**** 2007/11/07 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第68号!***** EE12月号が昨日店頭発売となりました。ショウビズ・トゥデイ にはアル・パチーノが登場します! http://ee.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 英語学習書、新刊のご案内 【2】 EE12月号紹介 【3】 連載= Express Yourself 仮定法を攻略 【4】 あとがき ♯日本一のオレ竜 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 英語学習書、新刊のご案内 □『ドリル式 アメリカの小学生教科書で英語力をきたえる』 ジェニファー・キャントウェル=著  定価1,365円 ネイティブ・キッズの常識問題に挑戦! アメリカの小学生向けの 教科書等を素材に、英・数・理・社の問題をドリル形式で楽しみな がら、本物の英語力を身に付ける! ⇒ http://www.asahipress.com/2007/school.html ◎EE Club 特別割引はこちら https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 EE12月号紹介 ◆ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ 毎日の生活に氾濫するカタカナ語。新聞・テレビのニュースから日 常会話まで、いまやそれなしにはなりたたないほどカタカナ語症候 群は蔓延しています。その中には和製英語や英語からの誤った転用 が多く、知らずに英会話で使うと、とんでもない間違いを犯してし まうことになりかねません。そこで、今月号では危険なカタカナ語 症候群を取り上げ、“通じる”英語表現に直す「治療」を施します。 ◆ カッティング・エッジ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 脳震とうの恐ろしさについてお届けします。アメリカンフットボー ルやプロレス、アイスホッケーなど、体が激しく衝突するスポーツ では、頭部への打撃などにより選手が脳震とうを起こすことがあり ます。脳震とうの症状にはめまいや吐き気、精神錯乱や記憶障害な どがあり、処置が適切に行われないと長期的な後遺症が残ることが あります。脳震とうの後遺症が原因でうつ病になり、自殺したアメ フト選手もいます。度重なる脳震とうは、取り返しのつかない悲劇 を招くことにもなるのです。 ◆ ショウビズ・トゥデイ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 現代最高の演技派俳優の1人、アル・パチーノのインタビューを紹 介します。映画『ゴッドファーザー』シリーズで共演した盟友ロバ ート・デ・ニーロとの次回作や、彼独自の「出演作品の選び方」に ついて語ってくれました。彼は世界中で大ヒットした、あの『プリ ティ・ウーマン』の出演も断ったそうです! また、舞台俳優とし ても有名な彼ですが、ボストン公演で起きたある面白エピソードに ついても話してくれました。 ◆ CNN特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「病院がホームレス患者を捨てる!」と題してリポートをお届けし ます。マイケル・ムーア監督の映画『シッコ』でも、路上に置き去 りにされた女性患者の映像が使われていましたが、ロサンゼルスで は、病院によるホームレス患者の遺棄が問題になっています。複数 の病院が、ホームレス患者を救済施設などの前に“捨て”ており、 ある施設の玄関前には、 この2年間で100人近くの患者が遺棄され たそうです。同市の市選弁護士は、患者を捨てた病院を相手に民事 訴訟を起こしています。しかし、病院側がそうした行為を完全にや めるための解決策がないことも事実なのです。 ◆ アンダーソン・クーパー360°  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ミャンマーの反政府デモについて取り上げます。ミャンマーでは燃 料費の値上げを機に始まったデモが、僧侶が加わったことで拡大化 し、9月下旬には10万人規模に達しました。これは、1988年の民主 化要求デモ以来の大規模デモとなり、デモを鎮圧しようとした軍に よって、日本人ジャーナリストも犠牲になりました。情報の流出を 制限しているミャンマーですが、今回はインターネットで情報や映 像が瞬く間に世界中に流れ、国際社会の目が一気にミャンマーに向 けられました。軍事政権が支配するミャンマーへの対応は、国際社 会にとって難しい課題です。 ◆ ボードルーム  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 世界最大の飲料会社であるコカ・コーラ社の CEO であるネビル・ イズデル氏をお招きします。イズデル氏が CEO に就任して以来、 同社はコーカ・コーラ ゼロといったヒット商品を開発し、業績は 著しく回復しました。 ユニークな才能とグローバルな経験を持つ イズデル氏に、 大企業でこそ求められる社員の統括力について語 っていただきました。 ★…---…---…---…---…---…---…---…---…---☆ CNN ENGLISH EXPRESS のホームページ! 英語上達に効果抜群のコンテンツが盛りだくさん! http://ee.asahipress.com/ ☆…---…---…---…---…---…---…---…---…---★ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第29回 ★仮定法は「かてぇ」こと言わずに       「ありえな~い」で攻略せよ!         〕 このメルマガを読んでいる、英語を仕事でよく使う知人からリクエ ストがきました。 ●●七尾さん、今度“もし~だったら”ってときの英語について書 いてくださいよ。“If I were~”とか“Had~”“I would have~” とか。あれ、なんで“I”なのに“was”じゃなくて“were”になる のかとか、どうもよくわからないんですよ●● 知人が言っているのは英語でいう “conditional”のことです。 日本人がもっとも頭を悩ませるものなのですが、それには理由があ ります。日本の<英文法>では<仮定法>として習いますが、実は この<仮定法>、 “conditional”の一部を抜粋したもの。 ですから、実際の英語にふれると、「あれ? 自分が習った仮定法 とちがうぞ…」と思ってしまうのです。今回から二回にわたって、 “conditional”を扱います。 “conditional”には、四つのレベルがありまして、 それぞれの内 容の<ありえる/ない度>によって時制などが変わります。 七尾流に、 ┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴┴ 1.<一般的にありえる...past/present real> =<事実の仮定> 2.<けっこうありえるかも...future real> =<未来の可能性・予測> 3.<ちょっとありえないんじゃないの?...present/future unreal> =<仮定法過去> 4.<ありえなかった...past unreal> =<仮定法過去完了> ┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬┬ としてみます。 より現実的なことを語る表現から、だんだんと<仮定>の度合いが 強くなっていく表現の順にご紹介してゆきましょう。 まずは1.<一般的にありえる...past/present real>から。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.<一般的にありえる>=<事実の仮定> ┃★if節と帰結節の時制がいっしょ! ┃ 【if節…過去形】+【帰結節…過去形】 ┃ 【if節…現在形】+【帰結節…現在形】 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ これは一般的にありえる「事実」を“if”を使って述べる場合です。 仮定法は、出来事のおきた「時間」と、動詞の「時制」を<ズラす> ことによって、その出来事の<ありえなさ>を表現します。ですが、 □個人的な日常的事実 ■一般的な事実 のように<ありえる>ものについては、“if”がついていても<動 詞の時制>と<実際の時間>は一致するんです。 □個人的な日常的事実...something real ┌───────────────────────────── “If I had a day off from work, I often went to the aquarium.” (一日仕事がオフの日があったら、よく水族館に行ったわ) “If I go to the starbucks, I usually order today's coffee.” (スターバックスに行くと、たいてい本日のコーヒーを頼みます) └───────────────────────────── このように、過去、現在の個人的な日常的習慣で、「実際、そうし ている(いた)」という話は、時制をズラす必要はありません。 “real”な話なので、“past/present real”となるのです。 ■一般的な事実...something true ┌──────────────────────── [1]“If you forget to turn off the light,  you waste a lot of electricity.” (電気を消し忘れると、たくさんの電力を無駄にする) [2]“Prices rise if demand rises.” (需要が多くなれば価格が上がる) └──────────────────────── [1]あれ? “if” なのに“forget”も“waste”も現在形? それ に帰結節には“will”とかをつけなくちゃいけないんじゃかった?  と思った方も多いでしょう。 でも、「電気を消し忘れると、たくさんの電力を無駄にする」とい うのは単なる「事実」ですので、「現在形」でいいんです。   [2]ここでも、“Prices will rise”とは言わずに、単純に“Prices rise”でよいのです。というのも【ある商品を求める人が多くなれ ばなるほど、価格が上がる】というのは、「上がるだろう」ではな くて「絶対上がる」(まぁ例外もありますが…ここでは経済の原則 にのっとりましょう)ので、“will”はいらないんです。 ただ、ちょっとややこしくなってくるのがこのあたりから。 ┌──────────────────────────── “If a company goes out of business,  employees lose their job.” (会社が倒産すれば、従業員は職を失う) ※“go out of business”=「倒産する」=“go bankrupt” └──────────────────────────── “a company”で“a”=<不定冠詞>がついているので、特定の会 社ではなく、一般論ですから、この場合も「事実」になります。 ところが、“a company”ではなく、“my company” になったらど うでしょうか? “If my company goes out of business…” (もし私の会社が倒産したら…) さてあなたはどうなるのでしょうか? ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2.<けっこうありえるかも...future real> ┃=<未来の可能性・予測> ┃ ┃【if節…現在形】 ┃+【帰結節…will/can/should/might+動詞の原型】 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ “If my company goes out of business…”とは、「あなたの会社」 という特定の会社の「未来」のことを話しているので、もはや一般 論ではありません。このように「未来の状況」の「可能性」や「予 測」は: ┌──────────────────────────── “If my company goes out of business, I will lose my job.” (もし私の会社が倒産したら、私は失業するだろう) └──────────────────────────── となり、if節は<現在形=goes>と前と同じですが、帰結節では、 <will+[動詞の原型=lose]>となります。 “will”のほかに、<未来の可能性・予測>には、“can/should/ might”が使われます。 ┌──────────────────────────── “I will go shopping unless it rains.” (雨さえ降らなければ、私はショッピングにいくだろう) “She might take the job  if her husband takes care of their child.” (旦那が子供の面倒を見れば彼女は仕事の話を受けるだろう) └──────────────────────────── まだ起きていない未来の状況の「可能性」や「予測」をしている場 合は、やはり「未来」なので「ある程度ロジカルに」「ありえるか も」しれないので、 英語では“future real conditional”と呼ば れます。 ここに更に<ありえない度>が加わった場合はどうでしょう? たとえば上の例文では、「子供の面倒を夫が見る」ことがあれば、 当然彼女は仕事に就くでしょう。ところが、夫の会社は子育てに全 く理解がないので、彼女が仕事をするのは実際にはかなり<ありえ ない>、という場合はどうなるでしょうか? こうなると、次のレベルに移行します。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 3.<ちょっとありえないんじゃないの?...present/future unreal> ┃=<仮定法過去> ┃ ┃【if節…過去形】 ┃+【帰結節…would/coud/should/might+動詞の原型】 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 先ほどの例文はこんなふうに変わります。 夫が子供の面倒を見ることがありそうな場合 ┌──────────────────────────── “She might take the job  if her husband 【takes】 care of their child.” (旦那が子供の面倒を見れば彼女は仕事の話を受けるだろう) └────────────────────────────         [↓ありえる度down↓] 夫が子供の面倒を見ることは、実際、なさそうな場合 ┌──────────────────────────── “She would take the job if her husband 【took】 care of their child.” (旦那が子供の面倒を見るなら、彼女は仕事の話を  受けるだろう(が、その可能性は低いだろう)) └──────────────────────────── if節では“took”と<過去形>、帰結節では“would take”という <過去の助動詞+原型>。 ただ訳すと、「もし旦那が子供の面倒を見るなら、彼女は仕事の話 を受けるだろう」となりますが、英語だと: ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   「とはいえ夫はまず子供の面倒を見ないだろう」  =<ちょっとありえないんじゃないの> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ というニュアンスが示唆されています。 <future unreal>は、 想像した未来の状況が非現実的であること を示しますが、これは2.の<けっこうありえるかも...future real>よりも使われる頻度は少ないんです。 なぜって、ネイティブ・スピーカーは、基本的に<未来はオープン> にしたいという意識が強いからです。でも、<ちょっとありえない んじゃないの>は、「びみょ~」なニュアンスを伝えることができ るので、状況に応じて使われます。 …たしかに夫が子供の面倒を見るのは<ちょっとありえないんじゃ ない>って感じ。でも、希望的には面倒をみてもらいたい。だから 一応<可能性>だけは残しておく… という妻の「びみょ~」な気持ちが表現されるわけです。 というわけで、今回は<英文法>で省かれてしまいがちな<仮定法> を中心に扱いましたが、次回は3.<ちょっとありえないんじゃな いの>=<仮定法過去>の続きと、4.<ありえなかった>=<仮 定法過去完了>に取り組みましょう。 ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ コラムニスト(得意分野は国際関係&文学)。 東京大学教養学部地域文化研究科アメリカ文化卒業。 1978年5月26日 アメリカ合衆国ワシントンD.C.生まれ。 幼少期から大学までの11年間を日本の他、ジュネーブ、ソウル、 サンフランシスコなどで過ごす。 東京大学在学中には、交換留学生としてチリのカトリカ大学へ留学。 2003年4月より3年半、TOKYO FM 朝の番組でパーソナリティ。 現在は、日本テレビ夜の報道番組『NEWS ZERO』(月‐金)にて フィールドキャスターとして活躍中。 七尾藍佳公式HP→http://www.blooming-net.com/ (リンク先ページ右【七尾藍佳】アイコンより) ウェブコラム「Salut!」→ http://www.bloomingmarket.com/ (リンク先ページ左下【Salut! Nana's Fashion Tribute】より) ブログ→ http://ameblo.jp/nanao-aika/ ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → yonezawa@asahipress.com ◇『Express Youself』WEB 版はこちら  → http://www.asahipress.com/serial/expressyourself/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 先日行われたプロ野球日本シリーズ。 攻守ともに安定していた中日が、初戦こそ落としたものの、 その後4連勝で一気に53年ぶりの日本一をつかみました。 日本ハムはダルビッシュ投手の孤軍奮闘といった感じで、 打線が最後まで波に乗れず残念でした。 今回のシリーズは、優勝が決まった第5戦での落合監督の 采配が話題となりました。8回まで一塁ベースを踏ませな いピッチングをしていた山井投手を、9回のマウンドに向 かわせなかったことです。 「オレ流」采配の極みとも言えるこの件に関しては、賛否 両論各メディアで出尽くした感がありますので、いまさら ですが、なんとも落合らしいなと思いました。 山井投手の状態がどうということではなく、チームのスタ イルにこだわったということなのでしょう。 そう言ってみたものの、日本シリーズ最終戦の完全試合…。 見てみたかったなぁ…。(橋) □■今号の一冊・・・ 『だれが決めたの? 社会の不思議』 http://www.asahipress.com/2007/fushigi.html --------------------- ◆次号は11月21日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://www.asahipress.com/eeclub/mm.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等倍など「等倍フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━