**** 2009/11/04 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************* 第116号!**** 急に冬がやってきたようで、冷え込むようになりましたね。季節 の変わり目ですので、風邪などひかないよう気をつけましょう! http://ee.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 来日目前! オバマ大統領関連書籍のご案内 【2】 EE12月号紹介 ~CD2枚付き特大号! 【3】 連載= Express Yourself 平和賞受賞コメントの英語 【4】 あとがき ♯英語学習セミナーにて ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 来日目前! オバマ大統領関連書籍のご案内 □『オバマ「核なき世界」演説』 ☆重版出来! このスピーチでノーベル平和賞受賞!  「プラハ演説」「カイロ演説」 三宅一生「閃光の記憶」を収録! http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004884/ □『オバマから子どもたちへ』 ☆最新刊! 未来を担う者たちに語りかけたオバマ式「学問のすすめ」。 オバマ大統領のスピーチは、脳にとっての最良の活性化剤! http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004921/ □『オバマ大統領就任演説』 オバマ大統領就任演説の全文収録ほか、ケネディ大統領就任演説、 リンカーン「ゲティスバーグ演説」も全文収録。 http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004570/ □『オバマ演説集』   伝説の「基調演説」から「勝利演説」までを収録。この一冊で、  オバマ大統領誕生までの軌跡がわかる! 聞ける! http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004518/ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 EE12月号紹介 ~CD2枚付き特大号! ◆ 特別巻末企画  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ バラク・オバマ米大統領が2009年のノーベル平和賞を受賞しました。 就任から1年もたたない政治指導者に贈られるのは極めて異例のこ とですが、「核なき世界」を目指すとしたオバマ大統領の、今年4 月のプラハでの演説が「人びとによりよき未来への希望を与えた」 と高く評価されてのことでした。 オバマ大統領は、このプラハでの外交演説で、広島、長崎に原爆を 投下した米国には、核兵器を使用した唯一の国として、行動する道 義的責任があると語り、「核兵器のない世界」に向け、交渉開始を 宣言しました。 オバマ大統領の来日を控え、ENGLISH EXPRESS 12月号では、世界の 人々の心を揺さぶった、このオバマ大統領の「チェンジ」のメッセ ージをテキスト・音声ともに完全収録。まさに永久保存版です。 ◆ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ 英文法が日本の英語教育で悪者扱いされるのは、「英文法=無味乾 燥で役に立たないルールの丸暗記」という悪しき誤解が定着してし まっているからです。しかし、英語のネイティブでもないかぎり、 効率よく英語力を伸ばすためには英文法が不可欠であることは言う までもありません。 そこで今月号では、「実践に役立つ、使える英文法」を予備校で教 え、大勢の生徒から圧倒的な支持を受けている秀英予備校のカリス マ講師・関正生先生の名授業を紹介します。英語のルールの丸暗記 ではなく、その理屈が納得できる授業を通じて、英文法の魅力と威 力を実感してください。 ◆ ショウビズ・トゥデイ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 現代最強の歌姫ビヨンセのインタビュー! 昨年11月に新作『アイ・ アム...サーシャ・フィアース』を発売し、 今年10月には同アルバ ムを引っさげた2度目の来日ソロ・ツアーを行うなど、多くのファ ンを魅了しているビヨンセですが、インタビューでは、新作タイト ルの由来や多くの若者たちへのアーティストとしての責任、そして 将来ビヨンセがこうありたいと望む母親像などについて話してくれ ました。 ◆ カッティング・エッジ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「自分の歯を使い角膜作成 失明した女性が視力回復!」と題しお 届けします。9年前に薬の副作用で失明したアメリカ人女性がある 手術によって、視力を回復しました。その手術とは、患者本人の犬 歯とあごの骨の一部を取り出し、形を整えた後、歯の表面に穴を開 け、光学レンズをはめ込み、最終的に目に埋め込むというものです。 1960年代にイタリアで生み出されたこの手術が、今回アメリカで初 めて行われ、手術を受けた女性は約10年ぶりに視力を取り戻すこと ができました。角膜の損傷が原因で視力を失った人たちにとって、 奇跡的な手術と言えるでしょう。 ◆ アンダーソン・クーパー360°  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ビル・クリントン元大統領がゲストです。北朝鮮に拘束された米女 性記者の解放に向けて交渉するなど、今も世界的な影響力を持つク リントン氏。今回のインタビューでは、オバマ大統領に対して激し さを増す反対派の攻撃や共和党員の抵抗、アフガニスタンへの増派 に対する見解と、世界の貧困撲滅や紛争解決のために創設した「ク リントン・グローバル・イニシアチブ 」(CGI)の活動内容につい て語ってくれました。 ★…---…---…---…---…---…---…---…---…---☆ CNN ENGLISH EXPRESS のホームページ! 英語上達に効果抜群のコンテンツが盛りだくさん! http://ee.asahipress.com/ ☆…---…---…---…---…---…---…---…---…---★ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself      <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第76回 ★ オバマ大統領平和賞授賞の理由と受賞コメントから        学ぶ英語〕 前回は、ノーベル賞の創設者、アルフレッド・ノーベル氏がそもそ もどういう理念に基づいて賞を設けたかについて振り返ってみまし た。そこに記された基本理念を見ると、一部では「時期尚早」との 声もあるオバマ大統領受賞にも納得のいく点が多いことがわかりま した。今回は、ノルウェー・ノーベル委員会が発表した授賞理由と、 オバマ大統領の受賞を受けてのスピーチを見ていきましょう。ノル ウェー国会が選んだ委員によって発表された授賞理由の全文は、以 下のホームページで読むことができます。 ノーベル平和賞HP: http://nobelpeaceprize.org/en_GB/home/announce-2009/ 具体的には、核廃絶に向けたオバマ大統領の姿勢などが授賞理由と して挙げられていますがが、中でもノルウェー・ノーベル委員会が オバマ大統領をどのように「見ている」のかがよくわかるものがこ ちら: ┌───────────────────────────── "Only very rarely has a person to the same extent as Obama captured the world's attention and given its people 【hope】 for a better future." (「オバマ氏(大統領)ほどに世界の注目を集め、(世界の)人々   によりよき未来への【希望】を与える人は滅多にいない。」) └───────────────────────────── ※to the (same, great, certain) extent as (of)~   ~ほどの程度に(大きなレベルで、相当の程度で) ここには、オバマ大統領のキーワードである が出 てきます。「希望」を与えることに関して、今世界でオバマ大統領 の右に出るものはいない、そう評価しているのです。 実は興味深い事実があります。ノーベル平和賞の候補者は、その年 の2月1日に決定されます。これはオバマ氏が大統領に就任した、 たった12日後。アメリカ合衆国内では、「オバマ大統領はまだ何の 成果も出していないし、国民医療保険制度改革でもアメリカ国民を まとめられないでいる」ということから、 との批判があります。しかし、上記の様にオバマ上院議員が大統領 になる以前から選考委員は「オバマ氏」を強く意識していたのです から、「早いか・遅いか」は選考の過程で問題にはならなかった、 ということではないでしょうか。 つまり、 ┌───────────────────────────── What counts is not the result, but rather, it's the fact that President Obama 【inspired】 people around the world. (大事なのは結果ではなく、オバマ大統領が世界中の人々に【勇気  を与えた】という事実) └───────────────────────────── なのです。 今回のノーベル平和賞授賞は長きに渡る「貢献」と「成果」への事 後的な評価ではなく、「希望」を与える大統領の未来への「可能性」 への「応援」と見てとることができます。ノーベル平和賞は、「自 由と平和」を推進するための「政治的意図」を背景に、特定の政治 指導者にエールを送るために与えられることがあります。例えば旧 ソビエト連邦の改革に臨んだミハイル・ゴルバチョフ(当時)書記 長授賞などがそれにあたるでしょう。今回のオバマ大統領もそのよ うなパターンに近いものと思われます。 そのノルウェー・ノーベル委員会の意図は、オバマ大統領自身にも よく伝わったようで、受賞のニュースが入った朝、ホワイトハウス でオバマ大統領はまず次のようにコメントしています: ┌───────────────────────────── "I am both surprised and deeply 【humbled】....To be honest, I do not feel that I deserve to be in the company of so many of the transformative figures who've been honored by this prize, men and women who've inspired me." (「私は (受賞に関して) 驚いているとともに【謙虚な気持ちに なっています】……正直なところ、私は自分が、この賞の栄誉 を受けた多くの世界を変えてきた人物たち、私自身が勇気をも らった男性たち、女性たちの中に名を連ねるに値するとは感じ ていません」) └───────────────────────────── ※to be in the company of ~ ……… (誰々、人など)と一緒に ここでは、これまでのノーベル平和賞受賞者のと一緒に、並列され る、というところから「名を連ねる」と訳しました。 ※transformative figures ……… 世界を変えた人物たち figure は姿、形、なども意味しますが「人物」の意味もあります。 ということは つまり、「まだ早いのでは?」という声が挙がることはオバマ大統 領自身もよく分かっているのです。また、将来への期待を込めての 授賞であることも、真摯に受け止める姿勢を示しています: ┌───────────────────────────── "And I know that throughout history, the Nobel Peace Prize has not just been used to honor specific achievement; it's also been used as means to give momentum to a set of causes. And that is why I will accept this award as a callto action... to confront the common challenges of the 21st century." (「(一方で)特定の功績を讃えるためにノーベル平和賞が用いら   れてきただけではないことも知っています。(この賞は)ある   種の目的に勢いを与える手段としても用いられてきました。だ   からこそ私はこの賞は行動を促す呼びかけとして受諾します…   …それは21世紀の(世界の人々に)共通の難題に立ち向かって   いくために」) └───────────────────────────── ※use as means to~ …… 手段として用いる ※give momentum …… 勢いを与える 勢い、趨勢(すうせい)。数学では速力を表します。 ※call to action …… 行動を促す ※common challenges challenges は「人類や権威」など、より大きなものへの「挑戦」、 あるいは「努力目標」「難題、難問」という意味。 ここでオバマ大統領が言っている「チャレンジ」は「戦争」や「環 境破壊」などの、人類共通の大きな問題、難問、困難のこと。 オバマ大統領ノーベル平和賞受賞を受けてのスピーチの動画: http://edition.cnn.com/2009/WORLD/europe/10/09/nobel.peace.prize/index.html#cnnSTCVideo さらにオバマ大統領は、次の様にも述べています: ┌───────────────────────────── These 【challenges】 can't be met by any one leader or any one nation. (これらの困難な「諸問題(難問)」は、一人の指導者あるいはひ  とつの国によって克服できるものではない) └───────────────────────────── ※meet (a) challenge (困難・問題など)に取り組む、を克服する 環境問題や国際的な対立は、アメリカ一国だけで解決できるもので はないからこそ、世界中の人々、指導者たちと手を携え、協力しな いといけない、ということなのでしょう。このコメントには、「こ のノーベル平和賞は、自分ひとりの受賞ではない、世界の人を代表 して私が受けただけだ」というメッセージが隠されているように思 います。 そのオバマ大統領の気持ちをよく表すのが以下のエピソードへの言 及でした: ┌───────────────────────────── "After I received the news, Malia walked in and said "Daddy, you won the Nobel Peace Prize, it's Bo's birthday." And then Sasha added "Plus, we have a three-day weekend coming up." So it's good to have kids to 【keep things in perspective】." (「(受賞の)ニュースを知らされたあと (長女の) マリーアが   やってきて、『パパ、ノーベル平和賞を受賞したけど、今日は   ボー(オバマ家の犬)の誕生日だからね』と言い、さらに(次   女の)サッシャが『あと、もうすぐ三連休だからね』と付け加   えました。ですから、子供たちに自分の【立場を確認させても   らえる】のはいいことです」) └───────────────────────────── keep things in perspective とは、 それぞれのものごとの関係を 把握した上で全体が判断できる=「自分の立場を知る」こと。簡単 にいうと「バランス感覚を保つ」こと。自分の娘たちにクギをささ れた話題をきっかけに受賞への思いを語ったのは、、「私はまだま だスタートしたばかりの大統領です。それ以前に一人の人間です。 一人の父親としても、 果たすべき義務があり、 できていないこと もあります。子供たちにそのことを念を押されました。ましてや、 ノーベル平和賞を受賞したことに関しては本当に謙虚な気持ちでい ます。これから頑張るのでよろしくお願いします」という気持ちを 伝えたかったからではないでしょうか。 何気ない家族の話のようでいて、世界中の人に親近感を与えつつ、 自分の政治的立場をも表現するこの語りかけ方は、オバマ大統領な らではの「人の心に届く」伝え方。これは、ノーベル平和賞受賞コ メントでなくても、私たちの日々の生活でも参考となりそうです。 ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ フリーライター(比較文化、語学、ファッション、時事問題etc)、 日本テレビ系列、『NEWS ZERO』毎金曜日キャスター。 2002年東京大学教養学部卒。 1978年ワシントンDC生まれ。 東京大学在学中には、チリ、カトリカ大学へ交換留学。 公式ブログ→ http://ameblo.jp/nanao-aika/ ウェブコラム「Salut!」→ http://www.bloomingmarket.com/ (リンク先ページ左下【Salut! Nana's Fashion Tribute】より) 公式ホームページ→ http://www.blooming-net.com/ 新メルマガ「七尾藍佳の最強恋愛論」 → http://premium.mag2.com/mmf/P0/00/78/P0007808.html ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → nihongi★asahipress.com   ( お手数ですが、★を@ に変えてお送り下さい) ◇『Express Youself』WEB 版はこちら【◎ URLが変わりました!】  → http://blog.asahipress.com/express_yourself/ ☆ CNN.co.jp ☆‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥☆ CNN.co.jp ☆ CNNの最新ニュース、話題の事件、こぼれ話などを配信中! http://www.cnn.co.jp >>ブログやホームページに貼り付けてCNN最新ニュースを 受け取れるウィジェットサービスも開始! http://www.cnn.co.jp/widget/instruction.html ☆ CNN.co.jp ☆‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥☆ CNN.co.jp ☆ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 先日、大学生協が主催している「外国語コミュニケーション 活動セミナー」というものに参加してきました。 学生時代に身につけておきたい英語コミュニケーション能力 とは…という趣旨で、大学生協・学生サークルの取り組みに ついての発表・ワークショップが行なわれていました。 うちは出版社なので、英語教材の案内をしていたわけですが、 合間をぬってワークショップをのぞくことができました。 英語サークルの取り組みはとてもバラエティに富んでいて、 感心することしきり。しりとりやすごろくを使った学習法か ら、短期留学時の体験リポートなど、学生らしいフレッシュ かつ勢いのある発表に、自分ももっと…と触発されました。 時間がなかなかとれない、というのは言い訳に過ぎないなと 反省。英語を通じたコミュニケーションの楽しさを再確認で きた二日間でした。(橋) □■今号の一冊・・・ 『英語で算数』 http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004952/ --------------------- ◆次号は11月18日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://ee.asahipress.com/eeclub/easy.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等幅など「等幅フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━