さらに、こちらの例になると、もっと意味不明だ。 “In terms of timetables, as quickly as possible, whatever that means.” これは社会保障(social security)の改革について述べたもので、 「今後の計画について言えば、なるべく早くする」というようなこ とを言っているようだが、なんだかよく分からない。 ともあれ、ブッシュ大統領は揚げ足を取られるケースが多い。 昨年の大統領選では、対抗候補ケリー氏を支持する“bumper sticker” (車のバンパーに貼る、スローガンなどが書かれたステッカー)のヒット 作には、“Let's bring complete sentences back to the White House” というのがあった。「ホワイトハウスにちゃんとした文章を取り戻そう」 と呼びかけていたのだ。 ところで、ブッシュ政権の新たなスターは、国務長官(Secretery of State) に就任したライス女史。訪中した彼女は、6カ国協議について、 “China, in particular, has an important role to play.” (とりわけ中国は重要な役割を担っている)と押しを入れ、 北朝鮮がボイコットを続ける場合は、 “We will have to look at other options.” (我々は他の選択肢を検討せざるをえない)とキツーイ警告をした。 これをテレビで見ていたあるアメリカ人が、 “She sure looks like a tough cookie, doesn't she?” と言っていたが、この場合の“a tough cookie”は 「タフな人、手ごわいやつ」という意味の俗語だ。 うーん、ライス長官にはまさしくぴったり!? ただし、“Freedom works.”(自由が機能している)というさわやかな 一言を彼女がアジアに残していったことも、最後に記しておこう。 そして、もうひとつ、ライス長官に関する“a tough cookie”発言を 引き取って、“Isn't she more like‘a rice cracker’?”と私が言 ったらバカ受けしたことも、最後の最後に記しておきたい。 ジョークはコミュニケーションの潤滑油だね! == 執筆者プロフィル 関 新介 SEKI Shinsuke 1956年、新潟県長岡市生まれ。大学を中退して単身、北米へ。 現地で通訳などの仕事に携わりながら約30年を過ごす。 現在は東京を拠点に、通訳者として活躍中。スポーツを愛し、 長野オリンピック公式通訳(メディア担当)なども務めた。 スキーに関してはカナダ最高資格(レベル4)を所有。 ★--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---☆  アートショップ NADiff より、売れ筋書籍のご紹介                 http://www.nadiff.com ☆--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---★ 初めまして。アートショップ NADiff(ナディッフ)より、 今月の売れ筋書籍のご案内をお届けします。  ───── レコメン・ベスト5 ───── □ ゲルハルト・リヒター最新作品集 Gerhard Richter, without color/Ohne farbe \6,111- □ ライアン・マッギンリー初作品集 Ryan McGinley \4,830- □ デミアン・ハーストの大型アーティスト・ブック Damien Hirst, from the Cradle to the Grave \47,775- □ ジェームズ・タレル 大規模回顧展カタログ James Turrell \18,690- □ マシュー・バーニー集大成 Matthew Barney, Cremaster Cycle \12,600- 詳しい内容はこちら http://www.nadiff.com/fbooks/mainpage.html ■ 画家・鴻池朋子による大人の絵本「みみお」(青幻舎、\2,415)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 四季を通じた森とそこに生息する<みみお>の鉛筆画による 画文集は、濃淡だけで闇から光の循環を表していて、そこに 原風景、原物語が浮き上がってくるようになっています。 画家による短文はすべてバイリンガルになっているので、 日英のことばを絵とともに眺めてみるのも面白いです。 鴻池朋子さんは、3月末から森美術館のグループ展に出品、 4月末から中目黒のミヅマアートギャラリーとナディッフ にてそれぞれ個展を行います。(4月27日~5月29日) N┃A┃D┃i┃f┃f┃   ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ 現代アートを中心に和・洋書美術書と展覧会カタログ、 アート・グッズを総合的に扱う表参道の本屋(?)。 CDや一部、版画とマルチプルなどの作品も扱い、店の 中心にはギャラリースペースを持っていて、奈良美智や 蜷川実花などの展覧会も開催。            http://www.nadiff.com ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】あとがき 今日は4月1日。そう、エイプリルフールです。 「嘘つきは泥棒のはじまり」なんて言われますが、この日だけ は別。仲のいい友達をからかったりしても許される日なのです。 起源を調べたのですが、すごく諸説あるんですね。 ノアの箱舟に由来しているとか、古代ローマのお祭りだったとか。 フランスでは、孵化したばかりの稚魚が釣り針とルアーだけで簡 単にだませることから、「4月の魚」(Poisson d'Avril)といって 人をだますことが習慣となったそうです。 こういった諸説をみていて思ったのですが、世界中どこでも 「嘘」に対して強い意識をもっているんですね。 1年に1度だけの、嘘をついても怒られない日。 そこに解放感を覚えるのでしょうが、よほど普段、嘘をつく ことに後ろめたさを感じている証拠かとも思います。 世界には数多くの宗教や文化があって、相容れないものが多 いのに、嘘をつき、人をだますことは共通して背徳とされる… とても興味深く思いました。 そういえば高校生のときに、親友から電話がかかってきて、 三分間の沈黙の後、「…実はガンなんだ」と言われ、 慌ててその友達の家に走ったことがありました。 …まあそういうことだったわけです。人間不信になりそうでした。                       (橋)  *** 嘘のような本当の話、愛と勇気のノンフィクション *** http://www.asahipress.com/2005/disguised.html --------------------- ◆EE Club mail magazine へのご意見・ご感想は下記メールアドレス までお寄せください。 hashimoto@asahipress.com ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信希望者の方に 配信しております。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記URLよりログイン していただきまして、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━