**** 2006/08/23 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第39号!***** 甲子園の熱い闘いは終わりましたが、厳しい残暑が続きますね。 今号から、待望の新連載の始まりです。 乞うご期待♪ http://www.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 第2回実施中! 「EE Club 英検」 【2】 手嶋龍一さん、インタビュー裏話 【3】 新連載スタート! 『Express Yourself』 【4】 あとがき ♯球児たちの夏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 第2回実施中! 「EE Club 英検」 今月スタートとなった、EE Club 新コンテンツ-「EE Club 英検」。 ネイティブがよく使うフレーズを問題形式で取り上げていきます。 ヒントと例文を参考にご解答頂き、正解者には抽選で書籍・グッ ズをプレゼントします♪ ★…---…---…---…---…---…---…☆ 明日(8/24)、応募締め切り! ☆…---…---…---…---…---…---…★   正解者から抽選で3名に書籍・グッズをプレゼント!             ▼ ▼ https://club.asahipress.com/member/customer/quiz/index.php ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 手嶋龍一さん、インタビュー裏話 EE9月号の巻頭インタビューは、 2001年9月11日、アメリカ同時 多発テロ事件の際、NHK のワシントン支局長として11日間連続中継 放送を務め、ジャーナリストとしての手腕を広くしらしめた手嶋龍 一さん。この放送後、「てっしー」のニックネームとファンクラブ も生まれたほどの人気ぶりでした。 昨年 NHK を独立し、今年の3月、インテリジェンス・ノベル 『ウ ルトラ・ダラー』を発表するや一躍ベストセラーになり、文壇でも 成功を収めた“スーパーマン”です。大国アメリカを舞台に繰り広 げられるジャーナリズムの現場の一端は本誌に譲り、本誌では掲載 できなかったブッシュ大統領のスピーチのお話をご紹介しましょう。 …………………………… (以下、手嶋龍一さんインタビュー) 語彙が少ないことで知られるブッシュ大統領に褒められても、すこ しも自慢できないのですが、ホワイトハウスでのインタビューでブ ッシュ大統領に言われたことがありました。「あなたの英語はじつ にわかりやすい」と(笑)。 そのブッシュ大統領のスピーチライターで、デイビッド・フラムさ んという僕の友人がいます。文章力が飛びぬけて高く、抜群のジャ ーナリストです。その彼が、ブッシュ大統領のスピーチをどうやっ て書くのか、長年不思議に思っていました。そこで、ある日尋ねて みました。大統領の日常会話やちょっとした演説をテープで来る日 も来る日も聞くんだそうです。そうしているうちに、大統領好みの 表現や言い回しが、自然と身について、そのうち、ほとんどブッシ ュさんになってしまうんだそうです。それほどに言語能力が高いの でしょう。やがて大統領は原稿を読んでも、フラムさんが書いた文 章とは感じないようになるんだそうです。 $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$  EEを友達にすすめてアフィリエイト報酬をゲットしよう!     ◎詳しくはこちら ⇒ http://ee.asahipress.com/ $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第0回 ★予告編 〕 はじめまして、七尾藍佳と申します。 「生きた英語を学び、英語を通してアメリカ合衆国などの英語圏の 文化や社会を考える」 そんなテーマで連載をさせていただくことになりました。FMラジ オの朝のニュース番組でキャスターを務める傍ら、エッセイストと しても活動しています。翻訳や通訳なども行っています。 さて、「生きた英語」。 日本の英語教育では「生きた英語」に触れる機会が少ない、という 声をよく聞きます。でも「生きた英語」って何でしょうか? まず、コミュニケーションをネイティブスピーカーと取ること、が 第一に挙げられると思います。そのためには「リスニング」が大事 と思われがちですが、私は、コミュニケーションはまず「意識」か ら始まると考えています。 「英語を使って、世界と渡り合っていこう」という視点をお持ちの 読者の皆様は、もうすでに「生きた英語」の大きな難関をクリアさ れているように思います。ひとつ、英語の単語を多く覚えただけで 世界が広がって、この世界に住んでいるより多くの人と何か新しい ものを共有できるって考えると、とってもステキですよね。 また、ただ単語の「辞書的意味」だけでなく、そのコトバが誕生し た歴史的経緯や、今現在どんな風に「生きて」使われているのか、 同じアメリカ合衆国でも東海岸と西海岸での使われ方の違いを知っ てゆくと、「コトバ」の新たな地平が開けてきます。「単語」の殻 を破り、大いなる冒険の世界へと飛び出してゆくのです。 このメールマガジンのタイトルは  『Express Yourself  <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう!』です。 『大辞林第二版』では「微妙」という言葉の本来の意味は  (1) なんともいえない味わいや美しさがあって、おもむき深い・  こと(さま)。 (2) はっきりととらえられないほど細かく、複雑で難しい・こと   (さま)。 とあります。「とらえようのない、繊細な」有様というのは、謎め いた「日本的美」として長らく西洋を魅了しつづけています。 その「はっきりととらえられない」性質をうまく利用しているのが 最近の若者言葉である「ビミョ~」。 価値判断を求められたときに「ビミョ~」と答える若い世代の人は 多いですね。例えば、若い独身女性が、特定の男性について、「こ ないだ合コンで会った彼のこと、どう?」と聞かれたとします。そ の女性が次のように答えます。 「ビミョ~」。 この時、「ビミョ~」という言葉の真意は、 「本当は興味がないんだけど、そう直接的に言うのははばかられる ので、あえて<ビミョ~>という言葉を用いているが、そこのとこ ろを<推し量って>欲しい」 ですね。人間関係に角が立ちません。 この新「ビミョ~」なる言葉は、非常に「とらえどころのない」表 現であり、かつ「ホンネとタテマエ」をたった一言で成立させてし まう点で、とても「日本的」だと私は常日頃感じていました。 しかし、このような表現は、実は「日本的」というわけではありま せん。英語にも、まさに「ビミョ~」の訳語としてドンぴしゃりな 表現があるのです。先の女子トークを英語で再現してみましょう。 “What do you think of that guy whom you met at the party the other day?” (こないだ合コンで会った彼のこと、どう?) “It depends...” (ビミョ~) そう、英語には“It depends.”という表現があるのです。 これは “It depends on (something).” の省略形です。“depend”は「~による、~に左右される」という 意味ですが、 “It depends.”では、「彼のことをどう思うか」が 「何」に左右されるのかが、あいまいです。たとえば(カッコ)に はこんなコトバが入るかもしれません。 “It depends on the way you look at it.” “the way you look at it”=見方ですから、紹介された「彼」の ことをどう思うか、と問われたときに「それは見方によるわね~」 という意見が“It depends.” という短い答の中に含まれているこ とがありうるわけです。 日本語でも「う~ん、それはビミョ~なんですよ~」と誰かが言っ たとすると、そう言われた相手は、そこで話が終わると思う人は少 ないですよね。そのあとに「なぜビミョ~なのか」という説明が当 然のことながら相手からあるだろうという見込み、あるいは期待を 持ちます。それは英語の“It depends.”でも同様です。 何かの価値判断を相手に求めて、 “It depends.”という答が返っ てきた場合、相手が「言いにくい何か」を説明するのを待ったり、 あるいは、「ああ、何か答えにくいんだな、それではこの場ではこ のままにしておいてあげよう」と考える場合もあるかもしれない。 “It depends.” は「ホンネとタテマエ」を使い分ける英語表現な のです。 「ホンネとタテマエ」。「微妙な表現」。わたしたちは、こういっ たものが日本語、日本人、日本文化に特有のものだと思いがちです が、実は英語の世界の方がよっぽどそうなのかもしれません。 それは当然と言えば当然なのです。なぜなら、近年多様化が進んで いるとはいえ、依然として日本は島国で、単一な文化を保っている 側面が非常に強い。ということは、相手が言っていることがそれほ ど自分の理解とずれるということは、実はそうそうないのです。 一方、アメリカ合衆国は、世界中からやってきた移民によって構成 されている国ですから、よっぽど用心してコミュニケーションを取 らなくてはいけません。アメリカ人がとっても「フレンドリー」な のは、異なる文化的背景からやってきた人に対峙したときに「私は あなたの敵ではありませんよ、あなたに親しみを持って接していき ますよ、だからあなたもそうしてくださいね」という意識の表れだ とも言えるのです。 ともすると、アメリカの方が日本よりもよっぽど「ホンネとタテマ エ」を必要としている国だと言えるのかもしれません。 そういった「意識」を持って「英語」と接してゆけば、より「生き た英語」を身に付けることができるのではないでしょうか。 ではこのメルマガ、次回は何をテーマに扱うのか、それは “It depends...!” (乞うご期待…!) とお答えしておきましょうか。 これからどうぞよろしくお願い申し上げます。 七尾藍佳 ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ コラムニスト(得意分野は国際関係&文学) TOKYO FM「Eyes on Japan」(Mon-Fri、5:00am~8:30am) にてキャスターをつとめる他、各誌で書評やエッセーを連載中。 昭和53年5月26日 アメリカ合衆国ワシントンD.C.生まれ。 日本とスイス、韓国、チリ、サンフランシスコなどで生活。 東京大学教養学部地域文化研究科アメリカ文化学科卒業。チリに留 学して「南から北アメリカを考える」ほどの「アメリカ」オタク。 双子座O型、趣味はダイエットおよび美容全般。常に新しいダイエ ット法を考案。現在は「フルーツ」と「野菜スープ」を中心とした 「インセクト(=<虫>のような食生活ということで…)ダイエッ ト」を実践中、結構効果あり。 http://nanaoaika.com/ ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥☆SBS ELT NEWS☆    ~ 最新の輸入英語教材をご紹介 ~ http://www.schoolbookservice.com/ ☆SBS ELT NEWS☆‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 子どもの頃から、夏休みの楽しみといえば甲子園でした。 年を重ねるにつれ、観戦のおともがカルピスからビールに 変わったものの、興奮と感動を覚えながらテレビにくぎ付 けとなるのは相変わらずです。 さて、今年の夏。 打高投低が際立ち、大味な試合が多かったとの見方もでき ますが、同時に球児たちのひたむきさが強く伝わってきた 大会だったように思います。 決勝戦の両投手の激投はもちろんのこと、数多くの試合で 選手・監督の気迫を見せつけられ、興奮しっぱなしの十六 日間でした。 それにしても、昔は大人っぽく思えた高校球児がかわいら しく見えてしまう違和感はいまだに‥。(橋) □■今号の一冊・・・ 『未来への地図 新しい一歩を踏み出すあなたに』 http://www.asahipress.com/2005/mirai.html --------------------- ◆次号は9月6日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等倍など「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━