**** 2008/12/03 ******************************************** ☆★ EE Club mail magazine ★☆ ~英語を“楽習”しましょ~ ******************************************** 第94号!***** 師走になりました。ついこの間新年会をしたと思ったら…。一年 の早さに驚きます。体調を崩さぬよう、気をつけてください。 http://ee.asahipress.com/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ contents ━━━━ 【1】 大増刷出来!『オバマ演説集』 【2】 EE1月号紹介 【3】 連載= Express Yourself 「インテリジェント」な英語 【4】 あとがき ♯隣の芝は… ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■ 【1】 大増刷出来!『オバマ演説集』 □『生声CD付き [対訳]オバマ演説集』 定価1,050円 http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004518/ 全世界が注目した米大統領選で当選を決めた、民主党オバマ上院議 員の伝説の「基調演説」から「勝利宣言」まで、臨場感あふれる生 の音声を徹底収録! [英-日]完全対訳と詳しい語注付きで、英語初心者でも、どんどん 聞ける・読める! 見やすい2色刷りです。   ◎詳細・ご注文はこちら   http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004518/ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 EE1月号紹介 ◆ CNN特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 米大統領選で圧勝したオバマ氏は、11月4日深夜、地元イリノイ州 シカゴで勝利演説を行いました。アフリカ系の次期大統領が演説を 行うという歴史的瞬間に立ち会うため、20万人近くの大観衆が会場 に詰めかけたといわれています。 今回は増ページ特集で、オバマ氏の勝利演説とマケイン氏の敗北宣 言をお届けします。観衆を高揚させるオバマ氏の演説に、どっぷり 浸ってください。 ◆ 特集  ̄ ̄ ̄ ̄ ちまたには多種多様な英語学習法があふれています。実際に効果を 挙げている学習法もある中にはありますが、「決定版!」「最強!」 といったうたい文句に値しないものが大半で、自分のニーズに則し た、本当に有効な学習法を見極めるのはなかなか困難です。 この新年号を手にした読者の皆さんのなかには、今年こそ英語をモ ノにしよう、と張り切っている方も多いことでしょう。そこで、今 月号では最近話題となっている効果的な英語学習法を紹介します。 リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング、ボキャ ビル、発音、文法など分野別に選んであるので、これからのあなた の英語学習の、心強い指針になるはずです。 ◆ ショウビズ・トゥデイ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャ ーズ、そして、アカデミー賞監督のマーティン・スコセッシ監督の インタビューをお届けします。 熱狂的なストーンズファンとして知られる、スコセッシ監督の新作 『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』が12月5 日に公開されます。インタビューでは、ミックとキースが監督との 仕事について、また、スコセッシ監督がなぜこの映画を撮りたかっ たのかについて話してくれました。 ◆ カッティング・エッジ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 『ハチミツを採取し米を栽培 銀座の屋上緑化プロジェクト』と題 しお届けします。東京の銀座ではビルの屋上で飼育されたミツバチ が、銀座周辺の樹木からミツを採っています。緑の少ない都心にお いて、ミツバチの活動は木々の受粉にも役立っているというのです。 また、自社の屋上に本格的な田んぼをつくり、酒造用のお米を栽培 している会社もあります。このように、屋上を利用した農業などの 取り組みは、21世紀の新しい環境プロジェクトとして注目されてい ます。 ★…---…---…---…---…---…---…---…---…---☆ CNN ENGLISH EXPRESS のホームページ! 英語上達に効果抜群のコンテンツが盛りだくさん! http://ee.asahipress.com/ ☆…---…---…---…---…---…---…---…---…---★ ▼▽━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 連載= Express Yourself      <ビミョ~>な日本語、英語で言ってみよう! 〔 第55回 ★ 「インテリジェント」な英語とは? 〕 「知的な人」と日本語で言うと、とてもよいイメージを与えます。 日本語の 「知的」 は、その時のイントネーションや状況に応じて 色々な「知性」を表現できます。ところが、英語だとそうはいきま せん。「知」の種類は千差万別なのです。 以前、 カタカナ英語の 「スマート」 と英語の の違いについてコラムを書きまし た: http://blog.asahipress.com/express_yourself/2008/06/post_5d25.html 日本語で「スマートな人」というとほめ言葉になりますが、英語だ と「切れ者すぎて得意げな感じ」というネガティブな意味合いが出 てくることがあることをご紹介しました。「知性」に関するほめ言 葉は、 何が賞賛に値するかは文化によって価値観も違い、 微妙な ニュアンスに気を遣うことが大事になってきます。たとえば「イン テリジェンスの高い人」のように、日本語の「知的」ではなく、あ えて英単語の を「カタカナ英語」に直して使うこ とがありますが、このような場合は、その英語に関する日本語スピ ーカーの認識・印象は統一されていないので、誤解を生む可能性が 出てきてしまいます。 この「インテリジェンスの高い人」=「知的な人」あるいは「知的 レベルの高い人」を英語で表現するには、実は よ りも のほうが適しています。 なぜでしょう? まず、intelligence と intellect の意味を英英辞書で引いてみま しょう: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃●intelligence ┃━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┃1. the ability to learn, understand and think in a logical ┃  way about things. ┃2. secret information that is collected, for ex. about a ┃ foreign country, especially one that is an enemy. ┃        (参考:『オックスフォード現代英英辞典』) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本語にすると は「ものごとについて論理的に思 考し、理解し、学ぶ能力」ということ。つまり intelligence とは 「基本的思考能力」と考えてよいでしょう。 (※軍事用語における intelligence とは、特に敵国である外国に  関して集められた「機密情報」を指します) では はどうでしょうか: ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┃●intellect ┃━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ━ ┃1. the ability to think in a logical way and understand ┃  things especially at an advanced level. ┃2. a very intelligent person  ┃        (参考:『オックスフォード現代英英辞典』) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ とほぼ同じですが、 違いは intellect のほうが 「より高いレベル」の「知性・知力」を意味します。intellect の ほうが「インテリジェンス」よりも「より深い(高い)知性」なの です。 『オックスフォード現代英英辞典』の intelligence の項目には、 次の例文が出てきます: ┌───────────────────────────── He didn't even have the 【intelligence】 to call for an ambulance. (彼は救急車を呼ぶという【知性】すら持ち合わせていなかった) └─────────────────────────────   このような例文から、ネイティブ・スピーカーは「インテリジェン ス」に対してどのようなイメージを持っていると考えられるでしょ うか? 誰かが事故で大けがを負ったときなどに「救急車を呼ぶ」 ことは、常識ある社会人に当然求められる「論理的思考・行動」で あると言えるでしょう。 つまり、intelligence は、学問などの深 く掘り下げてゆくような「知性」というよりは、もっと「基本的」 な「知的能力」を指す単語なのです。 たとえば会社の上司に対して intelligence の「ある」という評価 をした場合どうなるでしょうか: ┌───────────────────────────── Our fund manager is a man of 【intelligence】. (我が社のファンド・マネジャーは【情報収集能力】に長けた人物  です) └───────────────────────────── (※man of~で「~に長けた人物」) 「知性のある人物」ではなく「情報収集能力に長けた人物」と訳し ました。なぜなら、一般的に目上の人物、ある程度の立場にある人 物に対して intelligence は「知性」の度合いが十分でなく、「失 礼」とまでは言わないものの、「ほめ言葉」には当たらないからで す。 intelligence を形容詞で使う場合は: ┌───────────────────────────── He is an 【intelligent】 man. └───────────────────────────── となりますが、これだと「知的な人物」というよりはむしろ、「賢 い人物」に近い感じがします。 「会社の上司が <知的な・知性のある> 人物である」と言いたい場 合は、intellect が適しています: ┌───────────────────────────── Our manager is a man of 【intellect】 / He is an 【intellectual】 man. └───────────────────────────── では、日本語の「知的な人物」と同じ印象を与えるには英語ではど んな表現を使えばいいのでしょうか? 「知性 ・ 知力」 を表す言葉には他にも: ・   洞察力のある、見識のある ・     知恵がある、賢い、賢明な                   (ランダムハウス英和辞典) などがあります。 特に「話し方」に焦点をあててみると があげられます: ┌───────────────────────────── He is a very bright, 【articulate】 young politician. (彼はとても聡明で、明瞭な思考能力のある若い政治家です/  彼はとても【聡明で、知的な話し方をする】若い政治家です) └───────────────────────────── は 「話し方がはっきりとしていて、要点をついてい る」、という意味で、人物に対しては「明瞭な思考のできる/知的 な話し方をする」という評価になります。 ┌───────────────────────────── The senator spoke 【eloquently】 on the complex subject of social security, and convinced the crowd that a reform is a necessity. (議員は社会保障という複雑なテーマについて【明瞭かつ効果的に】  話し、改革が必要不可欠であることを群衆に納得させた) └───────────────────────────── は英和辞書を引くと「雄弁」と出てきますが、具体的 に言うと「効果的かつ明瞭に」自分が伝えたいことを相手に伝え、 説得する「表現力と言語能力」です。 「雄弁」 という日本語だと 「力強さ」が際だってしまいますが は「人の心を動か す」という点において時に「優雅」でもあります。 最後に、もともとはアメリカの口語表現ですが、近年では新聞記事 などでもよく使われる という表現をご紹介しましょう: ┌───────────────────────────── His 【highbrowed】 taste such as the ballet or the opera often gave out an impression that he is from the upper class, but he is actually a self-made man. (オペラやバレエなどの【教養】趣味(文化的な趣味)は、彼が上  流階級の出身だという印象を与えることが多いが、実は彼はたた  き上げの人物だ) └───────────────────────────── は、特に高いレベルの「知性」を持っている、 文化的 造詣が深く教養のある「とても知的」な人物を意味しますが、その 「レベルが高すぎる」 ために時に 「嫌味なインテリ」というネガ ティブな意味をこめられることもあります。 「知性」の度合いというのは、その状況によって高すぎても低すぎ ても具合が悪いものであるということが、英語と日本語の「知」に 関係した表現を見てみるとよくわかります。   英語に関して言えば: ┌───────────────────────────── The goal is to be able to speak English 【articulately】 and 【eloquently】. In order to achieve this goal, the best way is to accumulate as much expressions and vocabularies as possible. (ゴールは【明瞭】かつ【説得力のある】英語を話せるようになる  ことです。この目標を達成するための最善の道は、できるだけ多  くの表現を学び語彙力を積み上げることです) └───────────────────────────── ◇◆執筆者プロフィール◇七尾藍佳◇◆ 日本テレビ系列、『NEWS ZERO』フィールドキャスター。 東京大学教養学部卒。 ワシントンDC生まれ。 東京大学在学中には、チリ、カトリカ大学へ交換留学。 公式ブログ→ http://ameblo.jp/nanao-aika/ ウェブコラム「Salut!」→ http://www.bloomingmarket.com/ (リンク先ページ左下【Salut! Nana's Fashion Tribute】より) 公式ホームページ→ http://www.blooming-net.com/ ◆当連載へのご意見・ご感想は下記までお寄せください。  → nihongi★asahipress.com   ( お手数ですが、★を@ に変えてお送り下さい) ◇『Express Youself』WEB 版はこちら【◎ URLが変わりました!】  → http://blog.asahipress.com/express_yourself/ ■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 あとがき 冒頭でもお知らせした新刊『オバマ演説集』ですが、発売から 十日あまりにして、非常に大きな反響を頂いています。 お客さんや書店さんからの問合せもひっきりなしで、嬉しい悲 鳴といった感じになっています。 正直、ここまでの売行きになるとは…。オバマ次期大統領の持 つカリスマは自国に留まらないということなのでしょうか。 隣の芝は青く見えるものですが、日本の政治には愛想が尽きた ということなら、あまりに寂しいものがあります。 “Yes, we can!”と言ってみたいし、言ってほしい。(橋) □■続々大増刷!・・・ 『生声CD付き [対訳] オバマ演説集』 http://www.asahipress.com/bookdetail_lang/9784255004518/ --------------------- ◆次号は12月17日配信予定です。 ◆当メルマガへのご意見・ご感想は担当の橋本までお寄せください。 → hashimoto@asahipress.com ◆バックナンバーはこちら → http://ee.asahipress.com/eeclub/easy.html ────────────────────────────── メルマガの『文字や記号がずれて読みづらい』方は・・ Outlook Express をお使いの場合、 (オプション)-(読み取り)-(フォント) で[MS明朝]や[MSゴシック]に設定して下さい。Mac や他のメー ラーをお使いの場合Osaka等幅など「等幅フォント」をお勧めします。 ────────────────────────────── ◆当メールは、EE Club にご登録いただき、配信を希望された方に 配信しています。 当メールの配信先変更/配信中止は、下記 URL よりログインして いただき、「会員情報変更」にてお願いします。 https://club.asahipress.com/ 朝日出版社:営業部 〒101-0065 東京都千代田区西神田3-3-5 TEL  :03-3263-3321 FAX  :03-5226-9599 E-MAIL:eeclub@asahipress.com http://www.asahipress.com/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━