**** 2007/07/18 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第61号!***** TOEIC 公開テストが今度の日曜日に実施されます。 夏休み前の ひと勝負。受験される方にいい結果が出ますように…。 http://www.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 TOEIC 対策、最新刊のご案内 【2】 中井亜希さん、インタビュー裏話 【3】 連載= Express Yourself 【4】 あとがき ♯アメフトW杯 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 TOEIC 対策、最新刊のご案内 □『新TOEIC TEST 攻略の王道【リーディング編】』 森勇作=著  定価2,100円 リーディング対策の常識を破る《効果的学習法》を採用! 「読み聞かせ」CDで長文を耳からどんどん読む! 多くの有名企業で支持を集める熱血漢英語コーチが、真の英語力も TOEIC のスコアも両方同時に UP する、ユニークで効果的な学習法 を公開。 ⇒ http://www.asahipress.com/2007/toeic2.html □『TOEIC TEST 攻略の王道【リスニング編】』   森勇作=著  定価2,310円 米国・英国・カナダ・オーストラリアのネイティブが録音したCD 2枚付き!「5W1H練習シート」「ピンポン・ダッシュ」など、 オリジナル練習法が満載! ⇒ http://www.asahipress.com/2005/toeic_test.html ◎EE Club 特別割引はこちら◎ ▼   ▼ https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 中井亜希さん、インタビュー裏話 EE8月号の巻頭インタビューは、フリーアナウンサーの中井亜希さ んです。中井さんは高校1年生まで、アメリカ、メキシコ、日本の 3カ国で育ちました。英語はもとよりスペイン語も堪能ですが、日 本語は「聞けばわかる」ものの、自分の名前すら漢字で書けなかっ たというひどい状態(本人談)でした。 日本の高校時代、克服しなければならなかったのが日本語の大きな 壁と迫る大学受験。カタカナも書けなかった中井さんは、どのよう に日本語を克服したのでしょうか。それは英語を学ぶみなさんにも 絶対に役立つある方法で壁を乗り越えたのです。その学習法は本誌 に譲り、中井さんが感じている日米の言語文化の違いについてご紹 介しましょう。「あの中井さんが!?」とビックリするような発言も! …………………………… (以下、中井亜希さんインタビュー) アメリカでははっきりものを言わなければわからないし、言わない と損をする文化ですから、声も低くなって性格がキツクなります。 タクシードライバーが明らかに遠回りしているとわかるとお金払わ ないで降りちゃうとか、レストランを予約したのに席がないときは、 「私たちを何だと思っているんだ」と交渉するとか。銀行のATM 機 が故障していたときは、マネージャー室に入って「24時間以内に直 さなかったら裁判にかける」と言ったこともありました。 ニューヨークで仕事をしていたときに遊びに来た友達は、私のそん な性格にびっくりして「早く日本に帰っておいで」と。でも言いた いことは100%言うからすっきりします。日本では、「以心伝心・言 わなくてもわかる」といった言葉にしない部分があり、私はそれは それで美しい非言語文化だと思っています。ただ、何かをストレー トに言うと角が立つこともあり、その点、英語は便利です。ストレ スだけを考えると、日本語は「言いたいことが言いにくい」ための ストレス、英語は「言うべきことを言わないとわかってもらえない」 ストレスがある、と感じています。 $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$  EEを友達にすすめてアフィリエイト報酬をゲットしよう!     ◎詳しくはこちら ⇒ http://ee.asahipress.com/ $--…---…---…---…---…---…---…---…---…-…---…--$ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself   <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第22回 ★その気なんの気、気になる「気」“care”“mind” 〕 台風と梅雨前線のおかげで、日本列島はすっきりとしないお天気が つづいています。低気圧のときって体が重くてやる気が出なかった りしませんか? そんなわけで今日は「やる気」のない系の英語をまずはご紹介しま しょう(笑)。 たとえば、ず~っと雨だし、仕事はたまってるし、冷房のせいで風 邪を引いてるわで、なんだかもう【踏んだり蹴ったり】※な気分の 時、同僚に「大丈夫? 顔色悪いよ」と声をかけられたとします。 (【踏んだり蹴ったり】は英語で?→本文に続く“Tips”参照) あまりのテンションの低さに改めて指摘されるとムカつく、なんて いうときもあります。するとあなたは、「うるさいなー。関係ない でしょ」と答えます。 これをどう英語で“express”しますか? まず、「大丈夫? 顔色悪いよ」は “What's wrong? You don't look very well.” あるいは “Are you alright? You don't feel well?” でもいいでしょう。 “What's wrong?”は文字通り「何かおかしいの?」ですね。 体調 だけではなくて、誰かが落ち込んでいたり、ちょっといつもと様子 が違うときにその人を「気遣う」ときに用います。 答えは、 “Why do you care?” これは「何であんたが気にすんのよ!」ということです。でも日本 語でしっくりくる表現に直すと「関係ないでしょ!」あるいは「ほ っといてよ!」がいちばん近いでしょう(注:これはあくまで「感 じの悪い」答えですからお「気」を付けください。Be CAREful!)。 類似の表現では“Who cares?”があります。直訳すると「(そんな こと)誰が気にするっていうのよ?」ですが、「どうでもいい」で す。いろいろ組み合わせてみましょう: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ Colleague A: “Don't you think something's wrong with Michael?   He doesn't seem very well.” (同僚A:マイケルはどうしたのかな、具合が悪そうだよ) Colleague B:  “Who cares?   Mind your own business /or/ It's none of your business.” (同僚B:そんなのどうでもいいでしょ。あなたに関係のないことよ) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ “Mind your own business.”“It's none of your business.” あなたにまったく(none of)関係ない<事柄/案件(business)> でしょ、ということで「関係ないでしょ、ほっといてよ」という意 味になります。 “care”は元々、古英語の“caru”=「苦しみ、悲しみ、悩み、心 配」を意味する言葉から派生しています。この「悩み」から「気に かける」や「用心する」という意味も出てきたんですね。たとえば 最近話題の「終末期医療」も英語だと“terminal care”ですが、 「最後」の「苦しみ」を「ケア」する、ということで、“care”の 語源に適した使い方と言えるでしょう。 “care”は“to be mindful of~”=「~について気にかける」と 表されるように(“wiktionary”より)、“care”と“mind”は密 接な関係にあります(→ http://en.wiktionary.org/wiki/care)。 この“mind”は日本語の「気にする」にとても近いコトバです。た とえば、カフェで自分のグループの椅子がひとつ足りないとき、隣 のテーブルに一人で座っている人から椅子を譲ってもらいたいとき ってありますよね。そんなとき、椅子を指さして “Do you mind?” と聞けば、 “No not at all! Sure, go ahead.” (全然気にならないです、どうぞどうぞ) と答えが返ってくるはず(普通にイイ人なら…) “Do you mind?”には “if I borrowed your chair?”=「椅子を お借りしたら」が省略されています。 「椅子をお借りしたら気にされますか?」→「椅子をお借りしても よいですか?」ということになります。 “Do you mind?”と言うたびに「これってすごく<日本的>な英語 だなぁ~」と思っていました。 私たちは日々の生活で「気」というコトバをよく使います。「気を 使う」「気をもむ」「気に病む」「気にする」、あるいは「気にし ない」。 英語で「気」と非常によく似た形で何気なく会話の中に出てくるの が“mind”と“care”なんです。上司にこっぴどく叱られ、同僚に 「気にするなよ」と慰められたとします。いちばん一般的なのは “Don't take it too seriously.” (あまり真正面から受け止めるなよ) もうすこしあらたまった表現では、“weigh on one's mind”。 “Don't let what he said weigh on your mind too much.” (あまり彼が言ったことを重く受け止めるなよ、気にするなよ) 「気を遣う」はもともと、初対面の人間に対してバリアーのように 実際に「気(エネルギーみたいなもの?)」を発してある種の警戒 をする、相手にもし「悪い気」があったらそれが自分に侵入しない ようにする、という伝統がかつて日本にあったところから来ている ようです。 そういうふうに「気」というコトバを捉えると、私たちは普段から 相当な超能力を発揮していることになりますね(笑)。 英語を生んだイギリスは「マジック」の国でもありますから、意外 に「気」と“care”“mind”には深いところで共通点があるのかも しれません。 以上、“Can't get the new Harry Potter book off my mind.”= 「ハリー・ポッターの新しい巻が気になってしょうがない、頭から 離れない」七尾より。 ◇◆Tips◇◆ ※【踏んだり蹴ったり】 “add insult to injury”=「泣きっ面に蜂」 “jump out of the frying pan into fire”=「一難去ってまた一難」 “Misfortunes never come singly.” =「不幸は続いてやってくる(不幸が一つだけのことは決してない)」 *「傷口に塩を塗る」はそのまま英語でも通用します: “Rub salt into someone's wounds.” ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ コラムニスト(得意分野は国際関係&文学)。 2003年4月より3年半、TOKYO FM 朝の番組でパーソナリティ。 2006年10月より日本テレビ夜の報道番組『NEWS ZERO』(月-金)にて フィールドキャスターとして活躍中。http://nanaoaika.com/ 昭和53年5月26日 アメリカ合衆国ワシントンD.C.生まれ。 日本とスイス、韓国、チリ、サンフランシスコなどで生活。 東京大学教養学部地域文化研究科アメリカ文化卒業。チリに留学し て「南から北アメリカを考える」ほどの「アメリカ」オタク。 双子座O型、趣味はダイエットおよび美容全般。チクワ好き。 ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → yonezawa@asahipress.com ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 先週末、アメリカンフットボールワールドカップの決勝戦が 等々力陸上競技場にて行なわれました。顔合わせは過去2回 大会王者の日本と、初参加のアメリカでした。 雨中の激戦はオーバータイムまでもつれましたが、最後は地 力で勝るアメリカが勝利を収めました。あと一歩のところで 大会3連覇を逃した日本ですが、次につながる内容だったの ではないかと思います。 プロリーグ NFL の選手は参加せず、 大学を卒業したばかり の選手で構成されたアメリカ代表ですが、アメフト母国たる 実力を見せつけました。体格差は言うまでもありませんが、 文化として根付いているスポーツの強さを感じました。 日本も、せっかくの自国開催だったのだからもっとバックア ップがほしかったところです。地上波での生中継がなかった のにはがっかり。人気を集める、スターの出現に期待ですね。 (橋) □■今号の一冊・・・ 『特許英語翻訳ハンドブック』 http://www.asahipress.com/2007/tokkyo.html --------------------- ◆次号は8月1日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等倍など「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━