**** 2007/05/23 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第57号!***** 今度の日曜日は TOEIC テストが実施されますね。日ごろの学習の 成果が試されます。受験される方、がんばってください! http://www.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 TOEIC テスト駆け込み対策にも! 【2】 伊藤サムさん、インタビュー裏話 【3】 連載= Express Yourself 【4】 あとがき ♯東京六大学野球 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 TOEIC テスト駆け込み対策にも! 新 TOEIC TEST 対策に特化したeラーニング・システム、「u-CAT」 (ユーキャット)がスタートされました。 ◎「u-CAT」詳細ページ ⇒ http://www.asahipress.com/u-cat/ u-CAT は、2006年の大韓民国eビジネス大賞最優秀賞に輝くシステ ムの日本版 (日本語版 Windows 2000/XP/Vista 対応)ですが、ど んな参考書や対策本にも不可能だったことを可能にしています。 ▼   ▼   ┏----------------------------------------------┓    ☆個々人のレベルに最も合った学習を提供する    ☆模試を受けるごとに予想スコアが瞬時に出てくる    ☆弱点を分析してピンポイントの克服対策を行う    ☆ゲーム感覚だから、集中力が持続する   ┗----------------------------------------------┛ ◎「u-CAT」詳細ページ ⇒ http://www.asahipress.com/u-cat/ 就職にもビジネスにも。 早く、安く、高スコアを手に入れたい方はぜひ! ★…---…---…---…---…---…---…☆  EE Club 特別割引販売 ☆…---…---…---…---…---…---…★ 『eラーニングによる新 TOEIC TEST 徹底レッスン』 (u-CAT 年間アカウント付きガイドブック)             ▼ ▼ https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 伊藤サムさん、インタビュー裏話 EE6月号の巻頭インタビューは、英字新聞『ジャパンタイムズ』の 編集長として活躍した伊藤サムさんです。明治時代にアメリカ留学 したご祖父、日系2世のお父様をもつ血筋の伊藤さんですが、英語 は、普通の中学生のスタートとまったく同じ。でも、中2の時にラ ジオで聞いたアメリカ人女性の声に「恋に落ち」、恋の力と達成感 の面白さから、猛勉強を開始。半年間の「恋の病」でしたが、英語 力は将来の仕事を決定するほどの実力を身に付けました。 その間の勉強ぶりも半端ではないものの、わずか半年で英語をマス ターしたのは、理にかなった方法で学習したからです。その秘訣は 本誌に譲り、ここでは、報道部記者時代の伊藤さんが冷や汗をかい た、英語と日本語の違いのエピソードをご紹介しましょう。 …………………………… (以下、伊藤サムさんインタビュー) 日米貿易摩擦が問題になっていた1980年代中ごろに、外務省を担当 していたのですが、外務省のさる高官が、日本の木材の関税を下げ るのは「難しい」と発言しました。 私は「難しい」を difficult と訳すとネイティブの読者には分からないと思い、 impossible と 書いたんです。 すると、来日中だったアメリカ農務省の4名の高官が私の書いた記 事を読み、「交渉のためにわざわざアメリカから来たのに impossible とは何事か、交渉する意味がない」と立腹したんですね。それで、 外務省高官に電話をかけ、「ジャパンタイムズには impossible と 書いてある。これは本当なのか」と追求しました。私はその高官の 部屋にいて、亀のように首を引っ込めて、恐縮していました。「こ れは新聞が勝手に書いた」と外務省高官は弁明するのですが、「じ ゃあ関税は下げられるんだな。 impossible か possible かはっき りしろ」と詰め寄られ、結局、最後に高官は「難しいというのは日 本では impossible という意味で使います」と言い、『ジャパンタ イムズ』は訂正記事を書かずにすみました。 アメリカ人が difficult と言う場合は、 difficult だけど我々は 挑戦する、できます、という yes のニュアンス。 日本語の「難し い」は no です。 impossible ほど極端でないにしろ、ネガティヴ なトーンですから、新聞では何らかの注釈が必要でしたね。 $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$  EEを友達にすすめてアフィリエイト報酬をゲットしよう!     ◎詳しくはこちら ⇒ http://ee.asahipress.com/ $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself   <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第18回 ★ “help”でびみょ~なニュアンスを伝える 〕 仕事上のオフィシャルな文章を英語で書かなくてはいけないときほ ど、「これって英語でなんていうんだっけ?」というふうに考えて しまいがちです。会話や、日常的な内容のメールなどでは「直訳」 でなくてもだいたいの「ニュアンス」が伝わればいいと柔軟に考え られても、ビジネスになると「そのまま」伝わらないとなんとなく 不安になってしまうんですよね。 そのような日本語から「英語に直す」という、いわゆる「日本の英 語教育」的な発想法から脱却して、 はじめて“English”の地平に 立てるのです。とはいえ、もちろん私たちは日々「日本語」で考え 感じたことを「英語」で伝える、という必要性に駆られているわけ ですから「翻訳」せざるをえません。そんな時こそ「そのまま」直 そうとしてしまい、翻訳の罠にはまってしまうのです。 ┏━━━━━━━━┓ ┃~せざるをえない┃ ┗━━━━━━━━┛ 先日、友人から「<~せざるをえない>って英語でなんていうのか 教えて」というメールをもらいました。 話を聞くと、取引先が通常考えられないような条件をつけてきたの で、このままでは取引をキャンセル「せざるをえない」状況だとい うことを伝えたいんだそうです。そこで友人は “We must cancel our transaction.” (取引をキャンセルしなければなりません) を考えました。ところが、それだとなんだか「強すぎる」感じがす る。 つまり、本当はこちらとしては取引をしたくてしょうがない。でも 先方の言い分を飲むことは絶対にできない。明らかに先方の言い分 は非常識で、なにかを勘違いしているとしか思えない。 この“must”を使った文章だと何だかこちらは取引が成立しなくて も「別にいいや」となるだろうと先方に思われてしまいそうだ、と いうのです。 確かにそうですね、この文だと非常に「ドライ」な感じがします。 ではどうすればいいでしょう? たとえば、先方が無理なことを言っているのだからこちらは「どう しようもなくて」つまり「防ぎようがなくて」取引キャンセルにな ってしまう、という感じを出すためには… ┌───────┐ can(not) + help =「~を避ける」「防ぐ」「~をこらえる」 └───────┘ を使ってみてはどうでしょうか。 “I'm afraid the cancellation of our transaction  cannot be helped.” (残念ですが、私たちの取引はキャンセルせざるをえません) 「残念ですが」「申し訳ありませんが」という意味で“afraid”を 付け足せば、さらに「どうしようもない感」が出てきますね。 この“help”は非常に便利に使えて、たとえば “I cannot help my flat nose.” (私がハナペチャなのはどうしようもないわ/自分のせい  じゃないわ) …というより、西洋では「ハナペチャ」を気にする概念がそもそも 存在せず、むしろ「わし鼻」=“beak”といった「デカバナ」を悪 く見る傾向があって、「隆鼻整形」よりは「低(?)整形」のほう が主流なんですって。 ですから私はずっと自分の鼻が低いことを気にしていましたが、ア メリカで “What a perfect little nose!” (なんて完璧なちっちゃい鼻なの!) と褒められた(?)ことがあります。まぁ正直言ってあまり喜べま せんでしたけど…。 たとえば学生がレポートの締め切りを守れず、このままだと単位を 落としてしまう、ということで教授に陳情にきたとします。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ============================ Situation:“A student went crying to the professor for his credit.” (学生が単位のために教授に陳情しに行った)  ============================ Student:“Professor, please help me!       I just cannot fail this class!”   (助けてください教授!         この授業を落第するわけにはいかないんです!) Professor:“I'm sorry, but it can't be helped.    I can't help it.”        (悪いがどうしようもない。私にはどうすることも         できない、どうしようもない) *“fail”=「落第する」 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ この例文には“help”の二つの意味が出てきますので、どう違うの か頭に入れておくと、便利です。もともと“help”は「助ける、救 う」という意味です。そこから派生して「助けることができない」 から「どうしようもない、どうすることもできない、防ぎようがな い」という表現にも使われるようになったようです。 さて本題の「~せざるをえない」ですが、お気づきの方もいらっし ゃるかもしれませんが、 実は「ドンピシャ」=“on the button” な英語表現があります。 ┌───────┐ cannot but do~=「~せざるをえない」「そうするほかはない」 └───────┘ これはもともと文語表現で、“cannot choose but do”=「せざる をえない」が簡略化されて使われるようになったもので、すこしカ タめな文章を書きたいときなどにとっても便利です。 “We cannot but cancel our transaction.” (取引をキャンセルせざるをえません) で、「しょうがなく/どうしようもなく」われわれは取引をキャン セルするのだ、というニュアンスが伝わります。さらに「避けられ ない」感を強調するには、前に出てきている“help”を付け加えま しょう。もう一歩進んで、そのことを「残念に思っている」ことを “afraid”によって表現すれば、そろそろ先方も「あれ? もしか してこっちが無理なことを言っているのかな?」と思い出してくれ るかもしれません。 ┌────────────────────────────┐ “I'm afraid we cannot help but cancel our transaction.” (残念ですが、私どもは、取引をキャンセルせざるをえません) └────────────────────────────┘ この“help”、 “I'm afraid it's about time to bid farewell,  I cannot help but say good bye!” (残念ですがそろそろお別れの時間です、さようならを言わざるを  えません!) なんていうふうにも使えます。ではまた次の『Express Yourself』 でお会いしましょう。 ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ コラムニスト(得意分野は国際関係&文学)。 2003年4月より3年半、TOKYO FM 朝の番組でパーソナリティ。 2006年10月より日本テレビ夜の報道番組『NEWS ZERO』(月-金)にて フィールドキャスターとして活躍中。http://nanaoaika.com/ 昭和53年5月26日 アメリカ合衆国ワシントンD.C.生まれ。 日本とスイス、韓国、チリ、サンフランシスコなどで生活。 東京大学教養学部地域文化研究科アメリカ文化卒業。チリに留学し て「南から北アメリカを考える」ほどの「アメリカ」オタク。 双子座O型、趣味はダイエットおよび美容全般。チクワ好き。 ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → yonezawa@asahipress.com ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 先週末は東京六大学野球、早明戦がありましたね。生中継 されていたテレビ画面に、ビール片手にくぎ付けでした。 先発した早稲田の斎藤投手は、期待にそぐわぬ活躍。追い 込まれた場面での勝負強さが際立った内容でした。 明治 打線としては、ヒールを演じる絶好の機会でしたが、斎藤 投手の巧みなピッチングに封じ込まれた形になってしまい ました。 早稲田は二番手の福井投手もよかった。三年前、選抜高校 野球で初出場・初優勝を遂げた時の勇姿をほうふつとさせ る好投でした。 プロで活躍するのはもちろんですが、大学というステージ で頑張る姿も見応えがあるものですね。(橋) □■今号の一冊・・・ 『20世紀』 http://www.asahipress.com/2007/20.html --------------------- ◆次号は6月6日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等倍など「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━