**** 2008/10/01 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第90号!***** 先週の日曜日は TOEIC 公開テストが行なわれました。 いよいよ 秋の TOEIC シーズン到来。日頃の英語学習の成果が試されますね。 http://ee.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 英語新刊発売のお知らせ 【2】 EE11月号紹介 CD2枚付特大号!! 【3】 連載= Express Yourself underdog(負け犬)は負けない! 【4】 あとがき ♯世界文学案内 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 英語新刊発売のお知らせ □『E-DIC 新装普及版』 定価2,940円 http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004457/   CD-ROM 英語辞典のベストセラーが新価格の普及版に! 【旧版との変更点】 ☆ 安くなった! 旧版3,990円が2,940円に! ☆ パッケージが変わった! 手軽に手に取りやすい、     スケルトンケースになって購入しやすくなりました! ★ 収録データは旧版と同一のものです。変更はありません。 □『u-CAT(ユーキャット)e-Learning for the TOEIC TEST』 定価2,940円   http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004488/   CD-ROM が付いて、ダンゼン便利に!プログラムダウンロードが 不要になりました。 サイトへのショートカットもできて、一発 アクセスができます。 10┃月┃6┃日┃発┃売┃ ━┛━┛━┛━┛━┛━┛ ‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥☆ EE Club 特別割引販売 ☆ EE Club 優待会員の皆さまはこちらから! https://club.asahipress.com/member/customer/member_enter.html ☆ EE Club 特別割引販売 ☆‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 EE11月号紹介 CD2枚付特大号!! ◆ 特別企画  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『大統領選を制するのは? 大激戦! オバマ vs マケイン』 民主党大会でバラク・オバマ上院議員が、共和党大会でジョン・マ ケイン上院議員が大統領候補に指名され、長期にわたった米国大統 領選もいよいよ最終コーナーに突入しました。指名受諾演説のテレ ビ中継で全米3840万人もの視聴者をくぎ付けにしたオバマ氏に対し、 マケイン氏は女性のサラ・ペイリン・アラスカ州知事を副大統領候 補に選択し猛反撃に出ました。目の離せない白熱のデッドヒートが、 11月4日の一般投票まで続くことは間違いありません。 今月号の特別企画では、史上まれに見る盛り上がりを見せる大統領 選を特集し、勝敗の行方を占うとともに、両者の人物像に迫るスペ シャルリポートと演説をお届けします。 ◆ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ピリオド、コンマ、セミコロン、コロンなど、英語には日本語に比 べ句読記号(punctuation symbols)が多く、 しかもその1つ1つ に明確な用法が定められています。そのため、句読記号の使い方が 間違っていると、意味が通らなくなってしまうこともあり、特に、 ビジネス・コミュニケーションの場では、使い方の誤りによって、 相手に重大な誤解を与えてしまうことすらあります。正しく英語を 書くためには、これらの記号の正確な使い方を身に付けておくこと が必要不可欠です。 そこで、今月は、特に文を組み立てる上で重要な終止符、コンマ、 セミコロン、コロン、アポストロフィ、引用符などを中心に、その 使い方を具体例とともに身につけます。 ◆ ショウビズ・トゥデイ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 全世界で3500万枚以上のアルバムを売り上げ、4度のグラミー賞受 賞を誇るクリスティーナ・アギレラがゲストです。彼女は今年1月 に出産した愛息とCMに出演し、若者に米大統領選での投票を呼び かけています。母親になったばかりの彼女が、母国のため、息子の 将来のために、愛国歌を歌って選挙への参加を訴えています。 インタビューでは、このCMに取り組もうと思った動機や、今の若 者がこれまで以上に、今回の大統領選に関心を持っている理由につ いても語ってくれました。 ◆ カッティング・エッジ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『ブッシュもクリントンも… 大統領になるのは第一子!?』と題し お届けします。米大統領選がいよいよ大詰めを迎えていますが、こ こ最近の6人の大統領を見てみると、ブッシュ現大統領やクリント ン元大統領など、4人が第一子という事実があります。 第一子が指導者の地位に立てる理由は、きょうだいの世話をするう ちに責任感が芽生え、自然とリーダーシップを発揮するようになる からだという意見があります。今回の選挙では、誰が大統領になる かは予測できませんが、第一子であることは1つの要因でもあると いえそうです。 ★…---…---…---…---…---…---…---…---…---☆ CNN ENGLISH EXPRESS のホームページ! 英語上達に効果抜群のコンテンツが盛りだくさん! http://ee.asahipress.com/ ☆…---…---…---…---…---…---…---…---…---★ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself      <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第51回 ★ 英語の「負け犬」underdog は負けない!  ――「守り」と「攻め」のポリティクス〕 「攻めの30代」。私が30歳になったときに、知人から言われた 言葉です。その方は「20代は美しく、30代は歯を食いしばって 攻めて、40代は賢明に、50代以降は自由に」を生き方のモット ーとされているそうです。 今のあなたの生き方は「攻めの姿勢」でしょうか、それとも「守り の姿勢」でしょうか? この「攻め」「守り」という言葉は、「攻めに入る、守りに入る」 など、バリエーションも豊富で、私たちの日々の会話の中で色々な ことを伝えてくれます。 これを英語でどう言うのでしょうか? よく使われるのは ┏━━━━━━━┓ ┃play it safe ┃ ┗━━━━━━━┛ という慣用表現です: ┌───────────────────────────── Mike is only 【playing it safe】, he is never willing to take risk. (マイクは【守りの姿勢に入って】いるだけで、決してリスクをと  ろうとしない) └───────────────────────────── play it safe は 「大事をとる、 用心をする、 危険を冒さない」 (ジーニアス英和辞典)という意味ですが、 only がついた上の例 文では、「大事をとる」というよりは「守りの姿勢に入る」の方が 訳としてより自然です。 という動詞は、スポーツなどの「試合・戦い」によく使われ ます。 などは「フェアプレー」としてカタカナ語にも なっていますが、 やはり「攻め・守り(の姿勢)」も元々はスポー ツに関係した表現です: ┌───────────────────────────── An 【underdog】 team plays aggressively, takes chances, makes bold moves and, gains the lead. But then something changes. Now on top, the team becomes afraid of losing its lead and abandons its aggressive attack, instead playing cautiously and conservatively. Rather than focusing on winning, the team begins to 【play not to lose】. (【勝ち目の薄い(underdog)】 チームが攻撃的(aggressive) にプレーし、 リスクをとり(takes chance)、 大胆な動きをし (makes bold moves)、リードをとる。 だがそこで何かが変わっ てしまうのだ。上位に立ったチームは今、リードを失うことを恐 れて積極的な攻めを放棄し、その代わり、慎重で保守的なプレー をするようになる。チームは、勝つことに集中するよりも、【負 けないための戦いを始めてしまう(守りの姿勢に入ってしまう)】 のだ) (New York Times Weekly Review, Sep. 21, 2008 より引用) └───────────────────────────── 上に出てきた underdog を辞書で引くと、「(生存競争の)敗北者、 (社会的不正の)犠牲者、弱者;(競技などで)勝ち目の薄い人; 負け犬」(ジーニアス英和辞典)とあります。 英語の underdog は日本語にある「負け犬」とは与える印象がずい ぶん違う言葉だということに気づかされますね。 上の例文のように、元々「弱い立場」にあったチームや個人が、大 方の予想を裏切って勝利を収める、という場合に、「挑戦者」とい う意味合いを込めて underdog を使うことが多くあります。 ┏━━━━━━━━━┓ ┃play not to lose ┃ ┗━━━━━━━━━┛ これは直訳すれば「負けないために戦う」ですが、これだとニュア ンスが伝わりにくい。一番言いたいのは、「負けを恐れて戦ってし まう」、要するに「トップの座に固執し、守りの姿勢に入ってしま う」ということです。 逆に: ┏━━━━━━┓ ┃play to win ┃ ┗━━━━━━┛ は「勝つために戦う」という意味ですが、 と セットで捉えると、「攻めのプレー(姿勢)」 ・ 「守りのプレー (姿勢)」として使うことができます。 例えば先ほど引用した記事はこう続きます: ┌───────────────────────────── Mr. Obama was an 【underdog】 who made his mark by being bold and creative. He took risks and challenged conventional truisms to capture the Democratic nomination. But sitting on a comfortable poll lead over his Republican opponent, Mr. Obama started 【playing not to lose】....Until recently, it was John McCain who was the more traditional,【safe】 candidate. When it came to vice presidential choices, however, Mr. McCain abandoned the 【safe play】 and instead 【gambled】 with his pick. Sarah Palin is lively, unconventional and intriguing. (オバマ氏は大胆かつクリエイティブであることによって名を上げ  た【挑戦者(underdog)】だった。彼はリスクをとり、旧態依然  とした固定観念(conventional truism)に挑戦し、 民主党の大 統領候補の指名を勝ち取った。だが、共和党の対立候補に支持率  で安定したリードをとると、オバマ氏は【守りの姿勢に入り】始  めたのだ。……ジョン・マケインは、つい最近まで(オバマ)よ  り【型にはまった無難な】候補だった。だが副大統領候補の選択  に至っては、マケイン氏は【守りのプレー(安全・無難な作戦)】 を捨て、【賭けに(勝負に)出た】。サラ・ペイリンは生き生き としていて、型破りで、魅力的だ) └───────────────────────────── 「挑戦者」= だったはずのオバマ氏が、優勢に立った 途端「守りの姿勢」に入ってしまい、皮肉なことにそれが今度は逆 に彼を窮地に立たせることになってしまった、ということです。 と、二回も出てきた は「安 全な」 という意味ですが、「無難な」、つまり 「リスクを回避す る」、あえて言えば「リスクをとらない」も表します: play it safe (安全にプレーする、守りに入る) || not take risk(リスクをとらない)  この二表現はほぼ同じ意味合いになります。 underdog は、 確かに立ち位置としては「負け犬」であるかもしれ ないけれど、 でも しない人、 つまり 、勝つための「攻めの勝負」ができる人、なのです。 日本の小泉元総理も海外メディアから underdog をよく使われまし た: ┌───────────────────────────── Mr. Koizumi, a rank 【underdog】, snatched the leadership in 2001 only after a huge popular vote from party members forced the hands of the party bosses. (まったく【勝ち目のない候補】とされていた小泉氏は、党員一般  投票での圧倒的勝利が党の領袖をむりやりに動かす形で 2001 年  の総裁の座をつかみ取った) (The Economist, Sep.14, 2006 より引用) (http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=7911230) └───────────────────────────── この記事は、 ちょうど二年前、 当時の小泉元総理が自民党総裁と しての任期満了で退任した時のものです。 タイトルに “Japan's Remarkable Minister”「日本の驚異的な総理大臣」とあるように、 全体的に小泉政権を高く評価しました。 当初は、その小泉改革を続ける「攻めの政治」なのか、あるいは旧 来の自民党政治に戻る「守りの政治」なのかが焦点になったかのよ うに見えた今回の自民党総裁選。 でも結果的には 「政治的歌舞伎」、つまり真 剣勝負の政策論争がくりひろげられたのではなく「見せ物/ショー」 に過ぎなかった、と海外から評されています。 「四度目のチャレンジ」でやっと自民党総裁選に勝ち、祖父、義理 の父につづいて「天命」である内閣総理大臣の座についた麻生氏は、 小泉元総理に負けず劣らず「不屈の人」と言えるでしょう(小泉元 総理があっさりと政界引退を表明した今となっては……という所も ありますが、それはさておき)。 その小泉氏は、「総理大臣」というトップの座に上り詰めても「抵 抗勢力」や「官僚」という「敵」を生み出し、常に「挑戦者」とし てのオーラを身にまといつづけることに成功しました。 つまり、 ┌───────────────────────────── Mr. Koizumi, maintained his 【underdog】 position even at the top and kept“playing TO WIN,”and not“playing NOT TO LOSE.” (小泉氏は、トップの座についてもなお【挑戦者・負け犬】として  のポジションを保ち、守りに入ることなく、攻めの姿勢をとりつ  づけた) └───────────────────────────── 最後まで頭を抱えてしまうのが、この underdog の訳なのですが… …「挑戦者」だとあっさりしているし、「負け犬」だと情けないし ……悩みます。あえて言うなら「不屈の闘志を持ち再び勝ちに行く 負け犬」でしょうか(笑)。 いずれにせよ、 underdog という言葉に出会ったときは、自動的に 「負け犬」と訳さないように気を付けることが肝要でしょう。 最後にこの例文で終わりたいと思います: ┌─────────────────────────────  Would Mr. Aso, after finally becoming Japan's Prime Minister, keep being a challenger, make bold moves to revive Japan, in a word 【play to win】, or become more cautious and 【play not to lose】? That is the question. (とうとう日本の総理大臣となった麻生氏は果たして、挑戦者であ  りつづけ、日本を再生するための果敢な戦略をとることができる  のか、つまり【攻めの姿勢、勝つための勝負】をとることができ  るのか、あるいはもっと慎重になって【守りの姿勢、負けないた  めの勝負】をとるのか? それが問題だ(ハムレット風に)) └───────────────────────────── ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ 日本テレビ系列、『NEWS ZERO』フィールドキャスター。 東京大学教養学部卒。 ワシントンDC生まれ。 東京大学在学中には、チリ、カトリカ大学へ交換留学。 公式ブログ→ http://ameblo.jp/nanao-aika/ ウェブコラム「Salut!」→ http://www.bloomingmarket.com/ (リンク先ページ左下【Salut! Nana's Fashion Tribute】より) 公式ホームページ→ http://www.blooming-net.com/ ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → nihongi★asahipress.com   ( お手数ですが、★を@ に変えてお送り下さい) ◇『Express Youself』WEB 版はこちら【◎ URLが変わりました!】  → http://blog.asahipress.com/express_yourself/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 朝日出版社HPにて連載企画「世界文学案内」がスタートと なりました。 “世界の名作が5分で読める!”をコンセプトに、独・仏・ 英・米の代表的作家の生涯・主要作品の解説から翻訳文献・ 文学史年表まで網羅した世界文学シリーズから引用し、隔週 ペースで更新していく予定です。 連載スタートとなる今回は、四作品を一挙に公開しました。 読書の秋に。ぜひアクセスしてみてください。(橋) □■連載開始!・・・ 『世界文学案内』 http://blog.asahipress.com/sekaibungaku/ --------------------- ◆次号は10月15日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://ee.asahipress.com/eeclub/easy.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等幅など「等幅フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━