**** 2008/09/03 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第88号!***** 気づけばはや9月。まだまだ残暑厳しいので、体調管理には気を つけましょう。EE10月号は、今週土曜日に全国書店発売です! http://ee.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 本屋さんのブックレビュー、好評連載中! 【2】 EE10月号紹介 【3】 連載= Express Yourself 野球で英語を学ぶ! 【4】 あとがき ♯夏休みの一日 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 本屋さんのブックレビュー、好評連載中! 朝日出版社HPにて連載中の「本屋さんのブックレビュー」、第4 回が更新となりました。 日々、膨大な量の新刊・既刊の中から棚を作り上げていく書店員さ んが、本当に面白い!と思った1冊をご紹介する当連載。 今回は、東京大学生協の人文書担当者さんにオススメの1冊を紹介 してもらいました。ぜひアクセスください! ⇒ http://blog.asahipress.com/bookreview/ <好評バックナンバー> ◎第1回『歌舞伎のかわいい衣裳図鑑』 http://blog.asahipress.com/bookreview/2008/07/vol_10_46c7.html ◎第2回『クライマーズ・ハイ』 http://blog.asahipress.com/bookreview/2008/07/post_9f20.html ◎第3回『ゴールデンスランバー』 http://blog.asahipress.com/bookreview/2008/08/vol3_17b2.html ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 EE10月号紹介 ◆ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ 日本の英語テキストや、辞書にある英文をネイティブに見せると、 「こんな言い方、古くさくてイマドキ使わないよ!」と一蹴されて しまうことが少なくありません。 言葉には、時代時代によって、はやり廃りがあり、実際にはほとん ど使われない「賞味期限切れ」の言い方では、相手に「古くさい」 という印象を与えてしまうことがあるのです。そこで、今月は、知 らず知らず使っている「古くさい英語」をチェックし、「イマドキ の英語」へ大改造します。 ◆ ボードルーム  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 日産とルノーという2つのグローバル企業で CEO を務める、 カル ロス・ゴーン氏がゲスト。破産寸前に追い込まれた日産の奇跡的な 復活を果たし、ルノーの国際的地位も高めたゴーン氏に経営戦略や 両社の発想の違い、リーダーに必要な要素などについて聞きました。 ◆ ショウビズ・トゥデイ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 8月9日から公開された映画『コレラの時代の愛』の主演ハビエル・ バルデムとマイク・ニューウェル監督のインタビューを紹介します。 この映画は、コロンビアのノーベル文学賞作家ガルシア・マルケス の原作を元につくられた作品で、1人の女性を半世紀にわたり思い 続けたある男性の壮絶な愛の物語です。 『ノーカントリー』で本年度アカデミー賞助演男優賞を受賞したバ ルデムと『ハリーポッターと炎のゴブレット』でメガホンをとった ニューウェル監督が、同作品に込めた想いや制作秘話について語っ てくれました。 ◆ アンダーソン・クーパー360°  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「大統領選最大の争点 アメリカ経済を救うのはオバマか、マケイ ンか」と題してお届けします。いよいよ2カ月後に迫った米大統領 選。有権者の最大の関心事は国内経済です。景気後退にガソリン価 格の高騰などで、中低所得者は苦しい生活を強いられています。 実際に景気を回復させてくれるのはオバマ、マケインのどちらなの かを有権者は投票の判断材料にしたいと考えています。果たして、 有権者の心をよりつかむのはオバマ、マケインのどちらでしょうか。 ◆ CNN特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「洞爺湖サミットが残した課題」と題してお届けします。7月7~ 9日まで、北海道洞爺湖でG8サミットが開催されました。主要議 題は、気候変動、世界経済、アフリカ問題などで、なかでも気候変 動に関しては、G8のメンバーだけでなく、中国やインドといった 急成長国も含めて会議が行われました。しかし、具体的な達成目標 は何も示されず、環境団体などからは批判の声が上がりました。 ★…---…---…---…---…---…---…---…---…---☆ CNN ENGLISH EXPRESS のホームページ! 英語上達に効果抜群のコンテンツが盛りだくさん! http://ee.asahipress.com/ ☆…---…---…---…---…---…---…---…---…---★ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself      <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第49回 ★ 私を野球に連れてって (英語で)~ Take me out to the ball game ~ カキーン! と鳴り響く英語力?! 〕 日本人の中にはアメリカの大学に留学したわけでも、帰国子女であ ったわけでもないのに、素晴らしい英語を駆使される方がたくさん いらっしゃいます。 英字メディアで活躍されてきたある日本人ジャーナリストの方に、 どうやって英語で「書ける」ようになったのか、その極意をうかが いました。 この方は、外資系通信社に入社して、右も左も分からない中、 ┌──────────────────────────── I copied hundreds of sports news day in, day out for a year. (一年間、毎日ひたすら、  一日に何百本というスポーツニュースを書き写していた) ※ day in, day out なにかを長い間、毎日、ときに退屈になる ほどに「ひたすら」やること └──────────────────────────── のだそうです。 英語は、フランス語やドイツ語のように、文法でがちがちに固まっ ていないぶん、「慣用表現」= idiomatic expression/usage が豊 富。 なので、上達への近道はひたすら他の人が書いた文章を読んで、よ り多くの expression を自分のモノにすることです: ┌──────────────────────────── You need to learn as much English expressions as possible in order to express yourself in English. (英語で自分を表現するためには、  なるべくたくさんの英語表現を学ぶ必要があります) └──────────────────────────── さて、先述のジャーナリストの方が「スポーツニュース」で英語表 現の基礎をたたき込んだ、と聞いてなるほど! と思いました。 というのも、スポーツニュースで使われる英語には独特の慣用表現 が多いのですが、政治・経済ニュースよりも想定される事態が限ら れているので、一定の<型>さえ押さえてしまえば、マスターしや すいのです。 それだけでなく、スポーツ、特に野球の表現は日常会話でも使い回 しが利いて便利です。 たとえば: ┌──────────────────────────── A foreign language is not something you can master right 【off the bat】. (外国語なんて【すぐに】モノにできるようなものじゃないよ) └──────────────────────────── off the bat は、ボールが「バットから離れる瞬間」、まさに「す ぐさま、たちどころ」を意味します。オフィスでは次のように使わ れます: ┌──────────────────────────── My boss told me to come up with※1 a plan for a brand new product by next meeting, but a product is not something that comes right 【off the bat】, I mean I have to start from scrap※2. (上司が次の会議までに新商品の企画を立案しろっていうんだ、  でもそんなこと【たちどころに】できるわけがないだろ、  だってゼロから始めなきゃいけないんだから) ※1 come up with~ ~を提供する ※2 start from scrap ゼロから、はじめのはじめから  (scrap は「かけら・くず」という意味。「かけらのかけらから」   →「はじめのはじめから、何もないに等しいところから」) └──────────────────────────── off the bat は、「すぐに」という意味から派生して、「いともた やすく、簡単に」というニュアンスが込められることもあります。 上の例文で言えば、「新商品の企画はそんな簡単にできるものじゃ ない」という意味も含まれています。 これとは反対に、「懸命・精力的に仕事に取り掛かる、努力する」 というニュアンスがあるのが pitch in という表現です。 先ほどの「新商品の企画が大変だ」と嘆いている同僚に対しては、 こんなコトバをかけてあげましょう: ┌──────────────────────────── Then you need to start 【pitching in】. (だったら【一生懸命に取り掛かる】べきだろう) └──────────────────────────── pitch in はいろいろな意味・場面で使えます。 【(アイデア)「提供・提出」】の意味で使う場合: ┌──────────────────────────── Why don't you 【pitch in】 some new product ideas? (新商品のアイデアを【出して】みたらどうだ) └──────────────────────────── 【協力する】という意味で使う場合: ┌──────────────────────────── This project is too much for me to handle alone. (このプロジェクトは大きすぎて僕一人では抱えきれないよ) Why don't you have your team members to 【pitch in】 and help? (だったらチームのメンバーに 【協力して】助けてもらったらどうだい?) └──────────────────────────── 野球で言えば、 pitch in は文字通りボールを「投げ込む・投げ入 れる」ですから、 ●「勢いのあるボール」のように、   なにかに【勢いよくとりかかる】 ●「ボールを投げ入れる」かのように  【アイデアを提供する】 ●「ボールがまっさかさまに落ちる・飛び込む」ように 【グループの中に飛び込む、みんなが<飛び込んで>同じ 動きをする、協力する】 となります。          ● _   。_ _     /■〆           | ■_/`            ` /                │                ┘ off the bat にしても、 pitch in にしても、メジャーリーグ・ベ ースボールの試合のような「勢い」をよく表す表現です。もうひと つ勢いのある表現をご紹介しましょう。 外国の人に出会ったとき、気が引けてなかなか話しかけられないで いる人にはこんなコトバをかけることができます: ┌──────────────────────────── Don't be afraid, just 【strike up】 a conversation and the rest will follow. (怖がらずに、会話を【始め】さえすれば  あとはなんとかなるさ) └──────────────────────────── strike up は 「~を始める」 という意味ですが、 英語の strike は野球場(ballpark)に響く「カキーン!」という爽快な音が聞こ えてきそうなほど「勢い」のある感じがしますが、これは「始める」 という静的な日本語では物足りないような気がします。 むしろ「会話を<ぶち上げる>・<打ち上げる>」というくらいの 「威勢のよさ」が strike up にはあります。 そういえば、サミット取材中に、英語圏の記者と話をすると、「あ なたはアメリカ生活が長いんですか? だから英語ができるんです か?」と必ずと言っていいほど聞かれるので、そのたびにこう答え ていました: ┌──────────────────────────── Yes, but my English is getting rustier these days. (ええ、でも最近は私の英語は錆(さび)付いてきているんです) └──────────────────────────── すると、あるアメリカ人記者にこう言われました: ┌──────────────────────────── A nice pair of shoes needs some polishing everyday. (いい靴は毎日少しは磨かないといけないからね) └──────────────────────────── それで最近はこまめに辞書を引いたり、気になる英語表現はノート に書き込むように心がけています。 英語を学ぶには、strike up や pitch in にある「勢い」ももちろ んのこと、毎日丹念に靴を磨き上げるような「努力」の両方を pitch in することが必要なのでしょう: ┌──────────────────────────── Learning a foreign language has something in common with getting better at sports such as baseball. You won't learn how to throw a screwball※1 or hit a homerun that will take you straight to the major league ball game※2 【off the bat】. There's no called game. You must play with all your might at each bat※3, inning by inning, and above all, practice after practice. (外国語を学ぶことは、  野球のようなスポーツの上達と共通するところがあります。 【一朝一夕にして】メジャーリーグで勝負できるような  変化球を投げたり、ホームランを打てるように  なるわけではありません。 コールドゲームもありません。  一打席ごと、一回一回にすべてをかけて勝負し、  何よりも練習に次ぐ練習が必要なのです) ※1 screwball 変化球 ※2 take me out to the major league ballgame Take Me Out to the Ball Game =「私を野球に連れてって」   という有名な映画がありますが… これになぞって take you …to the major league ballgame を 「メジャーリーグで勝負できるようになる」としました。 ※3「打席」は a turn at bat, at bat └──────────────────────────── ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ 日本テレビ系列、『NEWS ZERO』フィールドキャスター。 東京大学教養学部卒。 ワシントンDC生まれ。 東京大学在学中には、チリ、カトリカ大学へ交換留学。 公式ブログ→ http://ameblo.jp/nanao-aika/ ウェブコラム「Salut!」→ http://www.bloomingmarket.com/ (リンク先ページ左下【Salut! Nana's Fashion Tribute】より) 公式ホームページ→ http://www.blooming-net.com/ ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → nihongi★asahipress.com   ( お手数ですが、★を@ に変えてお送り下さい) ◇『Express Youself』WEB 版はこちら【◎ URLが変わりました!】  → http://blog.asahipress.com/express_yourself/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 先日、夏期休暇を使って横浜美術館に行ってきました。 目的は、ゆっくりと展示観覧…ではなく、子どものアトリエ。 親子のフリーゾーンとして、絵の具や粘土の造形を楽しむこと を目的にスペースが開放されるもので、以前より行きたいなと 思っていたのがようやく実現しました。 スペース全体をキャンバスとした絵の具コーナーでは、子ども たちが思い思いに絵の具を使って遊んでいて、はじけんばかり の笑顔が印象的でした。家では落書きをしからなきゃいけない お母さん方もここではニコニコ。親子ともども朗らかな雰囲気 が漂っていました。 2歳にならないうちの子も、初めて触る粘土に夢中で形になら ないながらも、えんやこらと何やらこねてました。 がんばれ、未来のアーティスト。(橋) □■横浜美術館 子どものアトリエ・・・ http://www.yaf.or.jp/yma/koat/index.html --------------------- ◆次号は9月17日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://ee.asahipress.com/eeclub/easy.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等幅など「等幅フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━